直線上に配置

 長門図面 2002.09.16

フレーム

トップ アイコン
直援隊トップページヘもどる

直線上に配置
この図面は昭和20年1月12日に製図された長門の四十五口径四十センチ砲の「弾丸戻降装置組立」である。

揚弾水圧筒にワイヤーを掛け、揚弾水圧筒を伸ばすと、ワイヤーが引かれる、この力を利用して中央揚弾薬筒の中に入れた弾丸を弾薬庫側に引き戻す装置で、単純、確実な機構である。

一度弾丸を中央揚弾薬筒まで引き出すと、徹甲弾から対空用の通常弾に変えるのに弾庫内に引き戻すのに時間がかかることから、考え出されたと思われる。

昭和20年1月頃と言えば、長門は比島沖海戦が終了し、日本に帰投し損害の修理と戦訓に基づく改造を行った時期である。

筆者は不幸にも通常射撃停止した場合に弾丸を弾庫に戻す方法を知らず、残念である。

その他の40センチ砲の図面
1)換装装置
弾薬の換装装置についても図面を見たが、大正7年12月の陸奥の換装装置は大正10年の加賀、土佐、昭和9年の長門、陸奥の換装装置の図面とは違っていた。
換装装置の揚薬部分は旧陸奥は2個づつの上下2段、加賀以降は4個並べた1段である。
2)作業中要塞砲関係