Page 222 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼一般車両にクローラ FLAKPANZER 06/11/12(日) 22:29 ┣Re:一般車両にクローラ おうる 06/11/13(月) 20:00 ┗Re:一般車両にクローラ わんける 06/11/14(火) 0:08 ┗Re:一般車両にクローラ FLAKPANZER 06/11/18(土) 23:27 ┗Re:一般車両にクローラ おうる 06/11/19(日) 9:53 ┗Re:一般車両にクローラ FLAKPANZER 06/11/26(日) 3:07 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 一般車両にクローラ ■名前 : FLAKPANZER ■日付 : 06/11/12(日) 22:29 ■Web : http://www.asahi-net.or.jp/~wi2t-iigy/ -------------------------------------------------------------------------
以前にもちらっと出ていたようなのですが、一般車両に取り付けるクローラが販売されていますが、これを取付けた車両はどの位使える物でしょうか。 メーカーのページは、以下のとおり。 株式会社ノースウエスト http://www.n-west.com/top.html 状況によりけりと思いますので、以下の条件下ではどうでしょうか。 1 一般用途 最近は、コンパクトシティ化が言われていますが、豪雪地帯でも今までのようにどこもかしこも除雪できなくなりつつあります。 このクローラを付ければ幹線道路以外は除雪しなくても何とかなりそうに思うのですが。 2 軍用として 直接戦闘用に使えないでしょうが、モウルティア程度には役に立つでしょうか。 |
> 1 一般用途 > 最近は、コンパクトシティ化が言われていますが、豪雪地帯でも今までのようにどこもかしこも除雪できなくなりつつあります。 > このクローラを付ければ幹線道路以外は除雪しなくても何とかなりそうに思うのですが。 まず、たとえクローラを取り付けたとしても車体の最低地上高よりも深い積雪の中は走破できないと思っていいでしょう。また、走れたとしても実際に乗り入れるのはやめるべきです。雪の下にどんな障害物が隠れているかわかりませんし、車は無事に走れても車から降りたが最後、腰まで雪に埋まって身動きがとれなくなります。 ある程度の圧雪路や浅い積雪の場合はスタッドレスタイヤやチェーンを巻いたタイヤよりも高い走破性・接地性が期待できますが、クローラが持つ機械抵抗ゆえに燃費が極端に悪化する可能性が高いと思います。もちろん、タイヤと同様の高速を発揮することなど全く期待できません(リンク先にも最高速度60km/hと謳っていますね)。 装着した車両を見たことはありますが、やはり駆動音が結構しますよ(「意外と静か」と評価することもできますが)。 > 2 軍用として > 直接戦闘用に使えないでしょうが、モウルティア程度には役に立つでしょうか。 タフネスという要素が絶対的に不足すると思います。 武人の蛮用に耐える代物とは思えません。 |
> 1 一般用途 これは大昔からあるもので、別段珍しいモノではありません。 子供の頃TN360改らしきクローラ車に乗った記憶があります(ハーフトラックみたいな物ですが) また,5年程前パジェロ改クローラ車を運転したこともあります。 運転したときの印象としては「剛性が全く不足」でした。 深雪では役にたたないし、堅い雪ではボディがヨレていつ壊れるか不安。 かといって徐行するとスタックしそうでスピードも落とせない。 かなり限られた用途でしか使えない印象でした。 ちなみに、札幌周辺(豪雪地と呼べるかどうかは疑問ですが)の気象条件でも除雪されない道ではこんなクローラでは走破不能だと思います。 そして、まがりなりにも除雪された道ならクロカン4WDで不自由しませんので、後付クローラの存在意義は低いでしょう。 第一、地方都市の方が車による移動距離は長くなるわけで、幹線道路を走れない車(クローラで幹線など走れませんから)に価値は無いかと・・ > 2 軍用として シロートの私が運転しても剛性不足な位ですから、軍用にはとても耐えないでしょう |
お返事が遅くなり申し訳ありません。 総合すると、一般車の車体では軟過ぎるとの理解でよいのでしょうか。 逆にどういった用途に使えそうでしょうか。 圧雪以外ではどういうところで、使えそうでしょうか。 トラックに付けて、モウルティア代わりに使えると思うのですが。 |
> 総合すると、一般車の車体では軟過ぎるとの理解でよいのでしょうか。 車体が横に傾いたときや車両が旋回するとき、車軸には曲げ応力がかかります。その応力に対する車軸の剛性(強度)は標準で取り付けられるサイズの車輪の半径とタイヤの剛性を想定して計算されています。 地上と車軸中心との距離を標準で取り付けられるタイヤの半径の2倍から3倍に達する高さに延長するようなクローラを取り付ければ、当然ながら梃子の原理で車軸にかかる応力も数倍に増大します。 想定をはるかに超える応力がかかるわけですから、そもそもその状態で車体の剛性感など求められるはずがないんです。足元が心もとなくふらつくのは当然の結果です。 > 逆にどういった用途に使えそうでしょうか。 > 圧雪以外ではどういうところで、使えそうでしょうか。 泥濘地や柔弱地が主なトコでしょう。 悪路では剛性の高いラジアルタイヤよりバイアスタイヤのほうが適している(乗り心地がいい)ように、路面状況によっては足回りの剛性が強すぎない方がいい場合もあります(車体の側が強度的不安を抱えることには変わりありません)。 タイヤに対して接地面積が大きいクローラは、路面の保護に適しているといわれており、環境保護を求められる場所で地面を荒らさずに(あくまでもタイヤと比較した場合の「程度」の問題です)作業することを期待される事例があるようです。 > トラックに付けて、モウルティア代わりに使えると思うのですが。 前述した応力・剛性の問題は、重量の重いトラックの方がよっぽど深刻になります。総輪駆動トラックで走行困難な場所での運用を想定するならば、新たに装軌式トラックを開発するほうが総合的・結果的に安上がりになるはずです。 |
ありがとうございます。 確かに、メーカーのページを見ても、圧雪上の写真しかありませんね。 泥濘地での使用と言うことであれば、水田地帯での活動に使えそうですが。 |