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 ▼陸軍航空隊について  占守 01/10/8(月) 20:28
   ┗Re:陸軍航空隊について  BUN 01/10/8(月) 20:29

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 ■題名 : 陸軍航空隊について
 ■名前 : 占守
 ■日付 : 01/10/8(月) 20:28
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   太平洋戦争時の陸軍航空隊はどうしてあーもふるわなかった(または−と言われている)よく海軍側の手記を見ると、陸軍航空隊は海上航法もできず、錬度も(海軍に比べて)とても低いーというような記述を見るのですが・・。
そんなに海上航法が必要なのかもともかく、訓練や戦闘のやり方が海軍とる陸軍とは、そんなに違っていたのでしょうか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:陸軍航空隊について  ■名前 : BUN  ■日付 : 01/10/8(月) 20:29  -------------------------------------------------------------------------
    二つの成立も発展過程も異なる組織を比較するのは難しいことだと思いますが、大東亜戦争開戦当時、「陸軍航空は海軍に比べて遅れている」という認識は東条首相以下陸軍中央でも広く持たれていたようです。
 最初から洋上作戦を主眼に機材と教育を実施していた海軍航空隊と大陸での作戦を主体に発展した陸軍航空隊とでは太平洋戦域での作戦への適応に差が出るのは仕方が無いことでしょう。
 但し、総合的な錬度が劣っていたという証拠はありません。また、陸軍航空隊も戦争初期の侵攻作戦では立派に長距離攻撃を成功させていますので、洋上航法ができない、というのも極端な話でしょう。洋上作戦に海軍航空隊が長けているのは当然と言えば当然な話です。
 錬度の面でも昭和二十年頃でさえ陸軍航空隊の単座戦闘機部隊は夜間出撃が可能な錬度を維持している部隊が多くあり、錬度で劣る印象はありません。

 陸軍航空隊の評価すべき点としては空軍というものについての考えが、航空兵力を海戦の補助兵力として位置付けていた海軍航空隊よりも明確で進歩的であったことが挙げられるでしょう。何度が盛り上がった空軍独立論についても、陸軍の側から提示され、海軍が蹴る、という経緯が終戦まで繰り返されているのですから、少なくとも陸軍航空隊は空軍とはかくあるべきもの、という理念を堅持していたことがわかります。また、機体の開発とその運用に於ても陸軍航空隊は迷いが無く、基本となるコンセプトをほぼそのまま現実化できた傾向があります。紆余曲折を繰り返す海軍の航空機開発方針を示す「性能標準」と陸軍の「試作研究方針」を比較すると陸軍航空隊が海軍に比べてある種の一貫性を維持できていることが読み取れます。

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