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直線上に配置

私案? チリU(TiriU)

竹内昭著「日本の戦車:上」に、五式中戦車のエンジンを過給器付ディーゼル500馬力に改め、九九式八糎高射砲を搭載したチリUが計画されたとあります。これが公式の計画であったのか、技本担当者の私案程度であったのかを、竹内氏に本の根拠をお尋ねしたい所です。

それはさておき、チリUの3DCGの芸が細かい所は、砲口形状です。何やら先端が太いことにお気づきでしたでしょうか?適当に太くしてあるのでは無いのです。

結論から先に言いますと、九九式八糎高射砲の後期型です。当初制式時の砲口は太くなっていません。下左の写真が昭和16年1月に行われた竣工試験時の写真ですが、砲身は砲口までなめらかにつながっています。
九九式八糎高射砲の後期型の砲身は、砲身内部のライフル部を独立させて交換する身管交換方式の砲身で、その身管を押さえるための機構が有るために、砲身先端が太くなっているようです。

身管交換砲身は、昭和16年5月に試験が成功し、制式を改訂し量産砲に適用する様上申されました。

左の写真は16年10月に防空学校において撮影された身管交換式の九九式八糎高射砲で、実用試験時の写真です。
直線上に配置
   薬室交換砲身先端
昭和16年1月に行われた竣工試験時
形状は砲口までなめらかで、砲身基部の薬室の部分を交換する。
NEW ! 2002.3.2
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身管交換砲身先端