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作戦要務令
第四部
特種陣地の攻撃
第2章 特火点攻撃隊の肉薄攻撃
第1節 編組及び区分
第37
特火点攻撃隊は、攻撃すべき特火点の構造、付近の地形、明暗の度等を考慮し、通常所要の歩、工兵を以って之を編成す。状況に依り歩兵のみを以って編成することあり
特火点攻撃隊の兵力は、選抜せる歩(工)兵将校の指揮する1小隊以下とす。状況に依り、下士官以下数名を以って足れりとすることあり
特火点攻撃隊の編組及び任務は、成るべく速やかに之を定め、準備の為十分なる時間の余裕を与うること緊要なり。又、兵は勉めて軽装せしむるを可とす
第38
特火点攻撃隊長は其の任務に基づき攻撃の計画を定む。攻撃隊は其の兵力に応じ、之を突撃班、支援班、障碍物班、予備班等に区分し、或いは此等の班を減じ彼此兼任せしむ
特火点攻撃隊に属する歩兵作業手、工兵は、通常之を突撃班として使用す
第39
突撃班は主として銃眼の攻撃、及び特火点内部の掃蕩に任ずるものとす
支援班は、特火点攻撃隊、特に突撃班の行動を妨害する敵の制圧に任ずるものとす。之が為、重火器、砲兵等の射撃に連繋し至近の距離より銃眼射撃を行い、突撃班の特火点に肉薄する瞬時迄之を続行す。此の際、特火点の直接掩護に任ずる敵をも適時制圧すること緊要なり
障碍物班は、突撃班の為、障碍物、特に特火点自衛障碍物の破壊に任ずるものとす
予備班は所要に応じ、突撃班の人員の補填、資材の補充、特火点内部の掃蕩等に任ずるものとす
第40
堅固なる特火点を攻撃する場合に於ける特火点攻撃隊編組の例、附表
第1
、
第2
の如し
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