双子機とよく似ているが、別の機体を2機以上組み合わせた飛行機で、大抵は 小さい方の子機が切り放され発進可能な構造のものを、親子機といいます。 ドイツではこれを誘導兵器として利用しており、ユンカースJu88とFw190を組み合わせた 「ミスチル」が有名です。 この場合は小さい方のFw190が、成型さく薬弾頭をつけたJu88を誘導するための 母機で、補助翼などの3舵とブレーキ、フラップ、スロットルの全てが母機からコントロールでき、 これは電気的にコントロールされた世界最初の フライ・バイ・ワイア機といわれてます。 しかし、多数の子機を有しているという意味では、ソ連のバフミストロフ親子機が史上 最大の規模ではないでしょうか。 爆撃機を適地上空で援護するための戦闘機を、いくつも機体に付属してしまう という空中空母と呼ぶべき機体といえるでしょう。 なかでもZ-6型の規模は最大で、母機として4発機のTB-3/AM-34を使い、主翼上面 に2機のI-5、主翼下面に2機のI-16、胴体下面に1機のI-Zと5機の子機を吊り下げ ていました。 余興で正面図を描いてみましたが・・・ I-5(複葉) ------- ------- I-5(複葉) --0-- --0-- ----------0--0-○-0--0---------- TB-3(母機) --0-- --0-- --0-- I-16 I-Z I-16