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Fw190の主脚について質問します。航空機の主脚にはオレオが付いていて伸縮すると理解しています。主脚カバーはその伸縮に応ずるように工夫がこらされており、97艦攻などは分かり易いと思います。その点、Fw190は一見すると主脚カバーはオレオが伸縮しても動いたりしないように見えるのですが、どうなっているのでしょうか。 二一斎 |
- 単に、オレオ伸縮部が脚柱の先端寄りにあるため、カバーと主脚柱との接続固定部と、オレオ伸縮部の位置が干渉しないからですね。
写真でも一目瞭然ですし、プラモ作ればいやでもわかりますが、Fw190のオレオ伸縮部は、ほぼ主脚カバーのタイヤをカバーする幅広部分の範囲にあり、その先はすぐにタイヤ軸受ですから、オレオ伸縮部より下側にはカバーとつながる部分は存在しません。
まなかじ
- うーん、実は車軸の左右でボルトにより下部覆に連結されています。これにより下部覆と後方の三角形の小覆がオレオ伸縮ニ連動するようになっています。でもって脚カバー中間に伸縮の目盛があって、三角形小覆の移動量を計るようになっています。
片
- http://www.luftwaffepics.com/LCBW/FW190-A5-13s.jpg
目盛の存在、わかりますでしょうか。
下部覆が一体に見えるのは、日本機のように完全に分離されているのではなく、ガイドローラーを噛ませて上部覆ときちんと接した上で摺動するようになっているからなんです。
片
- ああ、観察が足りなかったぁ
まなかじ
- いえいえ。
私も、この辺の取説図が丸メカやモデルアート別冊で紹介されていたからこそ、です。
片
- ていうか、よく見りゃ手持ちの本にもちゃんと書いてあるじゃんorz
天から思い込んでた・・・はづかし
まなかじ
- 回答、有り難う御座います。恐縮ですが、追加質問させていただきます。
>3 ガイドローラーを噛ませて上部覆ときちんと接した上で摺動するようになっている
ということですが、そこまでした理由は何なのでしょう。ただ、メカニズムを複雑化させているだけのようにも思えるのですが。
二一斎
- 隙間が出来れば有害抵抗ですからね。機銃口の孔だって有害抵抗源としてマイナス何ノットと計算される世界なのですから。
片
- 片様、回答、有り難う御座います。隙間の抵抗も馬鹿にならない分けですね。
二一斎
- 隙間もですし「表面の出来」なんていうのもデカいです。
片
- >10
ということは、機体(特に主翼)の表面を磨くと速度が上がるというのは本当なのでしょうか。半信半疑なのですが。
二一斎
- 「表面の出来」というのは表面の凹凸の有無のことなのですが、磨いてもいくらか速くなるのではないかと思います。
片
- 英軍が戦時中に実施したスピットファイア5を使った最大速度改善試験によれば、
○ 翼前縁部の隙間を埋めて磨き、塗装して更に磨く ー +6mph
○ 他の部分もワックスを使って磨く − +3mph
という数値が実際に残されてますから、それなりに効果はあるんでしょうね。
大塚好古
- 片様、大塚好古様、回答有り難う御座います。磨きは意外と効果あるのですね。
二一斎
- 遅レスですが参考までに。
リノなどのエアレースで飛んでいる戦闘機改造レーサーには、翼はもちろん、胴体までつなぎ目を埋め、ワックスでぴかぴかに磨き上げられている機体があります。
また、羽布ばりの動翼も金属に置き換えるなどして有害抵抗を減らす努力がなされている機体もあります。
ネコ丸