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三式戦闘機飛燕への液冷エンジン搭載を早々と諦め、五式戦闘機がもう少し早く開発されていたら、どうなっていたでしょうか? POC |
- ハ112-2(金星6x系)は、最新ハイテクである燃料噴射と水メタを導入した発動機ですので、初期トラブルを吐き出し終えるまでは信頼性なんか欠片も期待できません。
またその燃料噴射関係は前線で整備できるようなものではないので、予備部品や予備エンジンの大量手配等も必須です。
また燃料噴射装置を14基も必要とするので生産性は非常に悪く、大量生産も追いつきにくいでしょうから、工場に首なし機が並ぶことにもなったでしょう。
こうした初期のハードルを越えられれば、あとは予備部品さえ何とかなれば(これは期待できるとはいえませんけどね)戦力にはなったでしょうが、それは結局史実のキ100登場時ぐらいまでかかってしまうのではないかと思われます。
SUDO
- 発動機の状況については、キ46IIIの試作から生産開始に至る時期的なものが参考になると思います。
元々、ハ112の燃料噴射型は、キ46IIIだけでなく、キ45IIやキ71にも搭載が予定されていたものですので、事前の腹積もりさえ十分にされていれば、生産拡充も可能だったのではないかと思います。海軍では気化器式の金星六一型も作られていましたので、最悪の場合、これで代替出来ていたかもしれません。
片
- 五式戦闘機の場合、いい方向に転んだ感じですね。改悪にならなくてよかったです。坂井三郎さんがインタビューで零戦は改良ならぬ改悪をし続けたのが失敗だった。と応えていたのを考えれば・・・。
POC
- 零戦に対するそうした評価の抱かれ方についてはさておきますが、三式戦の場合は元が良くなさ過ぎたのです。ラバウル進出時の発動機故障頻発に対する信頼性対策会議の席上、審査部の方から空冷提案が出ているわけですから。機体重量も重過ぎますし。
片
- キ61そのものが空冷戦闘機となる可能性が開発時にはあったんです。重戦闘機をDB601で、軽戦闘機を空冷でという展開もあり得た訳で、その時の候補発動機は何だっただろうと考えてみるのも面白いかもしれません。
BUN
- 三式戦は、一型甲、乙あたりまでなら運動性が良かったと言われている
MC202やスピットファイアMk5と馬力も重量も似通っています。
より軽快な零戦や隼と比較されてしまった、なおかつ登場時期が遅過ぎた為に
評判が悪くなりがちなのでしょうか。
米軍の調査レポートでは、上昇時間は3039kgの状態で
10000フィート/3.8分、20000フィート/8.1分。
日本側の測定では2950kgの状態で5000m/5.5分。
使ったブーストが異なっていたのか、日本の測定では実はもっと軽い状態だったのか、
何とも言えません。
フッフール
- >6
キ61は、その両者より自重が200〜300kgぐらい重いんですよ。
初期の型は単に搭載量が英伊機よりも少ないので、同じぐらいの全備重量に感じるのです。日本の普通の戦闘機として燃料を積むなり、英伊の戦闘機並に積むなりすれば、更に重量は肥大化し後期の型の重量になってしまうわけです。
SUDO
- 一型甲が自重2268kg、乙で2380kg、実用装備を施して2570kg。
MC202は2350〜2480kg、スピットファイアMk5も2300前後とされていますが、
後の両者は機銃や無線等実用装備を施したものを自重と呼んでいるのでしょうか。
また三式戦は1000馬力級の水冷単発戦闘機としては異例の燃料搭載量を持つ
イメージがあるのですが(通常で550L、第三タンク付きで750L、更に増槽付きで1150L)。
西欧戦闘機より搭載量が少ないとは意外です。
フッフール
- 失礼、武器の重量が入ってましたね。
ちなみにスピットVが102英ガロンですから463Lですね(馬力は2割ぐらい勝りますが)
SUDO
- >9
スピットの燃料容量は英ガロンで85です(386リッター)。
102は米ガロン換算でしょう。
大塚好古
- うあちゃ、USガロンでしたか・・・。さんくすです。
SUDO