大正10年生まれの元陸軍テストパイロットだった方と本日お話うかがう機会があり、桜弾についての情報を伺えま したので報告いたします。 直径1mの円錐型の爆弾を胴体に埋め込んだ双発の軽爆撃機(その方は、キー。。。という形式で飛行機を表現し私 たち戦争をプラモデルでしか知らない世代にポピュラーなニックネーム、屠竜などははっきり覚えていないとのこと です)があった。機種先端部に触覚とよんだ起爆スイッチのようなアンテナを搭載し約9機が試作されたが、車輪の軸 が折れたり、エンジン不調が合ったりして、台湾経由で実戦に投入されたのは2機だけだった、とのことです。円錐 型の爆弾はドイツからの技術資料(有名なドイツ派遣伊号潜水艦による)を元にして実用かされ1mの鉄鋼板を貫通 する威力があったとのことです。しかしこの飛行機の操縦士は背中から円錐爆弾が自分を貫通するわけで、本人も知 ってるし開発、訓練指導する側も知ってるので、55年経っても、その顔がはっきりうかび涙で声がつまり、痰が絡ん でむせてらっしゃいました。すごい威力だなあと思うのは、その機体に乗っていない平和ボケの私の感想であり、乗 って見てその重苦しく沈む搭乗員の立場を想像しなければならないと反省しました。 1トン爆弾を軽爆撃機につむ飛行テストをしたが、重すぎて離陸できなかったり上空で赤ランプ(これが点滅すること はとてつもなく危険なサインで自動車のレッドゾーンなどとは違うそうです)が点滅し胴体着陸したそうです。桜弾 などつくってもVT信管の対空砲弾の弾幕のまえで、いちころなんですよなんて、とてもいえませんでした。 テストパイロトたちの技量は、抜群だったそうですが皆さん散々危険なめ にあったため、終戦後飛行機にまた乗り たいという人は、まずいなかったそうです。興味本位に戦争体験の話を伺ってはいけないと反省しました。ただこの ページを見て、桜弾の真実に最も近い情報を得たので記録として投稿させていただきます。 わたしは、忍者部隊月光のまねをして、狼少年件ケンがオオトカゲのあたまでジャンプするまねをしてそだった世代 です。最近ようやく戦争の悲惨さがわかってきた気がして雷電の機体はセクシーダイナマイト(死語)なんておもう のをやめつつ、空母赤城のイラスト(30cm*50cm)見てすごいなあと口をあけてみとれてしまうおっさんです。