零戦の機銃は終始20mmx2、7.7mmx2(一部除く)であったが、これに対する米戦闘機 は12.7mm機銃一点ばりで、太平洋上この決戦が3年半も続いたことになります。 20mm銃の弾丸は あたれば威力を発揮するが、7.7mm機銃と同じように射程距離が 短いから、接近戦にもっていかなければ不利でした。 また発射速度が遅くて 有効弾を送るチャンスの少ない格闘戦では、パイロットにも それ 相応の技術が必要でした。 これに対して12.7mmは、発射速度、射程、搭載弾数とともに、零戦より優れ、 特に遠距離からの掃射による「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」式の戦法に向き、 つまり名人芸を必要としなかった。 防弾設備の整った米艦載機に対して、7.7mm機銃は あまりききめがなかったので グラマンが撃墜されるときは機体に穴をあけられて落ち、零戦がやられるときは、 全身蜂の巣のようになって落ちた と言われています。 12.7mmの門数と携行弾数は、ジェット時代にまで通用してるから大したもんですね。 今、バルカン砲を根本的に見直す真っ最中とのことですが、どんな答えになるんだろう |