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以前震天エンジンの件でお世話になりました。 キ51やJu87等は、何故前方固定機銃を翼内に装備しているのでしょうか? 主翼のしなり等で着弾のばらつきが銅体内装備に比べて大きいと聞いた事がありますが…。 御教授して頂けると幸いです。 OSCAR |
- キ51の場合、機体をなるべくコンパクトに収める目的があったのではないかと推察します。
http://www.skynet-1.com/aircraft/ki51.html
操縦席はエンジン防火壁の直後、主翼前縁の直上に設けられています。機首銃を持つキ43隼戦闘機とくらべてみると、操縦席とエンジンの距離に 30〜40cm ほどの違いがあることが判るかと思います。
http://www.skynet-1.com/aircraft/haya02.html
機首銃を持たせるには操縦席を下げる(ないし機首を伸ばす)必要があり、それは直協/偵察機として重要な操縦席からの前下方向視界を悪化させ、また機体の大型化・重量増加につながります。集弾精度に多少劣っても、より視界に優れコンパクトで軽量な機体を得られるメリットを優先したものと推察します。
ドイツ機については疎いのですが、Ju87 の機首上面はかなり強い角度で下へ向かって絞りこまれており、やはり急降下爆撃機として前下方視界を重視したらしいことが伺えます。機首銃を設けるためには機首上面に膨らみが出来てしまうので、それを嫌ったのではないかと思います。
ささき
- 九九襲は急降下視界の良好を意識して座席位置を決定されていますので、ささきさんのおっしゃるようなこともあったのかもしれません。また、この機体では、胴体内装備を要望された爆弾も全弾翼下装備とされていますが、この理由も、座席配置の都合上だったといいます。
片
- 従来陸軍の単発軽爆の固定銃は胴体装備でしたが、これが翼内装備になったのは三菱にとって前作にあたる九七軽爆からです。九七軽爆はまず試作機では固定銃を固定脚に装備し、ついで抵抗軽減を図って翼内装備に改められています。こうしたことから、こうした固定銃の配置は何よりもまず機銃を胴体以外の場所に出してしまいたかったから、と見ることが出来ます。九七軽爆の場合も操縦席は可能な限り発動機に近づけられていますので、視界確保がその理由だったと考えることが出来ます。
片
- ご回答ありがとうございます。成る程視界優先の為でしたか。手元の丸メカの図面で気づくべきでした。
OSCAR