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どうも気になってしょうがないので教えて下さい。空挺作戦でパラシュート降下中の人は、地上から撃たれ放題のような気がするんですけど・・・実際はどうだったんでしょうか?。第二次世界大戦頃でお願いします。もちろん降下前に地上に対して砲爆撃するんでしょうが、全ての敵を殲滅できるわけないでしょうし・・・。 銀河が1番 |
- 基本的に敵兵が居ると判ってる場所には降下させません。降下を察知されて敵の対応が始まるのは覚悟されてますが、パラシュートで降りてくるときに下から撃たれる様なことは、事前の計画では避けるようにするのが基本です。
また降下前に目標地点を爆撃したりはあまりしません。これは敵がそこに居ないというのが前提なのと、爆撃の事前掃除に失敗したら降下する部隊は全滅という事ですから。
また状況次第ですが、落下傘はそんなに簡単には見つかりません。よって少人数のパトロール兵等が落下傘降下地点近辺に居たとしても、応戦等で阻止されるというようなことはありません(普通はそれなりの大人数で降りてきますから、対空射撃してる間に降下した部隊に撃退されちゃうわけです)
もっとも、これらは事前の腹積もりですので、ノルマンディ上陸作戦のように敵兵士の対空射撃にさらされて被害を出すことはあります(まあ、対空射撃できる時間なんて一瞬ですけど)
SUDO
- 空自の入間基地航空祭でパラシュート降下のデモが見られます。(天候しだいですが)
割と短時間であっけなく降りてしまうので、余程近くで待ち構えていないと小銃ぐらいでは当たらないような印象でした。
のぶ
- 日本海軍の例だと、投下?基準高度は100m以下です(訓練時は300m)
落下傘の降下速度は6m/sとの事なので、高度90mからの降下とすると、地上に到達するまで15秒という事になります
セミララ
- 海外の空挺作戦はわかりませんが、大東亜戦争中に行った日本陸海軍の落下傘降下作戦の例をお話しします。
海軍が行なったメナド作戦では偵察の不備から、敵はいないもしくは戦意はないものと判断し、援護戦闘機、爆撃機もなく敵飛行場滑走路へ降下し、銀河さんが書かれたように降下中、着地後は滑走路で撃たれ放題でした。それを反省し、次のクーパン作戦ではSudoさまが書かれているように飛行場より離れた敵の守備のない地点に降下し、武装を整えて飛行場へと向かいました。この降下に際しては、爆撃機も参加し戦闘機隊による降下地点附近の山地への機銃掃射も行なわれました。
陸軍によるパレンバン作戦時も、クーパンと同様に飛行場、精油所ともに離れた地点に降下しました。この際、援護爆撃機は飛行場附近の対空火器を目標として爆撃を敢行しています。製油所方面はこの援護爆撃なかったため、数機が撃墜されています。このパレンバン作戦に自信を得た陸軍ではその後、ラシオ作戦を計画しましたが、これの第一次降下部隊は約三千名収容可能な敵軍兵営の真上に落下傘降下するという破天荒な作戦でしたから、これが実現していたら銀河さんの質問の答えがでていたやもしれませんが中止となりました。
落下傘部隊の撃たれ放題は、メナド・パレンバン時のように拳銃と手榴弾二発で降下せねばならなかった際には、落下傘降下の最中のみではなく、地上に降りてからも物量箱から小銃等の射程の長い兵器を取り出すまでは撃たれ放題を覚悟しなければなりませんでした。
フジクラ001
- パレンバン等で降りた多くの方に話しを聞きましたが、パレンバンではフジクラ001様が仰る様に、計画より分散して離れてしまった物量を探し回り戦力発揮するまでは大変だった様です。
しかし話半分に聞いても善戦した事が良く判り、今の日本人にはとうてい無理であろう勇気ある無茶な戦いをした事が判り凄いと思いました。
一人の方ですが降下中の話しも聞きましたが、降下後の弾の方が怖かったと仰ってました。
セミララ様が書いているとおり実戦降下では至短時間で着地になりますのでその話しもうなずけます。
しかし私的な考えですが当時の落下傘性能で100m以下ではのろし状態で地上に着いてしまう物も在りそうで怖いです、当方スカイダイビングが趣味で昔は円形傘でも降りた事が在りますので体験した開傘誤差を考えるとそう考えてしまうのです。
実際は150mぐらいだったのではと・・・??
A6M232
- >当時の落下傘性能で100m以下ではのろし状態で地上に着いてしまう物も在りそうで怖いです、当方スカイダイビングが趣味で昔は円形傘でも降りた事が在りますので体験した開傘誤差を考えるとそう考えてしまうのです。
機体に自動曳索がひっかけており、機体より10m離れ、プロペラの後流圏外に出た所で、間違いなく開傘するようになっているとのことです
セミララ
- セミララ様、私的な事まで回答頂き感謝です。
私は今の一般的な形の方形傘でも昔の円形傘でもS/L(自動索)降下を体験しています。
方形傘の自動索降下では首と脇の間から、自動索と傘が出て行き痛い目にも遭っています^^;戦前の空の新兵様が少なからず味わった経験と同じでしょうね。(方形傘自動索降下では開傘時の姿勢は、旧軍と同じ大の字です)
円形傘の降下では勿論自動索を握り締め空挺式の飛び出しででていますが、傘の方式が旧軍の方式とは違い自動索で主傘体を引き出しますので殆んどが4カウントで開きます、しかし旧軍方式の誘導傘を自動索で引き出し後に主傘体を引き出す方式では更なる秒数が加算されますし確率的に誘導傘が何か在れば(身体に絡んだり開ききらなかったり等々)開いたとしても100mでは足りないかなと考えた次第です。
あくまでも旧軍の実戦降下高度を知らない上での私的な発言ですので長々とすいませんでした。
A6M232
- マーケットガーデン作戦の時に、ポーランドの空挺隊はドイツ軍のいる地点に降下してしまい、大半の兵は地上に着く前に戦死したそうです。
(ドイツ軍はいないという前提で作成された計画に基づき降下。
各部隊の無線の周波数の割当にミスがあり、前線の状況が後方の司令部に全く届いていなかったことによる惨劇)
(コーネリアス・ライアン氏の作品に記述があったと思います)
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