疑問点 2002.09.29
色々な事を調べていて疑問が生じるが、判らない事が沢山ある。
この内1っでも判ったらあなたはもう立派な研究家である。何か調べている時に何か気づいたらお知らせ頂きたい。
- キ60に搭載したと言う20ミリ機関砲の正体は?(2002.07.20弟子の疑問)
キ60の完成は16年3月、メッサーシュミットと模擬空戦を行ったのが16年12月と伝えられる。
グリーンアロー出版の日本陸海軍試作/計画機には12.7mmX2、20mmX2とあり、世界の傑作機にも似たような記載しかなくキ60に20ミリ機関砲の型式についての記載はない。
世界の傑作機のNo.24陸軍試作戦闘機には機首に12.7mmX2、主翼に20mmX2とあるので20ミリは主翼に搭載したらしい。この本の19ページの中段の写真の主翼には機銃搭載位置にバルジ(フェアリング)がついており、この20ミリ機関砲かなり大きいということが伺われる。どちらにしても20ミリ機関砲はエリコンの輸入機銃、ホ1/ホ3、ホ5しか無かった。
ホ1/ホ3は昭和15年夏には開発がほぼ終了していたので、ホ1・ホ3が時期的には搭載可能であった。ただ機関部の上に大きなドラムが付くので、キ60位の翼に搭載出来ないような気がするのだが。
2002.08.20に軍事選書堂さんから以下連絡があった。
航空ファン イラストレイテッド No.69 「日本陸軍機全集」の「キ60試作戦闘機」のデータには「武装:(1,2号機)胴体ホ103・12.7mm固定機関砲2門、翼内ホ5・20mm固定機関砲2門」となっています。との事
- ホ104?
「日本航空機用機銃のすべて」秋本実著に、昭和14年度から15年度にかけてホ101,102,103と同時に試作されたとされる12.7粍の旋回機関砲、 小造で製作されたガス作動式ということ位しか判らず、どのような特徴で何処で何時頃何丁造られたのかが知りたい。
- ホ4という機関砲があり、ホ1/ホ3のベルト給弾版との噂があるが本当か?(クレージイ佐々木さんの疑問)
英国の事情聴取資料には、HO−1とHO−3の後継機種で、ガス駆動式。1942年にテストしたが機能は期待程度に達せず、20ミリ機銃はHO−5に統一された事もあって開発中止という記述があります。しかしベルト給弾とは書いてありません。
- これらの写真の機銃の正体は?アメリカ人のテッドさんからの質問 左下の写真は何処かで見たことがあるのですが、何処で見たか忘れてしまいました。
そうこうしている内にyoshisueさんから、佐山二郎氏の「小銃、拳銃、機関銃入門」の267ページに載っているとメールがありました。確かに載っていました。私もこの本は持っているのでこの本で見ていたものと思います。佐山氏によれば、
左の上の機関銃は三年式機関銃を改造して作った、最初の航空機用機関銃とあります。
左の下も三年式機関銃を改造して作った機関銃と有りますが、根拠が知りたい処です。一次資料を何処かで見つけた方は是非教えて下さい。
5. 井上さんの疑問点