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紫電系列について質問です。 1945年で最高速度が500K台って結構きついような気がします。 おなじ発動機なら4式戦の方がまだ有利だと思います。 なぜ紫電系を主力にすえようと考えたんでしょうか? wittmann |
- 紫電改は実はもっと出るから、じゃないでしょうか。
片
- >1
では公試結果やカタログ値て、なんだったんだろうって感じなのですが・・・
Hamp
- 学校でのテストの点数のようなものでは?
ある程度の意味を持つ数値ですが、それで全てが決まるわけでもなく、その数値を基にして何かを構築するわけでもない...
セミララ
- > 2.
陸上選手の公式タイムみたいなものではないでしょうか。
陸上選手は公式の大会だけでなく練習でもタイムをとっている(速度を測っているようなものですよね)が、選手の調子や履いているシューズの状態などによってタイムは左右されます。
しかし、一般に紹介される記録は、大会でのタイムが多いでしょう。
つまり、練習では凄いタイムを残していても、初めて出た大会でタイムを出せなかった人は、次の大会まで「大したことない」となる訳です。
選手をエンジン、シューズを機体、初めて出た大会を公試、練習をメーカーのテスト飛行…と読みかえると、分かりやすいのではないかと思います。
T216
- >3-4
>3-4
うーん。ちょっと違うと感じます。
カタログ値だけならわかるけど公試も含んだ結果まで、そのような基準点というのもおかしい話ですよね。
能力を隠匿していたとしても、時期的に意味があるとは思えない。
やはり、次期主力戦闘機の(現実的な)候補が無かったからの先走りのように感じます。
Hamp
- そもそも、特に日本の場合は、いわゆるカタログ性能というのが、その機材の限界最高性能を記載したものであるとは言い切れないという事が第一にあるんです。
紫電改の場合も、620km/h前後はコンスタントに記録してますし、エンジンの運転制限が緩和すればもっと出ることも期待できているのですから、いわゆる596km/hの数字は、F-1の開幕戦の練習走行初日に流して出したラップタイムみたいなものなんです。
数字がこの程度になるのは、運転制限等から見て驚くことでもなんでもなく、失望ではなく希望を抱かせる数字なのではないでしょうか。
SUDO
- 軍艦ではないので「公試」というのもちょっと違うと思います。よく試作機が何キロ出した、などといって残っている数字は、海軍への領収以前もの、会社側飛行試験中のものである場合が多いです。
例えば、雷電と紫電改の生産優先度を比較するために横空から軍需省に出された資料では紫電改は「335節/6000米」出るとされており、またこれぞ「カタログデータ」といってよいかもしれない『操縦参考書』の性能表では「概略値330節/6000米」です。また、同じ表には「推算値348節/6000米」という数字もあります。この348節は他の資料でも見ることが出来、設計上の基準値なのではないかと思いますが、段階的に生産機の性能が安定していった後には最終的にこのあたりまで期待できると思われていたのではないかとも思います。
片
- とにかく「カタログ性能」だなんて一枚看板じゃないんですよ。
技術部門では「試作何号機の性能(重量何キロ)」「生産何号機頃の性能(重量何キロ)」「もうちょっと先へ進んだ生産何号機頃の性能(重量何キロ)」などと複数の線が引かれたグラフが使われていたりもします。
片
- 四式戦と紫電改のスペックを見比べて、最も陸海軍の差が現れているな、と思わされるのは降着速度の数値ですよね。末期に至って海軍の降着速度要求はいくらか緩和されていきますが、昭和20年の次期戦闘機(陸上甲戦)試製計画に至ってもまだ四式戦よりも低速に制限されています。このあたりはなかなかネックになりそうなポイントです。
片
- ありがとうございました。質問者です。
紫電改って620Kmもでたんですね。
ま、それにしても1945年ではがっかりする数値には変わりないですが、
対4式戦比だと遜色ないかもしれませんね。
wittmann
- >10
欧米でいう緊急出力ではなく、公称でこの数字なのですけどね。
SUDO
- 海軍の局戦は陸軍戦闘機に較べ塩害に対処する塗装や不時着水の際沈まない為の水密構造、艦上運用の為の頑丈な降着装置と謂ったハンディが在り
然も紫電改は紫電(火星の直径に合わせ且つ紡錘形にしようとした強風)の太い胴体を引きずって居り横幅については紫電改への改設計の際改めましたが、誉の直径に合わせて絞られた疾風のそれと比べたら惨めな程弛んでいるかの様に見えます。
四式戦も実はもっと速度が出た、と云う事は無いのでしょうか。
にも。
- >12
紫電改は特には塩害対策塗粧はされていません。下面はナチュラルベアメタルのままであり四式戦と変わりません。
「構造云々のハンデ」とおっしゃるのは単に両機の正規全備重量を比較すればいいだけのことですが、四式戦3750kgに対して紫電改3800kgは意味のある差ではありません。
紫電改の胴体線図は「誉に対する紡錘形」として設計されたものです。
片
- 四式戦は、推参658km/hで設計され、初期の実機は630km/h出ると部内でいわれており、
紫電改は、推参644km/hで設計され、初期の実機は620km/h出ると部内でいわれていた。
そのくらいの差ですね。
片
- 「推算」ですね。
片
- 紫電改の翼面積は23.5平米、疾風のそれは21.5平米であるにもかかわらず、
紫電改が疾風からマイナス10km/hで済ませているのですから、
むしろ川西の設計は頑張っているんだなと見るべきなんでしょうね。
確かに疾風の方がずっとスマートに見えるのですが。
通りすがり
- 四式戦21uですね。
紫電改は層流翼ですし、層流翼は中太りで翼内容積をかせげる翼型なのですが、胴体もそれに準じた形状なのです。
片