ナト砲(五式対戦車砲)
装填機と復座器の存在がはっきり判る。砲尾がU型よりも小さい。
ナト砲T型の写真は、土浦の倉庫から筆者が発見した4枚しかないものと思われます。
ナト砲T型の写真
ナト砲U型の写真
ナト車用の五式対戦車砲U型の写真は車体込みの写真6枚と砲架上の写真4枚が残っている。砲架上の4枚は、米軍が5式戦車砲U型としている、既出の写真である。
ナト砲は後座長を長くして、車体にかかる衝撃を小さくした開発当初に試作されたT型と、揺架体以上を5式戦車砲U型(チト/4式中戦車の搭載砲)と同一にしたU型があった。結果的にU型はT型の後座抗力3トンに対して、8.4トンと飛躍的に大きくなり、ナト車の車体の強化を必要とした。急な方針変更で手間取ったものの終戦までに2両が完成し、70両程度が相模陸軍工廠で製造中でした。
砲架
砲尾左側面
砲尾右側面