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アイコン 試製四式車載重機関銃(七.七粍採用)
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試製四式車載重機関銃(原簿より)
(試製車載重機関銃T型とU型)
1.概 要
試製四式車載重機関銃は九七式車載重機関銃の後継として開発されたもので、故障絶無、且つ命中精度良好な車載重機関銃を狙っていた。
ラインメタルの機銃を模範にして、T型とU型の2種類が開発され、T型は銃尾機関はラインメタルの旋回機銃を模範とし、挿弾機構はラインメタル固定機銃を模範としていた。U型の詳細は判明していない。
また昭和十七年ころまで試験が進められていたことは判っているが、終戦前後の状況が明らかで無い。

2.経 緯
昭和14年11月 九七式車載重機関銃の後継として無故障、命中精度良好な機関銃として開発開始
           口径七.七粍、発射速度600発/毎分を狙っていた。試作完成昭和15年12月試作完
           了昭和17年10月審査完了予定。  
昭和15年 9月 立川陸軍航空技術研究所よりラインメタル社製の旋回、固定機関銃各1挺を借用し、反
           動利用式無故障機関銃に関する第1回試験実施、
昭和16年 1月 「ラ」式機関銃を七粍七に統一すべく、兵器本部に於いて主催したる「ラ」式機関銃口径
           統一に関する研究射撃試験を行い、研究の基礎とする。
昭和16年 3月 陸兵技秘第1187号(昭和十六年二月二十二日)「機関銃薬室並びに薬莢経始に関す
           る研究打合会」に基づき新たに七.七粍薬室及び薬莢を設計し、試製に着手。
昭和16年 4月 試製重機関銃T型の設計に着手
ラインメタル社製の七.九粍固定機銃を陸軍立川技術研究所から借用し、国産の7.7粍新銃身を取り付け、車載重機の基礎試験が実施された。