「長時間高高度を飛行する機体では搭乗員の精神的／肉体的疲労軽減に相当な効果がある」からです。理屈の上では高高度での呼吸は「酸素マスク」を付ければ良いし、寒さは「電熱服」でしのげますが、両者を付けて狭い機内で長時間任務を遂行するのはかなりの負担を搭乗員に強いる事になります、これを軽減し、搭乗員に最大限の能力を発揮させる為に付けてます。

（続き）ちなみに大戦中のイギリス空軍のテストでは、完全与圧コクピット（高度１万ｍで３千ｍ程度の気圧を維持）でなくても、例えば高度１万ｍで６千ｍ程度の気圧を維持する簡易与圧でも（この場合、酸素マスクの併用が必要）、搭乗員の疲労軽減には相当な効果があるそうです。