BUN(01/8/16 23:24)
本当は前のスレッドに書くべきでしょうが、ここに書かせて戴きます。 まずお断りして置きますが、私は「戦争とは」と大上段に構えて何かを語れる程の人物ではありません。またそういう内容も語りたくありません。でもまあ、この季節ですから許してください。
私が言いたいのは、戦争から「何かを学ぶ」と言う姿勢で戦記を読んだりするのはお止めなさい、ということに尽きます。 人類は平和な時以外は主に戦争をしている罪な存在ですが、世界は戦争の言葉だけで書かれている訳ではないのです。戦争は長い歴史の中の椿事に過ぎません。その椿事の言葉では世界そのものを語ることはできません。戦史よりは歴史そのものを、軍事学よりは政治学、経済学を、あるいは哲学を「学んで」欲しいと切に願います。
少々逆説的な話になりますが、戦記を読むにしても、「そこから学ぶ」のではなく、そこに描かれた我々の先輩、父、祖父達が悲惨な環境の下でどんなに苦悩したか、どんなに勇敢だったか、どんなに強かったかを読み取ればそれで良いと思っています。善悪正邪の判断は今しばらく保留にして置いて構わないのです。良いも悪いも判断保留なのですからとても「そこから学ぶ」ことなどできませんが、それでもいいんです。本来性急に結論を出す事柄では無いからです。戦争は何かを教えにやって来た優しい家庭教師ではありません。言わば「戦争」はタイヤキのアンコなのです。時間はあるのですから、じっくりと周りから食べましょう。
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