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紫電は地上走行でプロペラ後流による偏向癖になやまされ,紫電改で方向舵を胴体下部まで延長したそうですが,彗星では同じ様な尾翼形式なのに,問題なかったのはなぜでしょうか?
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- プロペラ・トルクではなくプロペラ後流でですか?
- Me109Kが尾輪柱を延長したのも同じ理由では?
- 地上滑走での偏向癖はプロペラ後流が尾翼を叩いて発生しますが、これは大馬力な機体に顕著です。その点、彗星は紫電より低パワーで、かつ機体が長いので、尾翼に当たるプロペラ後流が紫電より弱かったからだと思います。(ただ、多かれ少なかれ、レシプロ単発機の地上滑走や離陸時の偏向癖は必ずあります)
- (↑捕捉)「尾輪式」の場合はです。
- Me109Kの尾輪延長の理由、「視界確保のため」ではなくて、そうかもしれません。この場所ならではの卓見かもしれませんね。
- プロペラ後流による偏向は,後ろから見て時計回りに回転する後流が中心軸より上だけに付いている垂直尾翼を左から叩くせいでしょう。単発プロペラ機は飛行中も左を向こうとしますが,もし垂直尾翼が上下対称ならこれは発生しないと思います。地上滑走・離陸時で偏向が強く出るのは,1つには最大出力で後流が強力なため,もう1つは速度が低く方向舵の効きが弱いためだと思います。
- (続き)主翼はプロペラ後流(の円周方向成分)を遮り,垂直尾翼は前後位置によってはこの陰に入り当たりが弱まると思います。この辺の位置関係により偏向の強い機体・弱い機体が存在するのでは?実際,紫電改は垂直尾翼を後ろへずらして後流を避けていたと思います。ついでに,プロペラトルクは機体を軸回りに回転させはしますが,偏向には関係しないと思います。
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