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欧米では、40ノット以上の駆逐艦がありますがどのような機関だったのでしょうか?
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- 失礼ですが、帝国海軍にも40ノット、もしくはそれに近い速力を出した駆逐艦があります。島風型駆逐艦の島風(2代目)、神風型駆逐艦の島風(1代目)はともに40ノットを若干越え(2代目はちょっと怪しいが)、特型駆逐艦(38ノット)、神風型駆逐艦(39ノット)という性能を出しています。
- (続き)ちゃちゃはさておき、同じ船体であれば、出力が高い機関を使えばいいわけですよね。蒸気タービンの場合、出力を高めると言うことは缶(ボイラー)の性能を上げることが一番かと思います。で、それには、蒸気の温度、蒸気圧が重要かと思います。同じ量の蒸気なら、蒸気温度を高めることで蒸気圧が上がり、蒸気圧が大きいほど出力が大きくなります。あとは、タービンの性能、ということですね。
- 海外の海軍では、試運転時に保証最大速度をオーバーするとボーナスが支払われた例だあったそうです。あと過負荷全力を日本海軍では105%と設定していましたが、伊仏では115%まで引き上げていました。
- 日本の文献では釜水燃料を2/3(もしくは1/2)搭載、弾薬武装を全量積載で公試運転時の性能を記載していますが、お国がらかイタリー、フランスでは未武装、最小限の釜水燃料搭載時の過負荷全力試験をおこなって40ー45ノットという参考記録を残していたようです。
- 船体の抵抗は概算で速度の2.8乗、排水量の0.85乗に比例します。駆逐艦では釜水燃料は満載排推量の30%程度にあたり、2/3搭載と燃料切れ直前では20%近く違います。これと過負荷全力の105%と115%の違いを考慮すれば、伊仏の艦が4ー5ノット高い速度を出していたのは不思議で
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