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日本海軍の88式・91式・1式徹甲弾ですが、この弾丸は、以下のような効果を持つとされています 水面に着弾した場合→風帽と被帽頭が捥げ、平頭弾となって水中を進む 船体に着弾した場合→通常の風帽付被帽徹甲弾として威力を発揮する ところで、非常に高い確率で、上記のような効果が起こるということを、実際の試験等で確認できたのでしょうか? 素人には、以下のような問題が起こるのではないかと考えてしまいます ・水面に着弾した際、風帽と被帽頭が上手く捥げるのか? また、上手く捥げたとしても、それにより弾丸に変な偏向がかかりはしないのか(風帽の無い平頭弾が、同じ撃速・撃角で水面に着弾した時とは、異なる水中弾道になるのではないか)? ・船体に着弾した際にも、風帽と被帽頭が捥げるのではないか? 当時、多量の弾丸を消費しての試験を行い、上記問題が非常に低い確率でしか起こらない、というような結果が得られていたのでしょうか それとも、上記問題を考えもせず、前述の効果のみを期待して設計し、その効果を確認しないまま製造・配備・使用、という経緯に至ったのでしょうか セミララ |
- 捥
は
もげる[ちぎれて離れ落ちる]の「も」という文字です
セミララ
- 一応実験はしてます。
被帽頭の脱落時に多少の偏向があったとしても、平頭効果で直進へと修正されるので問題にはならないでしょう。
またこの綺麗にもげるようにするために、被帽頭・風帽の固着が不充分で後に改正されたほどですから、水面落下時には問題なく外れるようになっていたようです。
また風帽は船体に当たった時にはもげてくれないと困るのは、通常のAPCBCでも同じ事です。また被帽頭ですが、これも船体に当たった時には壊れる事で機能を発揮するものですので、もげる事自体に問題点は特に無いです。
またこの実験の為に造られたと思われる「試験用」砲弾は数十発(20糎は縮尺弾もあるので数百発ですが)ぐらいのようです(九一式の場合、前モデルである六号/八八式で確立していたならば、さほど不思議な数字ではないと思います)
SUDO
- 御回答ありがとうございます
世間で言われているような効果は、しっかりと発揮できるようですね
安心しました
セミララ