自衛隊こぼれ話

☆印は掲載 ★印は不採用。

    デジタル放送説明の徹底を

  ☆(2003.12.06)  先週末は数日間亘って、地上デジタル放送の宣伝が行われました。今回 放送を開始するのは、三大都市の一部だけなのに、NHKでは連日連夜の 全国放送でした。  そのうえ、高画質や高音質それに文字放送などの良い面ばかり並べ立て、 マイナス面の説明を省略した感がありました。  将来アナログ放送が廃止されれば、否応無しに受信機の買い替えが必要 になります。また、ビデオ機材も恐らく使用不能となるでしょう。今まで 収録したビデオテープはそのまま使用可能なのでしょうか。  これらの不安に対する説明は何一つなされませんでした。時代の趨勢と は云え、現在のアナログ放送を廃止するのでなく、できれば当分の間は、 二本立てにして存続して欲しいと思います。  私は高画質も高音質も望みません。長年親しんできた現在のアナログ放 送に満足しております。 課題:わが青春

    青春を知らぬ戦友を偲んで

  ★(2003.07.27)  昭和の初期に生まれ、青春と呼ばれる時代を戦塵にまみれて生きてきた 私には、戦争を抜きにして人生を語ることはできない。  私は、満十六歳で海軍甲種飛行予科練習生として鹿児島海軍航空隊に入 隊した。次に谷田部航空隊と百里原航空隊で飛行訓練を受け、実戦部隊は 九〇三航空隊に配属された。  昭和二十年三月、沖縄戦が開始されると、大井航空隊に転属を命じられ た。そして、「白菊特攻隊」に編入され、死に直面した生活を送ったので ある。当時満十八歳であった。  幸か不幸か、私は出撃の機会がなく、八月十五日を迎えることができた。 だが、我々のクラス七百余名のうち、二百二十三柱の若者が再び故郷の土 を踏むことができなかったのである。  戦争中は畏敬の念で迎えられた「特攻隊員」も、戦後は単に「犬死に」 としか評価されなくなった。青春を謳歌することもできず、大空の果てに 消え去った戦没同期生の慰霊顕彰に余命を送る毎日である。

    市町村議員の資質について

  ★(2003.07.20)  地方議員の公費研修旅行の是非が、議論されています。多くの自治体で、 当選と同時に、公費を使って研修旅行を行うのが恒例化しています。裏を 返せば行政に無知な方々が当選したことを証明しているのです。  行政制度や議会制度の知識は、個人の教養及び資質の問題です。議員を 志す以上は、個人で身につけるべきだと思います。であれば自費で行うの が原則です。  十七日に、「地方議会の制度と運営について」の研修会が福岡市で行わ れています。これは新人議員が対象とのことです。これを改め、次期立候 補希望者を対象にしたらどうでしょう。勿論有料です。そして、研修会の 受講証明書を発行します。  資格制限は無理としても、選挙公報の経歴欄に、「〇〇行政講座受講」 と記入することは可能です。これで、当選と同時に、慌てて公費で勉強さ せるような弊害だけは防げると思います。

    サマータイムを議論しよう

  ★(2003.03.20) 三月十七日の社説に、サマータイム導入の議論を広げよう。との論説が 掲げられました。サマータイムの効用は万人が認めるところです。問題 は画一的に時計の針を一時間ずらす実施方法にあると思います。  一つの案として「夏季日課」の採用を提案します。昔、海軍では「夏 季日課」と称して、夏の間は起床から就寝までの日課時限を繰り上げて いました。  この「夏季日課」を官公庁や学校それに一般企業が採用し、時計の針 はそのままにして始業時刻や開店時刻を繰り上げたらどうでしょうか。 問題は交通機関です。実情に応じて、臨時便で対応するか「夏季ダイヤ」 を設定して切り替えることになると思います。  この方法だと、一律に時刻を切り替える繁雑さがないので拒否反応は なくなると思います。議論する価値はあると思いますが如何ですか。

    「武家の商法」警句に学ぼう

  ☆(2003.02.27) 「武家の商法」という警句がある。国の管理する特殊法人や地方自治体 が出資した第三セクターの事業が、軒並みに行き詰まっている現状が、 毎日のように報道されている。さらに「親方日の丸」というざれ言と相 まって、国民の税金は湯水のように使われ、そのうえ誰も責任をとろう としない。  そこで、先人が残したこれらの警句やざれ言の持つ意味を、再認識し てほしいと思う。官僚が天下りして不慣れな商売に手を出すより「餅は 餅屋」という格言どおり、商売は商売人に任せた方がよいのではないだ ろうか。  第三セクターで赤字の事業を、民間が引き継いで再建した例をみるに つけても、官僚はこの種の事業から手を引くべきだと、切実に願うのは

    医療器具事故早急な対策を

  ★(2003.02.15) 「錯覚を誘発する医療器具見直せ」との見出しで、点滴チューブの事故 に関連して「こだま」に投稿したのは平成十二年六月三日のことでした。  その後点滴チューブがどのように改良されたのだろうか。そして、 この事故を教訓に厚生労働省はどのような対策を取ったのであろうか。  今度も、似通った器具の取り違えという、同質の事故で、貴い人命が 失われた。  写真で見る限り形状も色もそっくりな器具である。設計製造の段階や 医療現場で、今まで誰も取り違えを危惧しなかったのだろうか。  厚生労働省は安全の見地から責任をもって医療器具の再点検を実施す べきである。一事が万事、事故が起きてからでは遅すぎる。事前の安全 確認に万全を期して戴きたい。
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