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雷電は機首がかなり絞り込まれており(スピンナー後端径とエンジンカウル先端径が近い)、他の空冷機と比べると液冷式のシルエットに似ていますが、あれではエンジン冷却効果に難ありっだった? |
- 延長軸と先端に強制冷却フィンを設ける事であの絞ったカウルを実現しました。冷却空気は強制冷却フィン(空気吸い込み用の回転フィン)で強制的に吸い込んでいます。
- 絞りこんでいることより、開口面積が縮小されているので空気の絶対流入量が減っています。それを冷却ファンで補っているわけです。これでも時々不足したりしますが、「雷電」の場合は主に延長軸の振動が問題だったのでは?
- 後、プロペラの剛性不足の振動もあったそうです、効率低下を覚悟でプロペラの剛性を上げて対処したと「丸メカニック」にあります。
- 強制空冷によってペラ回転数と冷却力が関係するようになり、エンジン負荷に合わせて適時カウルフラップを開閉操作しないと、過熱ばかりでなく過冷却によるトラブルも発生したそうです。