Page 152 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼巡行ミサイルキャリアーは成立するでしょうか。 ぬる 03/4/13(日) 20:21 ┣巡航ミサイル専用水上艦艇としては・・ アリエフ 03/4/13(日) 23:39 ┣Re:巡行ミサイルキャリアーは成立するでしょうか。 SUDO 03/4/14(月) 8:14 ┣垂直発射の方が簡単 まなかじ 03/4/14(月) 13:27 ┃ ┗解説ありがとうございます。 ぬる 03/4/14(月) 20:37 ┗一つの例 だーくまたー 03/4/15(火) 1:15 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 巡行ミサイルキャリアーは成立するでしょうか。 ■名前 : ぬる ■日付 : 03/4/13(日) 20:21 -------------------------------------------------------------------------
はじめまして。 イラク戦争の開始時、米軍の巡行ミサイル発射の映像をみてたら、垂直発射システムから発射されてました。 なんだか大変そうな仕掛けです。 いっそのこと、巡行ミサイルを、水平発射するだけの空母(?)なんてできないものでしょうか。 着艦装置なんて必要ないから、大幅なコストダウンや、翼の大きな(重たい)巡行ミサイルを発射できませんでしょうか? 仮想な話ですいませんが、よろしくご指摘お願いします。 |
旧ソ連が大型の巡航ミサイルを対艦攻撃用に艦艇に装備しています。 巡航ミサイルだけ装備というわけではないが、P-500 BAZALT(NATOコードネーム:SS-N-12 SANDBOX)艦対艦ミサイルランチャー16門搭載のキエフ級空母などが上げられます。下のサイトに載ってますが、このランチャーが水平方向に装備されています(発射する時の写真見たことないが、少しランチャーの先を持ち上げるようになっているんだろうか?) http://www.fas.org/nuke/guide/russia/theater/ss-n-12.htm ただ、巡航ミサイル多数を一つの専用水上艦艇に搭載するのと、対空ミサイルや対潜兵装と一緒に搭載し総合的な能力を持たせた水上艦艇とを比較した場合、後者の方が一隻当たりの巡航ミサイル搭載数は少ないものの、運用の柔軟性が利くし自艦防御能力でも優れていると思います。 水平発射式ではないが、巡航ミサイル専用艦ならむしろ秘匿性が高い潜水艦に向いているのではないかと思います。最近、米海軍はオハイオ級戦略原潜のトライデントSLBM24基を撤去し、トマホークSLCM154基を搭載することを計画しています。 |
水平に置いたら場所食うので、斜め配置でも悪くないけど、船体の構造とレイアウトから考えると、垂直発射式が一番沢山置きやすいんではないかと思います。 |
> イラク戦争の開始時、米軍の巡行ミサイル発射の映像をみてたら、垂直発射システムから発射されてました。 > なんだか大変そうな仕掛けです。 ミサイル本体に発射用のブースターさえ取付けておけばいいわけです 極端に言えばVLSなんてのは蓋付きの筒を並べておくだけでよく、しかもそれが収納スペースを兼ねます つまり、ミサイル格納庫からそのまま発射するようなもので手間がかかりません 再装填機構をつけるとか、複数種のミサイルを一本の発射筒で共用させるような設計にするとたいへんですが、基本的にはそういう仕組みを組み込むくらいならばスペースの許す限り発射筒自体を増やす方向で設計されます 撃ちっ放しのできるミサイルならばVLSの利点は更に大きくなります 発射機の数がミサイルの数だけ用意されているのと同じわけですから、同じ時間の間に撃てるミサイルの数は、いちいち格納庫から発射機に装填するのに比べてはるかに大きくなります 多連装ロケット弾と同じですね > いっそのこと、巡行ミサイルを、水平発射するだけの空母(?)なんてできないものでしょうか。 > 着艦装置なんて必要ないから、大幅なコストダウンや、翼の大きな(重たい)巡行ミサイルを発射できませんでしょうか? ミサイル格納庫から飛行(発射?)甲板へ引っ張り出すことを考えれば、それだけでいきなりVLSに手間とコストで負けているような気がしますが また、一般に巡航ミサイルで狙うような目標であれば、大型ミサイル1発を打ち込むならば小型ミサイル数発を打ち込んでも効果は変わらないように思われます 大型ミサイルはそれだけ飛行中にレーダーや目視でも捕捉されやすく、ミサイルや高射砲からしても大きい的になりますね あまり図体が大きいとそれだけ突風や乱気流の影響を受けやすく、慣性自体も大きくなるので操舵応答が悪くなり、地形を這っていく超低空飛行を制御するのも難しくなります また、巡航ミサイルはけっこう故障するものなので、その意味でも大型を少数打ち込むより小型を多数打ち込みたいのです > 仮想な話ですいませんが、よろしくご指摘お願いします。 それがちっとも仮想でないんですな 水平発射の有翼ミサイルには実は長い歴史がありまして、決してトマホークから始まったものではありません アメリカやソ連で1950年代から1960年代初めにかけて、いろんな巡航ミサイルが試作されています アメリカでは核弾頭地対空巡航ミサイルとか大陸間戦略巡航ミサイルなんてのもあったりして、これらはもう滑走路からジェットエンジンで「離陸」して発射という凄いものでした もっとも、誘導機構や機体制御の技術が未熟でどれもたいしたものではなく、弾道ミサイルにとってかわられてしまっています ソ連では有翼巡航ミサイルはアメリカよりも発達しますが、水平方向への射出あるいは離陸で発射という例はあまり無かったように思います |
丁寧な解説、痛み入ります、、。 ぐわ!、巡航の字を間違えてました。おはずかしい、赤っ恥。 |
アメリカに「レギュラス」シリーズと言う水平発射戦略ミサイルがありましたね。 調べれば参考になると思います。 |