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444 紫電改に搭載された「空戦フラップ」ってかなり効果があったといわれていますが、実際はどのようなものですか?

  1. 高G、低速時にフラップが開き、そうでないときには失速限界を越えない仰角を維持できるよう必要な揚力係数に応じてに2段階で角度を自動制御できます>包絡線フラップとも言う。


  2. U字のガラス管に水銀を入れ、片方の口をピトー管につなぎ速度にともなう動圧を検出します。片方に3段階に高さを変えて順次水銀につかるような電極を差し込みます。


  3. 水平飛行、高速や巡航時には動圧に押された圧力差で水銀柱は3つとも電極を浸します。低速あるいは高Gではその大きさに応じて水銀柱の高さが下がるので、電極が接点を順次失うのでそれの信号を油圧に変えてフラップを動かします。


  4. 実戦では速度の低下を嫌い、使用されなかったとの手記を昔の丸で読みましたがどうなんでしょう。


  5. Q&A #171 に空戦フラップの効果について質問があったので参照してください。


  6. 質問者です。↑大変参考になりました。ありがとうございました。


  7. 紫電改は自動空戦フラップです。機の速度とGの大きさをセンサーで電気信号に変換、フラップを動作させる油圧をコントロールします。フラップ下げ角は機速とGに応じた最適の角度に自動的に無段階に変化します。零戦や隼等軽戦闘機に比べ重く翼面荷重の高い、そのままでは格闘戦が苦手になりがちな重戦闘機である紫電改に非常に高い運動性能を与えました。錬度の低い搭乗員にとって空戦中失速を恐れず思い切った起動ができるという安心感や心の余裕は大いに戦果に影響したと想像します。



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