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912 大平洋戦争末期、台湾から砂糖原料のエタノール燃料による93式中練が出撃したそうですが、低オクタン価ガソリンでも満足に動かない航空機用エンジンが簡単にエタノールで動くものなのでしょうか?気化器のセッティング等で苦労したと思うのですが・・

  1. インディー500なんかは100%メタノールで高い給気圧でもノッキング無しに高い馬力を実現していますから,なんとかなるんじゃないでしょうか?


  2. 末期の写真に50とか書き込まれた燃料車が写っているものが見受けられますが、それがエタノール割りのガソリンです。本土でもかなり広範囲に使用された模様です。


  3. 高出力の戦闘機用エンジンと違って93中練ぐらいなら比較的低オクタンの燃料でも問題はなかったようです。おそらくエタノールの場合でも93中練クラスなら対応はしやすかったりするのでは。


  4. 燃料噴射ポンプを使うような高性能エンジンだと粘性の異なる燃料で加圧ピストンの特性を変えないといけないでしょうけど、キャブレター式なら対応が楽なんでしょう(気化冷却の影響がでしょうだけど、、)


  5. 通常のガソリンエンジンにエタノールを使用した場合、低オクタンガソリンと違いノッキングは発生しません。(特に当時のエンジンは圧縮比が低いですから)模型の話しですが、ガソリンエンジンをメタノール&ニトロで回して高回転化しています。ただし問題点としてエタノールは金属の錆びの原因になるため、使用後の手入れが必要になります。


  6. 詳しい理由は知りませんが、渡辺洋二先生の著作の中に、エタノール燃料に関する記述があるのを読んだことがあります。それによると、陸軍の三式戦などの列型(当然、液冷)エンジンでは、問題なく回ったが、星形エンジンではうまく行かなかった。向いてなかったということです。このことは、渡辺先生が当時の関係者に取材して書いた記事ですので、間違いないと思います。(ぱんてる)


  7. 純粋なエタノールのオクタン価って、120以上らしいです(出光興産の人が言ってた。)。ただし沸点が低いので高温でのベーパーロックとか燃料タンクの破裂がこわいっす。(Schump)



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