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679 日本の空母の防空能力はどの程度のものだったのですか?結構低かったようですが・・・

  1. 日本海軍の対空火器については前にも取り上げられていますが、「お手本」のはずの米軍の20mm/40mmの組み合わせですら効果不十分とのことで最終的には76mmに集約されるところでした。しかし、艦隊防空というのはやっぱり、飛行機でやるのが本筋なのではないでしょうか。


  2. 米海軍の対空火器は12.7cm,40mm,20mmの3本立てで、7.6cmというのはほとんど使われていないと思うのですが、いつの時代の計画なのでしょう?


  3. ↑この中で40mmが日本機殺しの主役だったようですね。日本軍の場合、射撃指揮装置の低性能、欠如や近接信管が無い事と並んで、対空火器体系の中で(もっとも効果的な?)40mmに相当する中射程の火器が欠落していた事が、敵機を撃墜できなかった理由の一つだと言われています。


  4. そういう解説が多く行われてはいるのですが、米軍は40mmにさえ見切りをつけ、高初速中口径砲を主対空火器に計画中でした。45年頃のことです。理由は日本の25mmと同様に、敵機に追従できない、射程が短い、というものでした。


  5. という事は射撃指揮レーダーとリンクした対空火器でなければ意味はないと米海軍が判断した、という事なのでしょうね。ただし76mm砲に関しては当時米軍はほとんど使っていず、適当な砲も存在していなかった様に思います。どのような砲を使うつもりだったのでしょうか?


  6. 日本の25mmと比較すべきなのは20mmの方かな。


  7. 米軍が計画していたのは76mm50口径の対空速射砲でした。代替対象は40mmボフォース。他の要目は後ほど確認しますのでご勘弁を。特攻機の突入映像で、機の後を40mmの炸裂した煙が追いかけてゆく所など、絵的には派手ですが、ああいった場合には当たらない、ということですよね。対空機銃は今も昔も最後の武器ですが攻撃の阻止には昔から向かなかったのです。


  8. WW2に米海軍が使用した76mm両用砲は3in/50 Mk11、22で護衛駆逐艦に広く使われました。また特攻機対策で急遽、開発された速射砲は3in/50Mk33で、大戦には間に合いませんでしたが朝鮮戦争中の米艦艇に。この砲は戦後米軍から艦船や艦載兵器の供与を受けた国々でも「ラピッド・ファイア」の愛称で長く使われました。(今でも現役砲です)


  9. ↑(続き)Mk33の愛称はうる覚えなので間違ってるかも^^;、あと、Mk33の他に究極の速射砲で3in/70 Mk37(連装)が1956年に完成しましたが、重量や複雑な給弾機構が用兵者に嫌われて米海軍での寿命は古いMk33よりも短かったです。


  10. ↑(余談)日本軍の特攻機攻撃が激化すると、米護衛駆逐艦の3インチ両用砲は「遅速砲」と悪口を言われる様になったとの事です。


  11. 空母に限らず日本軍艦艇の対空火器の欠点は、一口で言うと「ストッピング・パワーに欠ける」でしょうか?、門数を積み、射撃指揮装置の不備を補う為に、エンガノ岬沖海戦の伊勢、日向の様な弾幕射撃を採用しても、敵機から見れば小うるさい存在ですが機体に大小の穴を開けるだけで墜とす事が出来なかった。


  12. 「ストッピングパワー」というのを考えるなら目標機の防弾性にもよるのかもしれません。防漏式タンクのない日本機の場合には炸裂弾の弾片がタンクに飛び込んだだけでも瞬時に火の玉になる可能性が大きいですから。


  13. ↑確かに両国の防弾システムの差は大きいですね^^、仮に米機動部隊をTBFやSBCで攻撃したら、VT信管や40mmボフォース砲は対日本機相手みたいな効果を発揮出来るんだろうか?



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