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直線上に配置
嗚呼!赤い戦車
直線上に配置
雑誌のカラーページの色の指定は難しいものです。
左の図に青矢印で示す茶色は、この画面で見るよりもっと茶色ぽい色をイメージしていました。

「日本の戦車と砲戦車」の前刷りが出来上がった時、再三もっと茶色っぽくと希望を伝えていたのですが、発売になって見ると「赤い戦車」に見えるのには閉口しました。編集部の方が悩むカラー印刷の色指定の難しさを実感したのです。
フレーム
フィリピンのパターン半島に出撃した戦車7連隊松岡中隊は最初の47ミリ砲搭載の97式中戦車=新砲塔チハ車の最初の実戦部隊です。その塗装は鈴木邦宏氏や浦野雄一氏によって次第に明確になって来ていますが、私なりの考察を加えて見ました。

松岡中隊の戦車の塗装は、茶、緑、焦茶の3色に黄色帯が入った、緒戦期の日本戦車の代表的な迷彩塗装です。白黒写真では焦茶が一番濃く見え、緑、茶、黄色の順に明るく見えると推定していますが、光が当たった部分は明るく見えるので曲面で構成される戦車の白黒の写真から、緑と茶を判別するのは非常に困難です。

10台出撃した松岡中隊の戦車写真で、何号車か判る写真は1、4、7、8号車の4台分あり、その内の1号車は車体側面に車体番号が記入されているか否かが判りません。

8号車の写真(土田小隊長車)はコレヒドール島に上陸した有名な写真が有りますが、この戦車の右側面には車体番号が記入されていないように見えます。この時の写真は毎日新聞社の手で少なくとも3枚写されており、新聞発表前に激しく修正されている事が判りました。毎日新聞社から原本に近い写真のコピーを買って子細に観察した結果、修正された8の字が浮かび上がって来ました。右側面にも車体番号は記入されていたのです。
松岡中隊8号車=土田小隊長車 CG製作胃袋豊彦
7号車
8号車 右側面には車体番号は無い

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8号車解説