5438 よく知られているF6Fの最高速度は
緊急出力ではなく戦闘出力でのものらしいのですが、
P-51Dもそうなのでしょうか。

あとV-1迎撃用に使われたP-51Dに100オクタン以上の
特殊なものを使った機体があるそうですが、
それで僅かでも性能が向上してるのなら
有名な米テストでの疾風との比較対象はそれにすべきだと思うんですが。
あれは130オクタン相当の疾風が100オクタンのP-51DやP-47Dに
中高度以下で勝るとしてますよね。
SPA

  1.  四式戦の米軍試験で使用した燃料は、グレード100/130でしょう
     そして、V-1650-7(P-51Dのエンジン)、R-2800-21,59,63(P-47Dのエンジン),R-2800-10W(F6F-5のエンジン)の指定燃料も、全てグレード100/130です
     少なくとも、燃料に関しては不公平が無いですね
    セミララ

  2. 根本的な問題として、当時の陸軍が四戦は何キロ出ると考えていて、実戦で敵戦闘機と比較して速かったのか、遅かったのか、という点が大切なのではないでしょうか。
    BUN

  3.  米軍の疾風のテストでは、日本で規定されているブースト圧しか使ってません。別にハイオク燃料はいらないのです(まあセッティングが難しいというのは別にありますが)
     100/130グレードを使ったから高性能なのではないんです。
     日本軍の疾風であっても概ね同等の性能が出るということを、米軍のテストは確認しているのです(そうでないとテストの意味が無いですから)
    SUDO

  4. 初心者なのですが…
    >>日本で規定されているブースト圧しか使ってません。
    >>100/130グレードを使ったから高性能なのではないんです。

    通説では真逆の伝わり方をしているのですが(規定以上の緊急ブーストを一時的にかけたから、さらに特別に高オクタンを使ったからとか…)
    実際には689km/時並みの速力を実戦で発揮できていた、という事でしょうか?

    ヒナ

  5. >4
     +300前後のブーストで660km/h出した乙型という例があるわけですから、整備状態がよければその程度は出るでしょう。
    SUDO

  6. 私は疾風は115/145グレードで試験したと思ってました。
    米英機なら、それで上がるんでしょうか。
    ハート

  7.  どうでしょうかねぇ
     例えば、ブーストが90inHgのV-1650-11も、100inHgのV-1710-127も、指定燃料は100/130なんですよねぇ...
     っていうか、WW2当時の米軍エンジンで、115/145を指定しているのはほとんど無いです
    セミララ

  8. 乙型試作機660km/hのブースト値はよくわかりません。これは設計時に前提とされていた速度ですから、これが運転制限を外した状態の数字なのではないかと思います。

    ではなぜ687km/hも出てしまったのか、というと、あるいは1446号機の米軍実験時重量「3600kg」というのが実は軽すぎるんじゃないか、と思ってしまっています。取説の3613kgというのは色々ある四式戦の正規全備重量の数字の中では軽い方で、3750kgだとか3890kgなどという数値もあるのです。
    それから、四式戦はこの1446号機までにプロペラに関する改善が行われていて、同じぺ32系列でも直径が50ミリ増されたものに変わっています。この辺も速度増加にいくらか貢献しているのではないかと思います。


  9.  V-1迎撃の際にはマスタングIIIの部隊に対して115/145グレード、俗称150オクタン燃料が供給されています。これを使用した場合のマスタングIIIの速度性能変化は残念ながら不明ですが、同系列のエンジンを搭載したスピットファイアLF.9の場合は燃料の変化により使用可能な最大ブースト値が増大したことから、海面高度で40km/h程度、殆ど変化のない高度域でも5km/h程度増速するなど、全開高度以下の速度性能が通常時より相応に増大したことが報告されています。
    大塚好古

  10. >8
    「3890kg」は四式戦の「全備(特別)」状態でした。同じ表で「全備(標準)」だと37?4kgかな。数字が読めない・・・・。


  11. 翼面荷重から逆算すると「3734kg」でしょうか。いずれにせよ3750kg前後です。取説の数字があまり信用ならない、というのは由々しき事態ように感じられるかも知れませんが、四式戦の取説は添図に描かれた尾翼の骨格も実機とは程遠い代物だったりしますし、そんなものです。
    ということで、取説に従った重量で680km/h超出したという米軍の実験値は、660km/h出し得る状態より150kg軽い機体で測定された、ということになるような気が今のところはしています。


  12. 皆様ありがとうございます。
    以前から、あらゆる場所で「疾風は100オクタンを上回る燃料で」
    と言われてたので同一の条件とは意外であります。

    あと最初に戻って、P-51Dの速度は緊急を使わない通常の戦闘出力と見ていいのでしょうか。
    SPA

  13.  P-51Dの最高速度ですが、重量9300lbで、437mph@25000ft、しかもWEP(War Emergency Power)(5分制限)...というデータがありました(Military Powerの制限時間は15分)
     ちなみにキ84は、公称出力(30分制限)で600km/h台後半を出します(全備重量で)
     P-51Dの9300lbという重量が、どういう状態なのか考えてみると、P-51Dとキ84に対する考えが変わるかもしれません
    セミララ

  14. >14

     P-51Dは軍での計測時に戦闘機状態のほぼ全備状態で(10,100lbs)、Combat Power(67inHG:WEPのこと) 使用で435mphを記録してますし、若干計測条件が厳しいメーカー計測(10,176lbs)でもCombat使用で同速度を発揮していますので、即断するのは危険かと。

     またV-1650-7のMilitary Powerの出力は、高度によってはP-51Bが使用したV-1650-3のCombat(67inHG)を超える程度の出力を発揮出来ますので、P-51DはMilitaryの状態でも相当な速度性能発揮が可能です。
    大塚好古

  15.  こんなデータも見つけました
     P-51D(44-15342) 1945年6月15日 離陸重量9760lb

    最高速度
     Mil 364mph@0ft 439mph@28000ft
     WEP 375mph@0ft 442mph@26000ft



    >#14 大塚好古さん
    >P-51Dは軍での計測時に(中略)即断するのは危険かと。

     確かにそうですね


    >またV-1650-7のMilitary Powerの出力は、(中略)相当な速度性能発揮が可能です。

     ここでV-1650-3を持ち出す理由が判りません
     確かに、高度によっては、(V-1650-3のWEP) < (V-1650-7のMil) なのでしょうが...
     自分には、無知な輩を騙す、悪質なセールストークのように感じてしまいます
    セミララ


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