Page 142 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼北朝鮮のミサイル攻撃への対応について ハインツ 03/3/7(金) 18:49 ┣Re:北朝鮮のミサイル攻撃への対応について アリエフ 03/3/8(土) 1:06 ┃ ┗Re:北朝鮮のミサイル攻撃への対応について ハインツ 03/3/8(土) 14:51 ┃ ┗Re:北朝鮮のミサイル攻撃への対応について ポトマック 03/3/8(土) 17:45 ┃ ┣追加 ポトマック 03/3/8(土) 17:49 ┃ ┗Re:北朝鮮のミサイル攻撃への対応について ハインツ 03/3/10(月) 23:55 ┃ ┗対艦ミサイルを対地目標攻撃に使えるか・・? アリエフ 03/3/11(火) 0:26 ┃ ┗Re:対艦ミサイルを対地目標攻撃に使えるか・・? ポトマック 03/3/11(火) 5:55 ┣問題があった・・ アリエフ 03/3/8(土) 23:55 ┃ ┗Re:問題があった・・ ハインツ 03/3/11(火) 0:06 ┗ミサイルよりも にわとり 03/3/9(日) 10:49 ┗Re:ミサイルよりも ハインツ 03/3/11(火) 0:15 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 北朝鮮のミサイル攻撃への対応について ■名前 : ハインツ ■日付 : 03/3/7(金) 18:49 -------------------------------------------------------------------------
現在マスメディアの報道によると、いま飛んできた場合、迎撃は不能だと いう事ですが私はそもそも発射を確認してから動くという事自体に 納得が行きません。仮にイージス艦のシステムを弾道ミサイル迎撃用に 改良できて迎撃を試みたとしても、絶対打ち落とせるという可能性は 無きに等しいでしょう。 偵察衛星により北のミサイル基地の発射準備の動きを察知できた時点で 精密誘導兵器によって先制攻撃をすべきだと思うのですが、 いまの日本の法律では先制攻撃は可能でしょうか? 試射であっても攻撃であっても私は毅然と対応すべきだと思います。 専門家の方々の軍事的・法的なアドバイスをよろしくお願いします。 |
> いまの日本の法律では先制攻撃は可能でしょうか? 先日の国会での議論によると、政府は北朝鮮の弾道ミサイルに燃料が注入され始めた時点において防衛出動態勢を取るとか。攻撃が差し迫ってきたので全自衛隊をスタンバイさせるということだが、その時点で弾道ミサイル基地に先制攻撃かけることを緊急避難とみなせるかどうかでしょうな。 内閣法制局で議論しているんではないかと思うが、何で先制攻撃かけたのかと問われたら、国家的緊急避難行為であって、自衛権の範囲内だと答えるしかないんだろうな。 |
有事に対する法律が無いんですからそうするしかないでしょうね。 どうもありがとうございました。 ちなみにミサイルが着弾しても災害派遣で対応するそうですが。。。 http://newsflash.nifty.com/news/tp/tp__yomiuri_20030303i204.htm |
北朝鮮のミサイル攻撃への対応は、 3つの段階で考えることができるでしょう。 第一段階=発射前 :対日攻撃の準備が始まったと確認された段階での、予防的な先制攻撃 最近の国会での話しを見ていると、 攻撃準備が始まったと判断されれば、 先制攻撃をかけても憲法上は認められる、とのことです。 でも航空自衛隊は対地攻撃用精密誘導兵器を装備してませんから、 事実上不可能ですね。 現実的には、アメリカに攻撃を要請するということになるのだと思います。 日本側からガイドラインの発動を求めるというのもありかも。 第二段階=発射後、着弾前 要するに迎撃フェイズです。 いまの迎撃システムはプロトタイプというのも おこがましい初歩的なものですし、 もちろん「絶対迎撃できる可能性」なんて言うものは存在しません。 ただ、迎撃成功率というのは迎撃体の数が増えれば上がっていきます。 成功率30%のミサイルだったとしても、 2発撃てば51%、3発撃てば65%、4発撃てば75%、 という具合に迎撃率は上がっていきます。 戦争は数が問題なのです。 第三段階=着弾後 アメリカではconsequence management(結果管理)と呼ばれています。 つまり、被害を受けるのはしょうがないとして、 そのダメージを最低限に食い止めようということです。 > ちなみにミサイルが着弾しても災害派遣で対応するそうですが。。。 > http://newsflash.nifty.com/news/tp/tp__yomiuri_20030303i204.htm この記事は、着弾後の被害に対する処置についての答弁だと思われます。 だとすれば、やはり災害派遣での対応となるでしょう。 |
昔の国会で、 「相手が武力攻撃に着手したのはいつか?」という質問があって、 例として真珠湾攻撃をあげて、 「南雲機動部隊がヒトカップ湾に集結した段階」 「集結した艦隊が北太平洋を航行している段階」 「ハワイ近海で攻撃準備をしている段階」 「攻撃隊を発艦させた段階」 のどれに当たるかという質問がされています。 「もろもろの状況によって判断されるので一概にいつということはできない」というのが答えですが・・・・。 |
大変勉強になりました。少し疑問に思った事があったので 質問させて下さい。 航空自衛隊は対地攻撃用精密誘導兵器を装備していないとの 事ですが、航空自衛隊は対地攻撃兵器においては撃ちっぱなし のものしか装備してないのでしょうか? あるいは誘導兵器は装備しているが米軍の保有するような極めて 精度の高い対地攻撃兵器は持っていないという事なのでしょうか? 戦争は数だというご意見は全くその通りだと思います。 実際に湾岸戦争においてリアルタイムで見せ付けられましたからね。 |
本来の用途ではないが、航空自衛隊のASM−1、ASM−2など、空対艦、艦対艦ミサイルを弾道ミサイル・サイト攻撃に用いることができるかでしょうな。別にこれらのミサイルが対地目標に全く使えないわけではないだろう。 しかし、目標の堅固度により有効な弾頭の種類、大きさが変わってくるわけで、北朝鮮の弾道ミサイルがスペースシャトルのように地上発射台から発射されるのなら破壊は容易だろうが、堅固な地下サイロから発射されるのであれば、対艦ミサイルの弾頭では十分なダメージを与えることができないでしょう。 |
> 本来の用途ではないが、航空自衛隊のASM−1、ASM−2など、空対艦、艦対艦ミサイルを弾道ミサイル・サイト攻撃に用いることができるかでしょうな。 対艦ミサイルがありましたね・・・・。 ただ、対艦ミサイルを対地攻撃に使う際には、 誘導装置に手を加える必要がありますよね。 ASM-1が慣性誘導+レーダーホーミング、 ASM-2が慣性誘導+赤外線画像ホーミングだから、 レーダーなり赤外線のセンサーを切って 慣性誘導装置に座標を入力してぶっ放すか、 (そんなことができるのかどうかは知らない。もちろん命中精度は落ちる) GPS誘導装置を取り付けなければなりません。 あと、信管とか炸薬量とか、本格的に対地攻撃しようとすると いろいろいじらなければならないところがありそうな気がします。 ウエポンシステムに詳しい方のフォローがあればうれしいです。 |
緊急避難として先制攻撃も可能と書いたが、諸般の状況、情報収集により発射スタンバイ中の弾道ミサイルが日本を狙っていることが判明しているのなら緊急避難が成り立つ。 しかし、日本の領土、領海を狙っているのか確たる情報が無い、日本列島を飛び越えて太平洋上に落ちるかもしれない(領空侵犯になる可能性はあるが)、あるいはスタンバイの時点では宣戦布告をまだ行っておらず実戦なのか演習なのか確定的ではないという場合。 この場合でも日本の領土、領海を狙っている可能性が相当程度(半分以上?)あるとみなせるならば、差し迫った危険を避けるための緊急避難が認められるのだろうけど。 最も厄介なのは、演習又は実験とカモフラージュしておいて(黒には近いが)、発射した直後に宣戦布告、あるいはダンマリを決めこむケースかも。 あくまでも法律論だけどね。 |
> 最も厄介なのは、演習又は実験とカモフラージュしておいて(黒には近いが)、 >発射した直後に宣戦布告、あるいはダンマリを決めこむケースかも。 まともな外交を行わない某国家ですから大いにありえる事ですよね。 やはり徹底的に情報収集をして状況証拠から宣戦布告とみなして 先制攻撃をかけるしかないと思います。 |
同じ生物化学兵器をバラ撒くなら、潜入工作員等によるテロの方が脅威が大きいと思う。風船爆弾も馬鹿に出来ないし。極端な話、自衛隊はそっちの対策を がんばってもらって、ミサイル発射基地の先制攻撃は、米軍に任せとけば 良いのではないだろうか? |
激しく同意です。現にいまの自衛隊の装備ではミサイル基地への先制攻撃 を考えた場合、かえって米軍の足をひっぱるだけになるかもしれないし、 自衛隊はハインツさんのおっしゃる「コンシークエンス・マネージメント」 で国民の安全を守る事に専念するというのが現実的だと思います。 さらに武装難民への対応など問題は山のようにある訳ですが。。。 以上、ご意見を頂戴した方々に対しては当方の勝手な事情により レスが遅れて申し訳ない。ご意見大変参考になりました。 |