蒼空の果てに

         海軍の操縦員は方向音痴ではない (16−9−27)

 予科練では、操縦・偵察に拘わらず航法や気象の基礎知識を学びます。天測の理論
も論外ではありません。私は今でも、天気図を読んで独自の予測を行います。

 意外に思うかも知れませんが九三中練の後席には、偏流測定儀がセット出来るよう
になっています。飛練でも操縦員に対して航法の基礎である偏流測定を体験させるの
です。谷田部空の講堂(偵察講堂と呼んでいた)では、二階にボイコーの照準器を並べ、
下に地表の絵図がグルグル廻る装置があり、偏流測定の実務教育も行なわれました。

 実施部隊の飛行指揮所には天気図が貼られていました。行動先の気象を自分で判断
して飛行計画をたてるのです。(自衛隊では、気象隊の担当幹部がその都度説明)

 私はHPにも書いているとおり、一時期偵察員の練成訓練を担当しました。操縦員
が方向音痴では教育はできません。
  HP.8-4  田中部隊参照

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