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中島版烈風は可能か? sonic 13/1/2(水) 22:35

要求する人々の考えや気持を想像してみる BUN 13/1/3(木) 17:34
┗ 一つ一つ問題をつぶしていきましょう sonic 13/1/3(木) 21:19
┗ 誰が何を欲しているのか、が大切 BUN 13/1/4(金) 2:44

要求する人々の考えや気持を想像してみる
 BUN  - 13/1/3(木) 17:34 -
  
火星で戦闘機を作るとどうなるかは雷電を見ると判りますよね。
速度と上昇力を最優先に考えた史実の火星搭載戦闘機が時速600km/hを超えられません。
となると、そこに燃料を増加すればどうにもならないことはよく考えれば誰にでも判ってしまします。

航続力=燃料搭載量ですから、栄クラスで時間当り120リットルから130リットル、金星クラスなら150リットル、それより上ならもっと、と馬力のある発動機であればあるほど燃料をたくさん必要とします。

要求が適当かどうかではなくて、できるか、できないか、の問題なんですね。
(あと、カッコよく見せるために1075浬といったメートル法から換算したことがバレるような数字は設定しないようにしましょう。浬の方を切りの良い数字にすると海軍らしく見えます。)

そして大切なのが、その計画要求をどんな立場の人がどんな戦いをするために必要としたのか、を考えることです。

私は爆装が非常に目立ちましたから、昭和16年度に艦上爆撃機を艦上攻撃機とではなく戦闘機と統合する着想なのか、と思いました。
でも、爆装は引っ込めちゃうんですよね。

兵装も20ミリと13ミリの組合せは烈風と同じですから昭和14年、15年頃の13ミリ機銃への期待を反映して13ミリ機銃が肝なのかと感じましたが、これも引っ込めて、20ミリ×4に7.7ミリ×2という大口径主義の20ミリ兵装に尾てい骨みたいな7.7ミリ×2が付いてしまうとまたまた何を主眼にそう要求されているのか判らなくなります。

昭和16年度に試作発注される艦上戦闘機というのは、もともと艦上戦闘機の試作発注が予定されていた16年度に零戦の後継機がスケジュールを守って計画されたら、という仮定なのだと思えるような設定ですから、普通なら零戦の延長線上に機体を考えることになりますし、何か別の方向性を付け加えるなら、それこそ250kg爆弾の装備など、面白い要素を生かして仕上げるのが楽しそうです。

航続力を1075浬にすると艦上戦闘機として運用に支障が出るかどうかも、どんな考えを持った人達が、どんな戦いができないから支障が出るのか、その代りに何を得るから良いと考えられたのか、といったことをまず、想像してみましょう。

架空の軍用機をリアルに考え出すのは面白いけれどけっこう大変な仕事なんです。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows NT 6.0) AppleWebKit/537.11 (KHTML, like Gecko) Chrome/23....@cr1-166-084.seaple.icc.ne.jp>

一つ一つ問題をつぶしていきましょう
 sonic  - 13/1/3(木) 21:19 -
  
> 火星で戦闘機を作るとどうなるかは雷電を見ると判りますよね。
> 速度と上昇力を最優先に考えた史実の火星搭載戦闘機が時速600km/hを超えられません。

超えられないとなると要求速度を570km/h以上まで引き下げましょう。
十四試局地戦闘機も570km/hは、飛べてますから。

> 兵装も20ミリと13ミリの組合せは烈風と同じですから昭和14年、15年頃の13ミリ機銃への期待を反映して13ミリ機銃が肝なのかと感じましたが、これも引っ込めて、20ミリ×4に7.7ミリ×2という大口径主義の20ミリ兵装に尾てい骨みたいな7.7ミリ×2が付いてしまうとまたまた何を主眼にそう要求されているのか判らなくなります。

これは、艦上戦闘機故の要求です。
艦上戦闘機は、母艦をあらゆる航空機から護らなければなりません。
その中には、大型爆撃機と戦闘機も含まれます。
大型爆撃機には、大口径機銃が有効ですが当時の九九式二〇ミリ機銃は弾数が少なく初速も低いので戦闘機向けでははないと判断しました。
そこで戦闘機向けに九七式七粍七固定機銃も同時に要求しました。
しかし後に三式十三粍機銃2挺に変更します。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 10.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/6.0)@h175-177-201-228.catv01.catv-yokohama.ne.jp>

誰が何を欲しているのか、が大切
 BUN  - 13/1/4(金) 2:44 -
  
昭和16年といったら1941年です。
戦争後期に活躍した欧米の戦闘機は試作機が飛んでいる時期です。
日本にもその時実際に飛んでいる欧米の戦闘機が570km/h〜600km/hであることが伝わって来ています。

そんなタイミングで新たに最大速度570km/h程度の計画を開始するのは変ですよね。
当時の海軍がそれを欲しがるか、何でそんなものを試作し始めるのか、
そういう事を考えて行こう、というお話なんです。

ですから7.7ミリ機銃を搭載するけれどもやがて三式13ミリに変更する、というのは
架空機を考える頭が昭和16年から離れてしまっている訳です。

昭和16年ならばもう前年秋に二号零戦の計画が進められ試作機が完成して来ていますから、570km/hなら零戦で達成できる範囲になっています。
海軍の気持になって考えてみると、新しい戦闘機は速度でそれを超えるものでないと魅力を感じないはずですね。

防弾装備にしても現代のファンの気持として「あればいい」と思うだけでは現実味が生まれてきません。
漠然と「これがあればいい」ではなくて、そのような要求が生まれるきっかけを考えるようにして行くと良いですよ。

艦上戦闘機という機種に求められる性能も、自分の頭の中にあるものではなくて、艦上戦闘機という機種が当時、どんな能力を持った飛行機として考えられていたかを勉強すると、たぶん、突破口が見えて来ると思います。

仮想の現実を作り出すためには、まず、自分と他人を区別することから始めないといけない、ということではないでしょうか。
引用なし
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