Page 169 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼人型兵器の是非 おうる 03/6/14(土) 11:57 ┣必然性を考える ねんど 03/6/14(土) 14:25 ┃ ┣Re:必然性を考える mikey 03/6/14(土) 21:13 ┃ ┃ ┗ダンガードAにみるロボットの松本零士礼讃的考察 おうる 03/6/15(日) 10:29 ┃ ┃ ┗Re:ダンガードAにみるロボットの松本零士礼讃的考察 とおりすがり 03/6/15(日) 15:32 ┃ ┃ ┗がーん おうる 03/6/15(日) 19:09 ┃ ┣人型である必然性 おうる 03/6/15(日) 18:06 ┃ ┃ ┗例えばこんな作品は ブラック・タロン 03/6/15(日) 22:34 ┃ ┃ ┗Re:例えばこんな作品は おうる 03/6/16(月) 21:06 ┃ ┗Re:必然性を考える tac 03/6/16(月) 15:14 ┃ ┗ロボットという存在の善悪 おうる 03/6/16(月) 21:23 ┃ ┗Re:ロボットという存在の善悪 東大井 03/6/20(金) 15:31 ┣Re:人型兵器の是非 だーくまたー 03/6/14(土) 20:14 ┃ ┗Re:人型兵器の是非 おうる 03/6/16(月) 20:40 ┃ ┗Re:人型兵器の是非 だーくまたー 03/6/17(火) 21:06 ┣Re:人型兵器の是非 無頼庵 03/6/15(日) 2:38 ┃ ┗歩行ロボットとしての理想形態は? おうる 03/6/15(日) 17:22 ┃ ┣Re:歩行ロボットとしての理想形態は? 無頼庵 03/6/15(日) 19:17 ┃ ┣二足歩行は難しい tac 03/6/16(月) 15:36 ┃ ┃ ┣Re:二足歩行は難しい だーくまたー 03/6/16(月) 18:10 ┃ ┃ ┗難しいけど2足歩行のほうが理想的 おうる 03/6/16(月) 20:08 ┃ ┃ ┗Re:難しいけど2足歩行のほうが理想的 tac 03/6/16(月) 20:58 ┃ ┃ ┗サイズの問題のような気も・・・ おうる 03/6/17(火) 20:34 ┃ ┗脳 ノースバーグ 03/6/16(月) 22:07 ┃ ┗Re:脳 おうる 03/6/17(火) 21:05 ┃ ┣神経節 ノースバーグ 03/6/17(火) 22:05 ┃ ┣Re:脳(雑談) 無頼庵 03/6/18(水) 0:58 ┃ ┣形態 ささき 03/6/18(水) 1:27 ┃ ┗Re:脳 だーくまたー 03/6/18(水) 2:27 ┃ ┗耳の話 ささき 03/6/18(水) 8:31 ┃ ┗冷却方法 ノースバーグ 03/6/18(水) 15:15 ┃ ┗退却 おうる 03/6/18(水) 19:32 ┣議論ボード過去ログより ささき 03/6/15(日) 17:44 ┃ ┣拝見させていただきました おうる 03/6/15(日) 19:05 ┃ ┗Re:議論ボード過去ログより NT 03/6/15(日) 20:32 ┃ ┗Re:議論ボード過去ログより 東大井 03/6/20(金) 16:14 ┃ ┗馬型?虫型? NT 03/6/20(金) 21:39 ┃ ┗Re:4足なら ヴェトミン 03/6/21(土) 0:40 ┃ ┗ワニ型ロボット ささき 03/6/21(土) 2:00 ┃ ┗Re:こんなのがありました。 ガンヘッド507 03/6/21(土) 12:13 ┃ ┗えらいのがありますな。 NT 03/6/21(土) 17:44 ┣魚型兵器だったら・・? アリエフ 03/6/15(日) 21:32 ┃ ┗めきゃにかるまぁめいど おうる 03/6/16(月) 20:47 ┗パワードスーツは? アリエフ 03/6/21(土) 0:36 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 人型兵器の是非 ■名前 : おうる ■日付 : 03/6/14(土) 11:57 -------------------------------------------------------------------------
軍用人型ロボットといえば、昨今の日本のSF諸作品中かなりの割合で扱われ、コレ無しではジャパニメーションは成立しなくなるんじゃなかろーかと思われるほどの比重を占めますが、果たしてどの程度有効なもんでしょうか? いやなに、つい最近日本のSF漫画の大家であられる松本零士先生の「惑星ロボ ダンガードA」を読んでしまいましてね…ちょっとしたショックを受けたものですから |
おうる 様 このテーマは私も昔から結構考えました。 軍用に限らずロボットが人型を目指すのは社会のインフラが人の形、サイズ、機能に合わせてつくられているからだと思います。だから人型だと汎用性が高まると。 で、ガンダム等の巨大ロボ系はずばり私は否定しちゃいます。必然性が見出せません。 それにあれらのロボットは言わば戦車と戦闘機の機能をごちゃ混ぜにしたものだと思います。それぞれ別個に整備した方がいいと思います。 ターミネーターはいい線いってますが、もう少し普通のサラリーマン風のデザインにしたほうが目的を達し易いと思うのですが… 「惑星ロボ ダンガードA」はよく知りません。どういう所にショックを受けたのか説明して頂けると議論が盛り上がると思います。 それはさておき、巨大人型ロボSFって日本特有の文化なんでしょうか?外国ものありましたっけ? |
> 「惑星ロボ ダンガードA」はよく知りません。どういう所にショックを受けたのか説明して頂けると議論が盛り上がると思います。 ダンガードAは、人型と飛行型の2形態を選択でき、アニメ版ではその双方がふんだんに登場しますが、 コミック版では、人型が確か最後の一コマだけ、それ以外では飛行型のシルエットが数コマ出てくるだけで、作中ではほとんど登場しません。 ちなみにその最後のシーンで、ダンガードAは記念碑として放置されるので、 コミック版に関しては、ダンガードAは人型をとれなくても問題ないかも。 |
>> ダンガードAは、人型と飛行型の2形態を選択でき、アニメ版ではその双方がふんだんに登場しますが、 > コミック版では、人型が確か最後の一コマだけ、それ以外では飛行型のシルエットが数コマ出てくるだけで、作中ではほとんど登場しません。 > ちなみにその最後のシーンで、ダンガードAは記念碑として放置されるので、 > コミック版に関しては、ダンガードAは人型をとれなくても問題ないかも。 あさりよしとお先生が『HAL はいぱあ あかでみっく らぼ1.』第3話「ドップラー効果と赤方偏移」の中でアニメ「惑星ロボダンガードA」について熱っぽく「『ダンガードA』はロボットアニメであるにもかかわらず、物語の大半を主人公とそれを鍛える父親スポ根的ドラマに費やし、主役のダンガードA(なんと全長が200メートル!)は物語後半になってようやく登場するという、当時としては斬新かつ画期的な作品だった。」と紹介してらしたので、ふと興味をもち原作を本屋で探して読んだところ…コミック版ではあさり先生の解説以上にダンガードAの出番がない。 それどころか最後の1コマ(見開き)で直立しているだけ…という、おそらく他の漫画家には真似の出来ないような作風になってました(物語としては成立してるんですよ)。 知らずに読めば殆どの人が「・・・ヲイ」と一言漏らすんではなかろーか? で、読後にちょっと考えたのですよ。 松本先生という漫画家はハードSF作家ではないし、作品に関していちいち史実や科学的考証を煮詰めて理論的破綻が生じないようにする工夫はあまりされませんが、他の漫画家なぞ足元にも及ばないような知識は持っておられるんですよ。 これはつまり・・・科学技術・理論・史実といったものは作品を面白くするための材料であって、絶対的基準ではない。科学的常識なんて科学の発達によって覆ることはあるんだから、今の科学的見地を絶対視したらSFは『近未来』とか狭い世界でしか成立しなくなってしまう。 必要ない材料なんか使わない…という事だと思うんですが。 ロボットモノを見る人が間違いなく期待するであろうロボットの活躍をろくすっぽ描きやしない。と、いうことは松本先生、ロボットが活躍することに『面白み』を見出せなかったか? 「科学」という枠を平気で超えてまで人間の可能性を描いた作品が多い松本作品においては、あくまでも主役は人間であらねばならない!ということなのか?・・・たしかにあれだけ活躍したヤマトもアルカディア号もクイーン・エメラルダス号も999も主人公をくってしまうほど強烈な存在ではありません(主人公が強烈すぎるのかも知れませんが)。 それにしたって最後の1コマで立ってるだけってのはないだろう。ダンガードAは人間が操縦するんだから、主人公が必死で訓練した成果を発揮するという意味でもも少し登場して良いはずだと思うのですよ・・・別にロボットが好きってわけじゃないですけどね。 それでも巨大なロボットが軍事的に活躍する可能性を見出せなかったのでしょうか?・・・これもあり得る気がします。 はたまた、SFにロボットなんか必要ない!とか? ともかく『惑星ロボ ダンガードA』によって、いろんな意味でのロボットの可能性が否定されちゃったような気がしちゃったのですよ。 |
なんとなく、あの話は事情があって途中で打ち切られたのではないかと思っている のですが・・・ |
そうだったのですか?その辺の事情は全く知らなかったもので・・・ |
> 軍用に限らずロボットが人型を目指すのは社会のインフラが人の形、サイズ、機能に合わせてつくられているからだと思います。だから人型だと汎用性が高まると。 全くその通りだと思います。 > で、ガンダム等の巨大ロボ系はずばり私は否定しちゃいます。必然性が見出せません。 > それにあれらのロボットは言わば戦車と戦闘機の機能をごちゃ混ぜにしたものだと思います。それぞれ別個に整備した方がいいと思います。 あれらの殆どは「ロボットを活躍させる」ことを目的に世界設定がなされているもので、確かに現実の延長線上にある一つの可能性として位置づけるには無理があるでしょうね(それを考慮してもガンダムの世界ではMSよりもMAの方が主流にならねばおかしいと思う)。 ガンダムシリーズのMSの一番の疑問点は「隠蔽のため土木作業機械として開発された」とかいう設定のわりに、非戦闘用MSが殆ど登場しないのはどういうわけだろう? 少なくとも1年戦争後の世界には民間向けMSが多数存在しなければ大型ロボットの製造プラントが存続できないから、その後の軍用MSも汎用兵器として存在し続けられるはずがないと思うのですが・・・閑話休題 > ターミネーターはいい線いってますが、もう少し普通のサラリーマン風のデザインにしたほうが目的を達し易いと思うのですが… 荒廃しまくった未来世界で生きて成人する人間は、逞しいマッチョマンだけなのかも知れない(多分私は生き残れない)ので、外観については特に否定はしませんが・・・あれだけの戦闘力をあのサイズで、しかも人肉に包まれた身体に収めようとしたら、やはり放熱特性とか体重とかの点で無理がですぎるような気はします。 しかし、一つの理想像ではありますね。 ターミネーターは人間社会の中に潜入させるためのロボットなので、外見が人間と見分けが付かないくらいに擬装する必要があるのは認めますが、映画「エイリアン」シリーズのアンドロイドたちは、なぜあそこまで人間に似せる必要があったのか?が理解できません。 ロボットってそこまで人間に似せる必要があるんでしょうか? > それはさておき、巨大人型ロボSFって日本特有の文化なんでしょうか?外国ものありましたっけ? 私は「トランスフォーマー」くらいしか知りません。 反日思想のお国柄からジャパニメーションを輸入できなかった韓国では特徴的なものが多いようです。ずっと昔、雑誌(たしかホビージャパンだった)に特集が組まれて、ガンダムとエルガイムを足して2で割ったような・・・いかにも「パクリじゃん!?」というようなデザインのキャラクターが掲載されていました。 |
> ガンダムシリーズのMSの一番の疑問点は「隠蔽のため土木作業機械として開発された」とかいう設定のわりに、非戦闘用MSが殆ど登場しないのはどういうわけだろう? ちなみに、民間用として巨大ロボットが大量生産され、その用途の一つとして軍事目的が加わっている世界をリアルスタイルで描いた作品の一つとして挙げられるのは『機動警察パトレイバー』(原作:ヘッドギア)ですね。 パトレイバーに登場する巨大ロボット『レイバー』は、常温超伝導モーターとバッテリーによって駆動する多脚型有人汎用作業機械であり、全高は6〜9m前後が主流、ボディの外装(装甲)も強化スチールやFRPを用いており、位置付け的には今の土木作業用機械の延長線上にあるといえるでしょうか。少なくともモビルスーツよりは遙かに現実的なコンセプトで構想されていると思います。まぁこちらもロボットもののお約束で"人型"を理想型として開発が続けられているわけですが・・・ で、これに登場する軍事用レイバーは、2脚または多脚による高い機動性・走破性とコストパフォーマンス(戦車や戦闘機並みのコストで生産でき、しかも1〜2名の人員で運用できる。これは先に民間用として普及したおかげか?)を買われて実用化されているわけですが、あくまで陸戦用兵器の一つという位置付けであり、戦車等の従来型兵器に取って代わる存在とはされていません。口径20mm級の対レイバーライフルなんて武器が存在する辺り、ハイテクの集合体のロボットであるが故に有力だが戦車に比べると多少脆弱な存在であることが窺えます。空挺降下を行うARL-99ヘルダイバーなんてFRP装甲だもんな(笑) > ターミネーターはいい線いってますが、もう少し普通のサラリーマン風のデザインにしたほうが目的を達し易いと思うのですが… シュワルツェネッガー扮するT-800にはモデル101という複番が付いていたはずです。つまり、T-800シリーズにはモデル101(=シュワルツェネッガー型?)の他にも様々な人種・男女に対応したモデルが存在していると考えられます。この辺は『ターミネーター2』の小説版で少し触れられていたように記憶しています。 |
> パトレイバーに登場する巨大ロボット『レイバー』は、常温超伝導モーターとバッテリーによって駆動する多脚型有人汎用作業機械であり、全高は6〜9m前後が主流、ボディの外装(装甲)も強化スチールやFRPを用いており、位置付け的には今の土木作業用機械の延長線上にあるといえるでしょうか。 > で、これに登場する軍事用レイバーは、2脚または多脚による高い機動性・走破性とコストパフォーマンス(戦車や戦闘機並みのコストで生産でき、しかも1〜2名の人員で運用できる。これは先に民間用として普及したおかげか?)を買われて実用化されているわけですが、あくまで陸戦用兵器の一つという位置付けであり、戦車等の従来型兵器に取って代わる存在とはされていません。口径20mm級の対レイバーライフルなんて武器が存在する辺り、ハイテクの集合体のロボットであるが故に有力だが戦車に比べると多少脆弱な存在であることが窺えます。空挺降下を行うARL-99ヘルダイバーなんてFRP装甲だもんな(笑) > あれは確かに、巨大ロボットが登場する漫画の中では一番現実性を考慮しているように思えます(構造と強度と重量の関係を見ると、まだまだかなとは思いますが)。 しかし、民間用があそこまで普及しているのであれば、軍用レイバーって戦車なんかよりよほど安価になりそうな気もしないでもないですね。 > シュワルツェネッガー扮するT-800にはモデル101という複番が付いていたはずです。つまり、T-800シリーズにはモデル101(=シュワルツェネッガー型?)の他にも様々な人種・男女に対応したモデルが存在していると考えられます。この辺は『ターミネーター2』の小説版で少し触れられていたように記憶しています。 『ターミネーター3』では女性型が登場するようですね。最初の登場シーンが楽しみです(爆) ただ、複数のモデルが登場するといっても、骨格サイズのバリエーションはそれほど多くないのではなかろうかと勝手に想像してます(生産効率を考えるとそんな気がします)。 |
> それはさておき、巨大人型ロボSFって日本特有の文化なんでしょうか?外国ものありましたっけ? ロボットを「主役」と位置づけるという意味であれば、まずないです。せいぜい「IRON GIANT」くらいでしょう(あれは SF というよりファンタジーだけど)。 #トランスフォーマ−は日本のおもちゃ会社の思惑が多分に含まれていますので、海外作品といっても例外扱いにするべきでしょう 欧米ではロボットとはあくまでも人間の補助的存在で、独立した存在とみなされてないと思います。もし人間と同等の自律性を持たせたいならば、ロボットではなくてサイボーグと描かれるのでは。 つまりは「人間と同じように行動する人工の存在なんて認めん!」なのかも。人間に似せない(顔……というか、表情があるのは日本特有では)のもそういう意識が潜在しているからではないでしょうかね。 |
> 欧米ではロボットとはあくまでも人間の補助的存在で、独立した存在とみなされてないと思います。もし人間と同等の自律性を持たせたいならば、ロボットではなくてサイボーグと描かれるのでは。 > つまりは「人間と同じように行動する人工の存在なんて認めん!」なのかも。人間に似せない(顔……というか、表情があるのは日本特有では)のもそういう意識が潜在しているからではないでしょうかね。 土くれから作った人形を意のままに操るゴーレム(宗教的異端)、死体を働かせるゾンビ(悪魔を信仰する宗教の魔術)など、自分以外のものを働かせることに好感を示すような考え方は欧米にはありません。労働は神聖な行為とする考え方があるので、人間以外のものを労働させるという考え方は宗教的によろしくないのでしょう。 現に金貸しを営むユダヤ人が多かったのは、キリスト教世界では彼らは神聖な労働に携わることを制限されていたからだといわれています(そして金貸しという人の恨みや妬みを買う仕事しかせざると得なかった・・・だから余計に人に嫌われるようになっていった)。 アニメ以外でロボットが主役的な役割を果たす作品といえば、最古参クラスの代表が「メトロポリス」というありさまですから、ロボットという存在に対して好感を持つ文化が育まれなかったのではないでしょうか? そういう意味でも「私はロボット」はかなり画期的な作品であるように思えます。 逆にいうならば、なぜに日本ではかくもロボットが主役的活躍をする作品が多くなってしまっているのか?が問われるべきかも知れません。 |
ちょっと違うかもしれませんが、「ナイトライダー」に登場するキットとカールの関係を考えると面白いかも。 |
問題なのは堅牢製とコストではないでしょうか? さらに其のコストで作られる兵器との兼ね合いだと考えます。 MBTと等価等性能ならMBTと、戦闘ヘリならそれと差し替える事が可能かもしれません。 ともかく何かとのコストと引き換えに出来る性能を実現できればそれとの差し替えは可能と考えるのです。 たとえば破壊されるまで戦車20両を破壊できる事が期待できれば、戦車の20倍のコストまでで実現が可能かもしれません。 更に人型ゆえの特徴も考慮できるでしょう 単純に不整地走破能力を考えれば高度に発達した歩行能力は有利なものと考えますが、人型という構造は稼動部位の多さから当然コストがかかるはずですし、重要部位の曝露面積が大きいため、当然のごとく防御的強度は弱くならざるおえません。 私が総合的に考えて(人型として存在するに当たって)能力的に現実的と思うのは、ファイブスターストーリーのモーターヘッド(MH)とバトルテック/メックウォーリアのバトルメック(メック)です。 MHはいわずもながですのでコメントしません(笑) メックはその特徴である極めて高い堅牢が有効です。 ジャパニメーションロボットの最大の欠点は、映像作品のしがらみゆえの脆弱性です、すなわち絵的に一撃で破壊されることを求められるため、其の世界の主力兵器で一撃で破壊されなければならず、量産普及機はゴミにしかならないのです。 其の世界の主力兵器で破壊できるのなら駆逐方法はいくらでもあるはずすから。 (MSのザク2などは60mm機関砲で壊せるというへたれっぷりです) 其の点ゲーム出身のメックは自分のゲームの駒である為頑丈であると言う幸運に恵まれています。 |
> 問題なのは堅牢製とコストではないでしょうか? > さらに其のコストで作られる兵器との兼ね合いだと考えます。 > > ジャパニメーションロボットの最大の欠点は、映像作品のしがらみゆえの脆弱性です、すなわち絵的に一撃で破壊されることを求められるため、其の世界の主力兵器で一撃で破壊されなければならず、量産普及機はゴミにしかならないのです。 > 其の世界の主力兵器で破壊できるのなら駆逐方法はいくらでもあるはずすから。 > (MSのザク2などは60mm機関砲で壊せるというへたれっぷりです) > 其の点ゲーム出身のメックは自分のゲームの駒である為頑丈であると言う幸運に恵まれています。 戦車はその重量の約半分を装甲重量に配分し、同等の装甲を有する敵戦車を撃破する攻撃力を持たされた代物なので、それらと同じ隠蔽性・防御力・攻撃力を歩行型ロボットに持たせるのは絶対的に不可能です。 仮に、戦車と同程度のサイズの歩行型ロボットを作り、胴体と四肢に戦車砲に耐える装甲を持たせたとしましょう。 装甲は被弾に耐えます。しかし、被弾の衝撃を吸収することができません。確実に間接(あるいは間接駆動用の機器類)が壊れます。 被弾の衝撃に耐えるような間接を作ろうとすれば、当然それを駆動させる動力も巨大化します。動力源も巨大化し、最終的には機体全体が恐竜のように巨大化していきます。そして今度は隠蔽性が失われてしまいます。 むしろ、間接強度を上回るような衝撃を生ずるような被弾に対しては、四肢は積極的に壊れてくれるように弱く作った方が正解であるように思えます。 こう考えると人型に限らず、歩行型の移動システムを有するのであれば、どれだけ頑張ってもせいぜい装甲車程度の防御力しか与えることはできないのではないでしょうか? であるならば「戦車に対抗できる陸戦兵器」としては全く成立しないことになってしまいます。 戦車を撃破するような攻撃力を持たせるならば、やや後方から火力支援を行う軽装甲車両と同列に考えるか、前面に立たせるならば歩兵の代替えとして位置づけるかして割り切ってしまう・・・つまりは機甲部隊随伴用よりも歩兵寄りの装甲戦闘車両、あるいは人間の歩兵の代わりに被害を被ってくれる哀れな戦闘員として投入されるしかないように思えます。 |
>歩行型の移動システムを有するのであれば、どれだけ頑張ってもせいぜい装甲車程度の防御力しか与えることはできないのではないでしょうか? ここが私も「正に」って思っている部分で、大型人型兵器の例に、文字通り次元が違う超絶能力のモーターヘッドと、駆動装置まで防護/構造材と化している全身金属塊のバトルメックを上げたのは、どちらも未来だから出来る超設定と言う卑怯技で優越した堅牢性をクリアしているからです。 別のツリーで書いてますけれど、私は、現在から考えての人型兵器は、歩兵の保護具のカテゴリで最も現実的と思っていまして、大型人型になった場合、何かブレイクスルーが無い限り難しいと考えています。 |
人間の形態は、必ずしも合理的に出来上がっているのではなく、 進化のしがらみに縛られています。 人間の特徴である「直立歩行」ですが、4本脚の哺乳類が 猿に進化した時点で、木に掴まるため、腕が歩行の役割を放棄した結果、 2本足での歩行を余儀無くされた為です。 決して合理主義の産物ではありません。 歩行時の安定性や、足を一本うしなった時の冗長性、作業性を考えると、 歩行に4本足、「ハンドリング」に3本腕の7本の手足が適正かな、と思います。 現実に、人間も、腕が2本では足りず、 口で物をくわえて用足しすることが多いですよね。 目玉も、後ろに一個あった方がよいです。 そうすると、通常時は後方の監視が出来ますし、 仮に一個の目玉を失っても、頭部を回転すれば立体視を確保できます。 各種センサー類である、目や耳は、高い位置にある頭部に配置するのが 望ましいですが、脳は決して高い位置にある必要はありません。 むしろ動揺が少なく、厳重に保護された腹部に存在すべきでしょう。 (往年の司令塔と現在のCICの関係に似てます) 人間の身体のうち、ダメコンの視点から 良く出来ているのは、1本や2本無くなったって何とかなる 指くらいのもので、すこし故障が発生しても歩けなくなる足を筆頭に 軍用には不向きな形態ではないでしょうか。 |
ケンタウルスに手と目を増やした形態が理想であるようですね(個人的に漫画・アニメに登場する歩行型ロボットで一番好きなのが『銃夢』に登場する電の4足バージョンだったりする)。 自然界の4足歩行動物を見ると、体重を4本足で分散することを前提とし、それ以上の負荷は対応しない位の脚力しか持ってないものが少なくありません。壊れた一本の脚はそのまま新たな重荷となる分、余計に他の脚の負担が急増してしまうこともあって、足一本の損失は即致命傷となる例が殆どのようです。 脚一本失う・・・普通車でいうならパンク、戦車で言うならキャタピラが切れた状態に相当する被害なわけですから、スターウォーズに登場する戦車のように極端に長い脚を持つような形態でない限り、ダメコンとしての多足化には少々疑問を覚えます。 パワープラント・各種制御システム・火器といった重量を支え、なおかつ暴露部分を最小に押さえるように全高を下げ、低姿勢を維持しながらキャタピラや車輪以上の機動力(それ以外に歩行システムの利点があるとは思えない)も確保するとなると蟹のような脚が理想なのかもしれません。 しかし、むやみな多足化は当然ながら制御システムの複雑化や動力負荷の増加に伴うコスト増と信頼性低下を招くので、重量と脚力のバランスさえ取れるのであれば、2足歩行は十分理想形態と呼びうるのではなかろうかと思います(たしか「さよなら銀河鉄道999」には一本足のロボット兵まで登場したような)。 人間の頭脳が胴体から突出した頭部にある最大の理由は放熱(体温の約70%は頭部から放出される)、次に動揺対策です。直立歩行することで生じる動揺(衝撃)は背骨全体を使って吸収するので、殴られたり転倒するのでない限り、脳は高い位置にあった方が動揺は少なくなるはずです。 4足動物の場合でも首が歩行の動揺を吸収する役割を一手に引き受けていますから、「脳」が動揺対策を必要とするならば、やはり胴体内よりは頭部にあった方がよいと思います。 目・耳といったセンサー類が頭部にあるのは単純に脳との距離を少なくするためだと思われます。 ただ、ロボットの場合、「脳」に相当するものが何なのか?が重要になるように思えます。「脳」が人間であるならば(それ以外でも動揺対策を必要とするものであるならば)、頭部にあった方が動揺は少なくなります・・・でも転倒すれば映画「マーズ・アタック」のロボットでコケた火星人のように「脳」が即死してしまうかもしれません。 無重力の宇宙空間で使用するのであれば、歩行による動揺など考えなくて良いはずなので、頭部に「脳」をもってくる必要がなくなるかもしれません(それ以前に歩行システムそのものが不要になる!?)。 こう考えると「脳」が体全体のサイズに対して十分小さいのであれば、「脳」は股間部にぶら下げるのが一番理想なのかも・・・何か、やだな・・・ |
> パンク、戦車で言うならキャタピラが切れた状態に相当する被害なわけですから、スターウォーズに登場する戦車のように極端に長い脚を持つような形態でない限り、ダメコンとしての多足化には少々疑問を覚えます。 ムムム・・・。単純に、近所の野良猫、足が一本千切れているのに なんとか走っているので、そんなもんか、と思ってしまっただけなんです。 > > > しかし、むやみな多足化は当然ながら制御システムの複雑化や動力負荷の増加に伴うコスト増と信頼性低下を招くので、重量と脚力のバランスさえ取れるのであれば、2足歩行は十分理想形態と呼びうるのではなかろうかと思います(たしか「さよなら銀河鉄道999」には一本足のロボット兵まで登場したような)。 これは、僕も考え直しました。 骨折した人間が歩く為に使用するのは、杖ですね。 本来は別用途の腕に「杖」と言う補助具を加える事により、 足の機能を代用させる訳で、 これも一種のダメコンとこじつけられるかな、と。 人間にとっての杖と同様に、 万一の時は、腕に足の機能を代用させる様にしておけば良いですね。 そう考えると、ダメコン=多足化と言うのは、正解でもなさそうです。 > 目・耳といったセンサー類が頭部にあるのは単純に脳との距離を少なくするためだと思われます。 目についてですが、 前屈みの姿勢の猿から、背筋が伸びた人間の姿勢に進化したのは、 目を高い位置に置いて視野を確保する為、と 15年程前の大学の講議で聞いた事があります。 > ですが、これは余談の一つであって、 進化の流れから考えると、おっしゃる通りでしょう。 実は、僕は空中/陸上/水中を制覇している 甲虫って、相当イケてると思うのですが、 甲虫型ロボって・・・。あれれ、タイムボカンでしょうか?? |
> 自然界の4足歩行動物を見ると、体重を4本足で分散することを前提とし、それ以上の負荷は対応しない位の脚力しか持ってないものが少なくありません。壊れた一本の脚はそのまま新たな重荷となる分、余計に他の脚の負担が急増してしまうこともあって、足一本の損失は即致命傷となる例が殆どのようです。 これは単純に、無駄を省いているというだけです。再生できないレベル(再生中に食事が取れなくて死んでしまうレベル)の怪我をしてしまったら、その個体は死んでしまう方が全体としては効率的なので…… > しかし、むやみな多足化は当然ながら制御システムの複雑化や動力負荷の増加に伴うコスト増と信頼性低下を招くので、重量と脚力のバランスさえ取れるのであれば、2足歩行は十分理想形態と呼びうるのではなかろうかと思います(たしか「さよなら銀河鉄道999」には一本足のロボット兵まで登場したような)。 二足歩行では本質的に安定しません。昔の二足歩行ロボットの研究ビデオなどを見ると分かるのですが、二足歩行でかつ安定させたまま歩かせると、とても遅いのです。人間が暗闇の中、足探りして歩くような、そんな遅さになります。 二足歩行では安定を捨て、バランスを崩すことを前提としない限り素早くは動けません(戦闘機の CCV に近いかな?)。ところがこれを行うためには制御システムが複雑化してしまいます。結局、多足歩行より複雑になります。 四足動物は手がないために複雑なことをできないという問題がありますが、ロボットであれば別にマニピュレーターを用意すればいいのであって、二足にこだわる必要はないのです。 #人間大人型ロボットは、何よりもまず「人と同じ場所で、まったく環境を弄ることなしに活動できること」が人型である理由なので、こだわらざるをえないのですが |
> #人間大人型ロボットは、何よりもまず「人と同じ場所で、まったく環境を弄ることなしに活動できること」が人型である理由なので、こだわらざるをえないのですが この辺が現実的に考えて一番有効な人型機械化兵器の部分だと思います。 それを一歩進めて(戻して?)人間大で、人が乗る人型ロボット、即ちパワードスーツとか強化外骨格と呼ばれるような物であれば、貴重になって行く熟練歩兵の生存製の向上用として需要があると考えます。 人が入ってしまえば、人のバランス機能に頼ることが出来るかもしれませんし。 また無人版人間大ロボットも、某映画の戦闘用ドロイドとまで行かなくとも、装備の輸送用に随伴するだけで戦力向上に寄与できると思います。 |
> > 自然界の4足歩行動物を見ると、体重を4本足で分散することを前提とし、それ以上の負荷は対応しない位の脚力しか持ってないものが少なくありません。壊れた一本の脚はそのまま新たな重荷となる分、余計に他の脚の負担が急増してしまうこともあって、足一本の損失は即致命傷となる例が殆どのようです。 > > これは単純に、無駄を省いているというだけです。再生できないレベル(再生中に食事が取れなくて死んでしまうレベル)の怪我をしてしまったら、その個体は死んでしまう方が全体としては効率的なので…… > これはロボットでも同じことが言えるのではないでしょうか? 多足歩行ロボットで脚一本が使用不能となった場合は、まずバランスが崩れて姿勢を保つのがただでさえ困難になりますし、損傷した脚は他の脚の稼動範囲を制限するため「脚一本なくなっても運動に支障ありません」という風に設計するのは現実的ではありません。 脚一本損傷しても動けるように設計するくらいなら、壊れる毎に稼動不能機として修理に回してしまった方が相対的なコストは安く付くはずです。 やはり、ダメコンという視点からの多足化は切り捨てたほうが現実的だと思います。 > 二足歩行では本質的に安定しません。昔の二足歩行ロボットの研究ビデオなどを見ると分かるのですが、二足歩行でかつ安定させたまま歩かせると、とても遅いのです。人間が暗闇の中、足探りして歩くような、そんな遅さになります。 > 二足歩行では安定を捨て、バランスを崩すことを前提としない限り素早くは動けません(戦闘機の CCV に近いかな?)。ところがこれを行うためには制御システムが複雑化してしまいます。結局、多足歩行より複雑になります。 > 四足動物は手がないために複雑なことをできないという問題がありますが、ロボットであれば別にマニピュレーターを用意すればいいのであって、二足にこだわる必要はないのです。 > > #人間大人型ロボットは、何よりもまず「人と同じ場所で、まったく環境を弄ることなしに活動できること」が人型である理由なので、こだわらざるをえないのですが ご指摘の「バランスを崩すことを前提とする歩き方」は「動歩行(どうほこう)」と呼ばれ、逆に「バランスを常に保つ歩き方」は「静歩行(せいほこう)」と呼ばれます。めんどくさいので以後はこれらの呼び方をさせてもらいます。 静歩行タイプの欠点は貨物運搬などの機体重量条件の変化、地形の動的変化(地震や地崩れ、地盤沈下など)や脚部のアクシデント(損傷や躓くなど)、外部からの入力(何かがぶつかるなど)といった理由で生じるバランスの崩れに対応する能力が乏しいという決定的な欠点があります。 仮に転倒した場合、自力で復帰することが出来ません。起き上がる動作でバランスを保つ能力は動歩行タイプの制御システムがもつ能力が必要になるので、静歩行タイプの形態を持ったロボットであっても動歩行タイプと同様の姿勢制御能力が導入されなければならなくなります。 そして同じ動歩行タイプの姿勢制御ならば、二足歩行の姿勢制御プログラムは多足歩行のそれに応用できますが、多足歩行のそれは2足歩行の制御に応用できないので、将来の可能性を考えるなら2足歩行の制御システムを開発する方が望ましいのです。 動歩行タイプの制御システム(基礎理論と基本プログラム)は人間大人型ロボットの開発と普及(おそらく最も早く、最も多く普及する)の過程で、そのコストをきわめて低く下げていくと思われます。 となると、多足歩行型の姿勢制御システムと2足歩行型の姿勢制御システムのコストの差で決定的な要素となるのがハード面の差ということになります。 ハード面での両者のコストは、当然脚の本数が多い方が構造が複雑化しますし、部品点数も倍増して個体単価が増加してしまわざるを得ない多足歩行システムの方が圧倒的に不利になります。 人間大人型ロボットが実現・普及した後であるならば、多足歩行システムは特殊環境での利用や重量のある機体や貨物運搬用の機体といった特定の目的を持ったものに限定して開発されるようになるのではないでしょうか? しかし、2足歩行ロボットは必然的に背が高くなるという問題があります。人が乗るロボットであるならば、人がのる部分も必然的に比較的高い位置になってしまうので、転倒した際に非常に危険になります。 乗り物としての歩行ロボットであるならば、転倒の恐れの少ない多足歩行型が一般的になる・・・とは思います。 |
> 多足歩行ロボットで脚一本が使用不能となった場合は、まずバランスが崩れて姿勢を保つのがただでさえ困難になりますし、損傷した脚は他の脚の稼動範囲を制限するため「脚一本なくなっても運動に支障ありません」という風に設計するのは現実的ではありません。 何も四足にこだわる必要もありません。六足(昆虫ですな)にしたっていいんです。冗長性を考慮した設計をすればいいのですからね。六足あれば一足なくなっても問題ありませんし、二足でもそれが別々の側であれば問題ないことになります。 むろん足が多ければそれだけ制御は面倒ではありますが、三足以上を同時に接地させておくならば安定する(実際には脚の接地面を分割させれば、対角上の二本あればいい)ので、それを前提として制御を簡略化できます。 > となると、多足歩行型の姿勢制御システムと2足歩行型の姿勢制御システムのコストの差で決定的な要素となるのがハード面の差ということになります。 > ハード面での両者のコストは、当然脚の本数が多い方が構造が複雑化しますし、部品点数も倍増して個体単価が増加してしまわざるを得ない多足歩行システムの方が圧倒的に不利になります。 運用コストを考えると、一足失うことで完全に動けなくなる二足歩行システムより、多少は壊れても大丈夫な多足歩行の方が、安くなります。特に生残性という点を考慮すると、一撃で完全に失われてしまいかねない二足歩行はきついでしょう。それを解消するためには二足歩行の場合、足をかなり頑丈に作る必要があります。結局ハード的なコストも増加しますね。 > 人間大人型ロボットが実現・普及した後であるならば、多足歩行システムは特殊環境での利用や重量のある機体や貨物運搬用の機体といった特定の目的を持ったものに限定して開発されるようになるのではないでしょうか? 結局、ロボットをどう使いたいのか、に帰着するんです。 人の代わりをするために人間大人型ロボットが必要なのですから、ある目的に対応するためのロボットが常に二足歩行する必要はありません。二足歩行は人の置き換えをするためにのみ必要な技術であって、その意味ではおそろしく「特定の目的」に特化した設計です。 |
> 結局、ロボットをどう使いたいのか、に帰着するんです。 > 人の代わりをするために人間大人型ロボットが必要なのですから、ある目的に対応するためのロボットが常に二足歩行する必要はありません。二足歩行は人の置き換えをするためにのみ必要な技術であって、その意味ではおそろしく「特定の目的」に特化した設計です。 大きなロボットで二足歩行は確かに効率が悪いと思います。 多分、漫画でいうなら「パトレイバー」とか「ダグラム」のような車載運搬が可能なサイズが2足歩行の限界ではないでしょうか(少なくとも今現在の地球上では)。 他のレスでも触れましたが、2足歩行だと鳥のような形状の脚にでもしない限り、どうしても背が高くなり、転倒した際に乗っている人間の安全が確保できません(ある程度以上のサイズのロボットで人間が乗らないというのは多分、少なくとも地球上ではありえない)。 鳥脚で背を低くすると脚の接地面積の割りにかさばってしまう(車でいうならオーバーハングが大きい)ので、それこそ小型のロボットでしか採用できないでしょう。(なんとな〜く街中ではアチコチ引っかかって使えないような気がする)。 人間が乗れるほどの大きさの歩行ロボットとなると、どうしても4本以上の脚をもつ多足歩行になってしまうと思います。 多足化すると言っても4本か6本が主流で8本までが限界じゃなかろーか? 逆にほぼ人間大のサイズであるならば2足歩行が最善となると想像します(さらに小さくなると逆に多足化した方が効率が良くなるでしょうね)。 サイズの選定自体が使用目的によって、ほぼ自動的に決定されてしまう点を考えれば、もちろん「なんに使うか」が一番の問題になってくるのでしょうけど・・・単能作業機械ではなく「ロボット」である以上汎用性が最大の焦点になると思います。「どれだけの汎用性を盛り込めるか?」を考えると「何に使うか?」は漠然としたものになっていきます。 使用目的を意図的に漠然としたもの(悪く言うなら不明瞭)にしたまま開発を行おうとすれば「サイズと足回りだけの基礎的な部分だけ設計して残りは使用するお客さんにお任せ」というようなスタンスになってしまいます。ちょうど、トラック・バスの開発がこれに近いですね。 一般家庭用2足歩行ロボットより大きな歩行型ロボットの開発は、車両に準じた存在として、このような方向で進められてしまうのではないだろーか?と想像します。 |
>人間の頭脳が胴体から突出した頭部にある最大の理由は放熱 >(体温の約70%は頭部から放出される)、次に動揺対策です。 本題から外れてしまいますが、うーん、これは進化論的にはどうなのでしょう。脳という神経の一番大きな塊が左右対象な生物の頭部にあるのは、それが進行方向の先端にあって、一番外部の刺激を受ける部分だからではないでしょうか。放熱とか動揺とかは、あんまりプラナリアには関係ないと思います。人間の脳が頭にある最大の理由は、先祖から受け継いだ体制であり、それで今でもさほど問題は無いから、ということではないでしょうか。 |
> 本題から外れてしまいますが、うーん、これは進化論的にはどうなのでしょう。脳という神経の一番大きな塊が左右対象な生物の頭部にあるのは、それが進行方向の先端にあって、一番外部の刺激を受ける部分だからではないでしょうか。放熱とか動揺とかは、あんまりプラナリアには関係ないと思います。人間の脳が頭にある最大の理由は、先祖から受け継いだ体制であり、それで今でもさほど問題は無いから、ということではないでしょうか。 人間は心停止によって死亡する場合、血流が停止してから脳細胞が破壊されて死に至るというプロセスがあるのですが、血流停止が何故脳細胞の破壊をもたらすのか?という理由について、以前は血流の停止で脳細胞が酸素欠乏に陥って・・・というのが常識となっていました。 近年・・・といっても私がこの説を知ったのが10年以上前なのでそれほど新しい説ではないかもしれません・・・脳を冷却する役割も担っていた血流が停止することによって脳がオーバーヒートを起こして、という説が出てきました。 同じ心停止であっても、非常に冷たい水に落ちて脳が十分に冷やされていた場合だと、心停止のままある程度時間が経過しても蘇生成功率を維持できるという過去の事例と、人間の器官で最大の発熱体が脳であり、体温の70%は頭部から放出されるという事実から組み立てられた説です。 放熱を考えなくてよいのであれば、最も重要な器官である「脳」という神経の集合体を胴体からこれほど突出させている必要は無いのではないでしょうか? 体温の低い魚類と同じように、胴と頭を離さないようにして、目や耳の範囲を広げた方が生物の体構造としては安全だと思います。 脳からの直接的な放熱効率を高め、脳に向かう血液を事前に頚部で冷却するために、頭は胴体から突出しているのではないでしょうか? |
>脳からの直接的な放熱効率を高め、脳に向かう血液を事前に頚部で冷却するために、 >頭は胴体から突出しているのではないでしょうか? 変温動物にも、長い首の先にちんまりとした脳を持つ動物は多いですよね。おうるさんのおっしゃる説は、人間中心主義すぎるのではないか、という気がいたします。 |
救急救命などの本にあるのですが、 高熱を出した人間を迅速に平熱に戻す処置法は 「頭を冷やす事」では無く。 頚部、脇の下、股の付け根。などの血管の密集部を冷やす事です。 一例ですが、こんな話もあり。 http://www.netkobe.gr.jp/hpa/topics/topics009.html 体温より、温度を下げる必要がある睾丸と 体温に保って置けば良い(つまり、血液によって暖房、冷却される) 脳とは別物かもしれませんね。 心停止時の場合は、酸素の供給が止まっているのですから 細胞の代謝が少なくなる冷温時の方が組成率が伸びるのは、 ある意味当たり前かな〜とも思います。 ここらへんは論文を当たらないと意味の無い話ですが。 以下、余興。 友人にボーソーゾク出身の整形外科医 (中高と停学歴多数。3浪の末、国立大学卒)が居ますが、 「足を洗う代償として、指を詰める羽目になったヤクザ」に、 「病院(関西の某市民病院です)の裏の階段で、ノミと金槌でスパっと詰めたら、 氷に漬けて速攻で持ってこい。言う事守ったら 外見だけは綺麗にくっつけたる。ただし神経通るかは知らんぞ。 言うとくけど、詰めた後、モタモタしたり、 冷やさへんかったら、指の見かけは大丈夫でも、すぐ腐る。くっつかへんど!」 と指導してるそうです。 同様の話かもしれません。 (ところで、足を洗ってカタギになるから、詰めた指を繋げられるのであって、 稼業の中で下手打った場合には詰めた指を繋ぐ真似が許されるはずがありません。) 後、「頭寒足熱」と言いますが、サウナに冷水が入った洗面器を持って入って、 冷水で顔を洗いながらサウナに滞在すると航続時間が大幅に伸びます。 あれは、主に感覚(自律神経?)の問題ではないでしょうか。 雑談として聞いてくださいね。 |
> 放熱を考えなくてよいのであれば、最も重要な器官である「脳」という神経の集合体を胴体からこれほど突出させている必要は無いのではないでしょうか? > 体温の低い魚類と同じように、胴と頭を離さないようにして、目や耳の範囲を広げた方が生物の体構造としては安全だと思います。 > 脳からの直接的な放熱効率を高め、脳に向かう血液を事前に頚部で冷却するために、頭は胴体から突出しているのではないでしょうか? 両生類のカエルや爬虫類のワニは魚類に近い頭のレイアウトですが、同じ両生類のイモリ、爬虫類のトカゲは哺乳類に近いレイアウトです。両者の違いは脳の冷却の必要性に応じたものでしょうか?形態の相違は中に詰まっている器官の都合よりも、その生態…情報収集や捕食の都合…によって生じたと考えるほうが自然だと思います。蛇は左右不対称な肺を持つから細長くなったのではなく、細長い身体に適応して肺が左右不対称になったと考えたほうが自然ですよね。 人類が不自然なまでに巨大な脳を持つこと、その生存に冷却が必要不可欠なことはわかりますが、「だから脳が身体先端に突出している」と言うのは順序が逆ではないかと思います。人類はその生活環境の都合上顕著に突出した頭部を持つ二足歩行として進化し、それはたまたま脳が巨大化しても困らないレイアウトだったのではないか、と。 |
人間の脳の場合、単純に今の部位に無いと支えられないからでしょう。 進化元の生物が頭と首を持ち、頭に中枢神経が合った以上、進化の妨げとなるような大問題が無ければ其の形態を継承するのは当然で、結果、それに準じて支えようと思ったら今の様な感じにしかならないんじゃ無いでしょうか? 首のような部位が発達したのは目や耳といった感覚機器を有効活用する為で、其の神経の仲間である脳は、特別に問題が無いから、たまたま頭部に残っているだけでしょう。 もし本当に冷却がと言う事であれば、砂漠の狐見たくもっと耳などが発達(放熱能力の低いイヌ科の狐は冷却機構としての耳の形状変化が居住地域により顕著です)したり、冷却を必要として突出した器官は陰嚢・睾丸の方が代表格で各方面で一致した説であったはずですので、頭部には陰嚢の如きしわやひだが合って、もっと直冷機能が向上しているはずです。 まあわれわれは生物進化の専門家ではないのですから、あまり突っ込んだ話をしてもけりは付か無いと思いますけれどね。 |
> もし本当に冷却がと言う事であれば、砂漠の狐見たくもっと耳などが発達(放熱能力の低いイヌ科の狐は冷却機構としての耳の形状変化が居住地域により顕著です)したり、冷却を必要として突出した器官は陰嚢・睾丸の方が代表格で各方面で一致した説であったはずですので、頭部には陰嚢の如きしわやひだが合って、もっと直冷機能が向上しているはずです。 象は知能の高い動物だと言われますが、その頭部は必ずしも突出していないうえ分厚い頭蓋骨で覆われています。象があんなに大きな耳を持っているのは、大きな脳に見合った冷却能力を確保する為なのかも知れませんね。人間の耳が小さく済んでいるのは突出した頭部と薄い頭蓋骨のおかげかも。 > まあわれわれは生物進化の専門家ではないのですから、あまり突っ込んだ話をしてもけりは付か無いと思いますけれどね。 同感です。「けりを付け」なくても済む程度の雑談なら楽しいんですけどね。 |
人間の場合は、汗で水冷をやってるのが大きいでしょうね。ゾウは汗腺が足の指の間にしかなく、あまり汗をかきません。ウサギも汗をかかないので、長い耳で体温調節をしてますね。 >けり 生物の環境に対する適応の話は、専門家の間でもなかなか見解が一致しないものが多いんですよね。何しろ進化の現場を見た人間がいない。しかも、たいてい嫌らしい例外的(に見える)生物がいて、それも含めて説明するのが難しい。幾つかある説の中で「まあ、だいたいこういう説明をすると一番矛盾が少ないだろう」というのが主流の説となるわけで。 |
> 生物の環境に対する適応の話は、専門家の間でもなかなか見解が一致しないものが多いんですよね。何しろ進化の現場を見た人間がいない。しかも、たいてい嫌らしい例外的(に見える)生物がいて、それも含めて説明するのが難しい。幾つかある説の中で「まあ、だいたいこういう説明をすると一番矛盾が少ないだろう」というのが主流の説となるわけで。 確かにおっしゃるとおり、私も「決め付け」が過ぎたようです。 事実がどうかは専門家にこれから解決してもらうとして、ロボットの構造が人間の構造の理屈に準じてなければならないというわけでもないので、この辺のお話は引っ込めさせてもらいます。 |
参照されたし。 http://www.warbirds.jp/discussion/g0211.html 「兵器としては有効性を見出せない」という意見が大勢を占めていますね。 |
だいたい予想通りの意見(結論)がでちゃってるようです。 もし、そっからあえて掘り進みたい論題があるとするならば・・・軍用ロボット用の人工知能です。 人工知能の研究が進み、人工の「人格」が成立したならば、民間用のロボットには間違いなくロボット三原則が組み込まれると思います。しかし、過去ログでも指摘されたように軍事で運用されるとなるとロボット三原則は必ず弊害となるため、戦闘に使用することができなくなります。 ロボット三原則を初めて示したアイザック・アシモフ先生の「私はロボット」にも軍用のロボットが登場し、三原則の一つを削除したプログラムをされたために暴走するというエピソードが出てきます。 人間様を相手に戦わねばならなくなるかもしれないロボット兵達は、ロボット三原則に代わる戦闘規則にのっとった自律プログラムが必要になるわけですが、それはどう定められるのでしょうか? ロボットたちの「正当防衛」は認めてもらえるんでしょうか? 戦闘が行われている場面では、ロボット三原則を組み込まれた民間ロボットはその場にいる人間を保護するための行動に出るため、やはり軍事活動(場合によっては警察活動も)の障害となってしまうはずです。 これに対処する「例外規定」は民間向けロボットの三原則に組み込まれたりするんでしょうか? 難しい規定は無視して、味方以外皆殺しにする殺戮ロボットをつくって一定条件のそろった特定戦場に投入という手もあるかもしれませんが。 |
> 参照されたし。 > http://www.warbirds.jp/discussion/g0211.html > > 「兵器としては有効性を見出せない」という意見が大勢を占めていますね。 そうでしょうか。アフガニスタンでは、通常の車両の行けないところへ特殊部隊が展開するのに馬が重宝したというような記事を読んだような気がします。RMAが進むと装備が重くなって、車両はいけないけど、人の足だけではおぼつかないということで、こういうのがいるようになるのではないでしょうか。 人形兵器こそRMAの尖兵になるでしょう?? |
> そうでしょうか。アフガニスタンでは、通常の車両の行けないところへ特殊部隊が展開するのに馬が重宝したというような記事を読んだような気がします。RMAが進むと装備が重くなって、車両はいけないけど、人の足だけではおぼつかないということで、こういうのがいるようになるのではないでしょうか。 それでもわざわざ人型にする必要はないでしょう。 |
いやまったく。 先の話を読んでいたら2足歩行に限っていないようなので。 4足なら馬型、6足なら虫型、8足なら蜘蛛型ですね。 |
> 4足なら馬型、6足なら虫型、8足なら蜘蛛型ですね。 4足の場合、爬虫類型もありでは? |
> > 4足なら馬型、6足なら虫型、8足なら蜘蛛型ですね。 > > 4足の場合、爬虫類型もありでは? 虫型やワニ型の「這いつくばった」スタイルは、いわば常時腕立て伏せをやっているようなものだから、関節部にかかる重量の処理がネックですね。無人の小型ロボットならともかく、人間が搭乗する大型機械に用いるにはムリが多いでしょう。 動物界で見ると、現生種では完全陸生のコモドオオトカゲが最大 130Kg(通常は 70Kg 程度)、半水棲のイリエワニが最大 1t(通常は 120Kg 程度)で、両者ともに陸上における運動能力(速度、航続距離とも)はあまり大きくありません。 500Kg〜1t もある身体を 50Km/h 以上の高速で走らせる馬や、3〜7t もある身体で一日 100Km 近くも移動する象とくらべると、脚が垂直に出ていることの有利は明らかですね。 |
>http://www.plustech.fi/Plmain01.html 以前、この手の話題が出たときにどなたかが紹介されていたのを保存してました。 虫型になるのでしょうか?レイバーみたいな六本足の一人乗り作業車ですが、森林地帯においてスピードはともかく(笑)かなりの踏破能力は在りそうです。 でも軍用としてみると森林地帯以外では役に立ちそうもありませんね。 それに路上を移動する場合にはローラーダッシュでも付けないと、専用の運搬車が必要になりそう・・・。 |
いや、まあ実際に作っている人もいるんですね。 確かに、作業車のプラットフォームとしては確かに理想的でしょう。 でも、ほんとに鈍そうですね。動力は何でしょう。油圧でしょうか。 やはり、動力は電動モーターのほうが良いようにいいんでしょうか。電気で動くなら、もっとシャカシャカ走れるんでしょうか。それなら、燃料電池が実用化したら、こういうのが続々出てくるかもしれないけど。 今は人型兵器出現の夜明け前?? |
人間大あるいはそれ以上のサイズになると、脚で移動するメカは地上における重力が相当大きな問題となってくる(接地圧が大きくなる、一本欠けたときバランスが取れないなど)。 しかし水中だったらどうでしょう。水中の場合、スクリューよりも魚の鰭の方が推進効率が格段に高い、しかし現在の技術では小型軽量で形状が柔軟に変形する鰭のような機構を作ることが困難なので実用化していないという話を読んだことがあります。魚のような流線形で手足の代りに鰭が付き鰭の動きに合わせて体をくねらせながら推進するというもの。 問題は、体の各部分が柔軟に動き、しかもそれを統一的に制御できるシステムが非常に複雑になることでしょうけど。 |
魚のような推進機能に人間のような作業性・・・まさに人魚のような外観になるのでしょうね。 揚陸まで考えるとオットセイかセイウチの頭を切り落として人間の上半身を乗っけたような形状になるのでしょうか? 下半身をタコかイカにしてしまうという手もあるのかな? ・・・システムの複雑化を考えると人魚型が精一杯のような気もします。 |
参考までに6月20日(金)の日本経済新聞テクノロジー面の記事ですが、筑波大学の民生用「パワードスーツ」のことが取り上げられています。 議論ボード過去ログでも話題に上ってますが、体に装着する電動アシストといったもので、制御装置(バッテリーも入っているのかな?)がリュックサック大、約6kg。今後も制御装置の小型化を進めるそうですが、バッテリーの軽量化、性能向上が大きな課題ではないかと思っています。 この記事によると米国では重火器を持って戦闘する兵士向けの開発も盛んとありますが、どうなんでしょうね・・。もし戦闘中にパワードスーツがいかれたら単なる重荷でしかないわけだし、即座に脱ぎ捨てて逃げられるのだろうか? |