これから出すべきものは? : 胃袋3分の1(01/3/6 01:37)
General Aviation は人気ないかなぁ… : ささき(01/3/6 02:59)
Re:General Aviation は人気ないかなぁ… : エラガバルス(01/3/6 20:12)
Re:これから出すべきものは? : バトゥ(01/3/6 07:32)
[投稿者削除] : 小石川(01/3/24 20:44)
科学的方法を! : 小石川(01/3/24 20:47)
Re:これから出すべきものは? : バウアー中尉(01/3/6 13:25)
いいえ : 胃袋3分の1(01/3/7 14:11)
Re:これから出すべきものは? : 2HB(01/3/6 17:38)
そうですか? : tackow(01/3/6 17:53)
私が望むものは・・・ : 胃袋3分の1(01/3/7 14:30)
Re:これから出すべきものは? : せせひわ(01/3/6 20:42)
こう云う本が読みたい! : 印度総督(01/3/6 21:43)
ここの人達にはいらないだろが―― : FIX(01/3/6 21:46)
Re:ここの人達にはいらないだろが―― : 明石耕作(01/3/7 11:02)
いい意見ですね : 胃袋3分の1(01/3/7 14:25)
私も欲しいです : 印度総督(01/3/8 19:48)
People writing song that voices never share. : 匿名(01/3/7 13:06)
Re:People writing song that voices never share. : k-mine(01/3/7 23:21)
オムニバス形式デジタルBOOK : dg(01/3/7 14:59)
Re:オムニバス形式デジタルBOOK : 印度総督(01/3/8 19:54)
これからですよ。 : BUN(01/3/8 20:10)
まさにその通りですね : 印度総督(01/3/8 21:50)
そうなんですよ! : tackow(01/3/8 23:50)
僕達若者の時代 : BUN(01/3/9 00:36)
はいはい : 胃袋3分の1(01/3/9 00:55)
Re:僕も賛成(ぉぃ : SUDO(01/3/9 03:15)
資料一覧と解題 : 印度総督(01/3/8 20:00)
第一次世界大戦を知りたい。 : 怪人37型(01/3/9 02:57)
Re:第一次世界大戦を知りたい。 : バウアー中尉(01/3/9 18:31)
とりあえず、一つ見つけました。 : 怪人37型(01/3/13 01:06)
Re:とりあえず、一つ見つけました。 : jas1(01/3/13 10:33)
Re[2]:とりあえず、一つ見つけました。 : バウアー中尉(01/3/24 23:49)
Re[3]:とりあえず、一つ見つけました。 : SUDO(01/3/25 11:16)
Re[4]:とりあえず、一つ見つけました。 : バウアー中尉(01/3/25 13:37)
Re[3]:とりあえず、一つ見つけました。 : tackow(01/3/26 15:43)
Re[4]:とりあえず、一つ見つけました。 : バウアー中尉(01/3/27 19:52)
Re[3]:とりあえず、一つ見つけました。 : jas1(01/3/30 13:48)
Re[4]:とりあえず、一つ見つけました。 : バウアー中尉(01/4/2 19:53)
Re[5]:とりあえず、一つ見つけました。 : BUN(01/4/3 10:05)
Re[6]:とりあえず、一つ見つけました。 : バウアー中尉(01/4/3 13:08)
いいえ : BUN(01/4/4 05:51)
Re:いいえ : jas1(01/4/4 11:13)
Re[2]:いいえ : バウアー中尉(01/4/4 22:09)
Re[7]:とりあえず、一つ見つけました。 : 大塚好古(01/4/4 12:50)
Re[8]:とりあえず、一つ見つけました。 : BUN(01/4/4 16:15)
Re[9]:とりあえず、一つ見つけました。 : バウアー中尉(01/4/4 22:11)
Re[9]:とりあえず、一つ見つけました。 : 大塚好古(01/4/5 17:54)
Re:これから出すべきものは? : 松平(01/3/24 09:25)
これは難しいですね : 胃袋3分の1(01/3/24 13:28)
Re:これは難しいですね : 松平(01/3/24 15:31)
Re[2]:これは難しいですね : 明石耕作(01/3/24 19:50)
Re[3]:これは難しいですね : 松平(01/3/25 08:04)
他人の作品をネタに物を書くということ : FIX(01/3/25 10:55)
Re:他人の作品をネタに物を書くということ : k-mine(01/3/25 14:04)
Re[2]:他人の作品をネタに物を書くということ : BUN(01/3/25 16:50)
Re:これは難しいですね : どんべ(01/3/24 23:23)
Re[2]:これは難しいですね : 松平(01/3/25 08:06)
そういうことだと思います : どんべ(01/3/26 12:44)
Re[2]:これから出すべきものは? : FIX(01/3/24 17:11)
Re[3]:これから出すべきものは? : 松平(01/3/24 17:55)
Re[3]:これから出すべきものは? : PT(01/3/26 12:44)
Re[4]:これから出すべきものは? : 松平(01/3/26 17:50)


5062 Root [5063] [5064] [5065] [5066] [5067] [5070] [5071] [5072] [5074] [5078] [5088] [5100] [5377]
これから出すべきものは?
胃袋3分の1(01/3/6 01:37)

ここ20年ぐらいの第二次大戦関係の書籍を見るたびに私が個人的に思うのは、「おなかいっぱい」ということです。つまり、20年ぐらい前から発行される書籍の本質が何ら変わっていないということで、目先を変えるか、未発表写真等に頼ってるかのどちらかでしかないような気がしています。最近、一部の書籍の「質」が高くなってきたことは認めますが、根本的にもっと違うものを欲する気持ちが強いというのが本音です。
そこで、みなさんにお伺いします。みなさんはどういった内容の書籍が出て欲しいと考えていますか?
書籍ではないものでも結構です。他の方はどう考えているのかが知りたいのです。


5063 [5062] [5069]
General Aviation は人気ないかなぁ…
ささき(01/3/6 02:59)

アメリカの飛行学校で日本から来た生徒さんと色々話す機会があり
ましたが、「メカとしての飛行機が好き」という方々と「飛ぶという
行為が好き」な方々の間にはかなり大きな溝があるような気がします。
私自身、アメリカに赴任するという機会がなければ飛行機の免許を
取ろうなんて夢にも思わなかったでしょうし、日本に居た頃のことを
考えると「飛ぶ」ほうの話題は所詮届かぬ夢として無意識に避けていた
ような気がします。

日本では一般の人と飛行機の距離があまりにも遠すぎます…飛行機という
のは移動手段として利用するものか、さもなくば遠くから眺めるかの
両極端な気がします。また、日本で飛行免状を持つ人達の間にも「俺達は
特別」というプライドというか、一般の人が近寄りにくい独特の雰囲気が
あるような気がします。

大戦中に撮影された写真や図面、数値的資料を研究するのはそれはそれで
意味があり興味深いことです。しかしその延長線上に、あるいはその
基盤に「生きている機械」としての飛行機が存在し、それは決して「遠く
から眺めるだけ」のものではない…という事を知って欲しいです。
アメリカと日本では空港の数も空の広さも文字通り桁が違い、アメリカで
やっているような気軽なエアショーが日本でも簡単に開催できるとは思い
ませんけど…だからこそ、メディアを通じて「生きている飛行機」の魅力を
伝えることができれば、と思います。


5069 [5063] なし
Re:General Aviation は人気ないかなぁ…
エラガバルス(01/3/6 20:12)

日本の場合、といってもどこの国でもそうだと思いますが日本機が一番人気がありますよね。
日本機は現存している実機そのものが少なく、飛行機好きのエネルギーの方向が文献学、資料研究、あるいはプラモデル作りに向かってしまうのではと思います。
写真とプラモデルでしか接することができない二式単戦を持つ日本と博物館のみならず場合によっては飛んでいる姿さえ見ることができるマスタングを持つアメリカではやはり接し方も違ってしまうのかなと。
以前アメリカのミリタリーファンの層の厚さをささきさんがおっしゃっていましたが、接し方の選択肢がたくさんあるからこそ層も厚くなるのではないでしょうか。


5064 [5062] [5384] [5385]
Re:これから出すべきものは?
バトゥ(01/3/6 07:32)

 兵器に使われている理論や技術を、文系の一般人にも分かリ易く書かれた本が出ないかなと期待しています(期待するだけでは駄目なのだけれどのだけれど)。
 後もっと扱う時代、空間が広がっていったらなぁ、とも思います。希望するのは『Ritter』、『世界の要塞』、『兵站ファン』など。メン・アット・アームズの邦訳は大変うれしかった。


5384 [5064] なし
[投稿者削除]
小石川(01/3/24 20:44)

投稿者によって削除されました。(01/3/24 20:44)


5385 [5064] なし
科学的方法を!
小石川(01/3/24 20:47)

私もそういう本が読みたいです。これまで延々とこの趣味を続けては来ましたが、気づいてみれば雑多な知識が広範囲に点在している感じで、体系的な理解・思考を行ってきたとは言い難いというのが現状です。この際、学校で使う教科書のように、「軍事」という分野を様々な角度から分野分けして、体系的に論じた研究書があったら言いと思います。私が言い資料を探せてないだけかもしれませんが、例えば、戦車の本を例にとっても、サスペンションという一分野について調べようと思ったときに、個々の著者が別々の読者層を狙って書いた、スタイルも深みも違った雑多な本・雑誌からいちいち検索していかなければなりません。他の、例えば物理学や法学などでは、こういう煩雑さはありません。というわけで、私がミリタリー本に求めるのは、科学的方法(scientific methods)に基づいた分析・整理です。って言うか、自分でやってみなきゃ!(勉強しなきゃなぁ)


5065 [5062] [5075]
Re:これから出すべきものは?
バウアー中尉(01/3/6 13:25)

> ここ20年ぐらいの第二次大戦関係の書籍を見るたびに私が個人的に思うのは、「おなかいっぱい」ということです。つまり、20年ぐらい前から発行される書籍の本質が何ら変わっていないということで、目先を変えるか、未発表写真等に頼ってるかのどちらかでしかないような気がしています。最近、一部の書籍の「質」が高くなってきたことは認めますが、根本的にもっと違うものを欲する気持ちが強いというのが本音です。
> そこで、みなさんにお伺いします。みなさんはどういった内容の書籍が出て欲しいと考えていますか?
> 書籍ではないものでも結構です。他の方はどう考えているのかが知りたいのです。
>

胃袋さん。これ海外の書籍も含んでの話しでしょうか?


5075 [5065] なし
いいえ
胃袋3分の1(01/3/7 14:11)

大多数の日本人は外国語などスラスラとは読めませんから、もちろん日本語の書籍としててです。


5066 [5062] なし
Re:これから出すべきものは?
2HB(01/3/6 17:38)


> そこで、みなさんにお伺いします。みなさんはどういった内容の書籍が出て欲しいと考えていますか?
> 書籍ではないものでも結構です。他の方はどう考えているのかが知りたいのです。
>
仰る通りかと私も思います
「お腹いっぱい」だから架空戦記が沢山出版されるのではとも思います。
ただ私の情報不足かも知れませんが、戦史やメカに集中して出版されているのではと感じています。
航空機に関して言えば、零戦にしろ隼にしろその
整備について実際どうなっていたのか?
に興味の方向が向かっています。
「何故?可動率が低いと現在語られているのか」
なんです。


5067 [5062] [5077]
そうですか?
tackow(01/3/6 17:53)

 確かに、ここ20年出版される図書の本質が変わっていない、という事にはうなずける面もあります。
 けれども、未発表写真はともかくとして、目先を変える事はそんなに意味が無い事でしょうか?
 先の大戦が終結してから既に半世紀以上が経過し、今や新世紀!ネットワークが普及して情報の共有化が図られ、過去の束縛から離れる事が出来ると考えれば、そんなに悲観する事もないと思いますが・・・

#大体、こうやって勤務中に遠く離れた胃袋さんと書籍に関する「会話」が出来るなんて、20年前には想像できましたか(笑)

 きっと「目先」を変えたら本質も変わるかもしれませんよ。
 そんな事よりも、胃袋さんが欲しい「書籍」がなんなのか?教えて貰いたいです。 
 


5077 [5067] なし
私が望むものは・・・
胃袋3分の1(01/3/7 14:30)

> 目先を変える事はそんなに意味が無い事でしょうか?
>
意味はあると思います。ただ、単純に私が「おなかいっぱい」なだけなのです。

私の欲しい本は単純です。第二次大戦中のすべての、少なくとも戦闘機と爆撃機の1機種本が、「日本語」で読みたいです。内容は世傑程度でかまいません。


5070 [5062] なし
Re:これから出すべきものは?
せせひわ(01/3/6 20:42)

私も、食卓に並ぶものは何時も同じ食材でしかないと言う感じがします。
調理法は同じでも、食材が異なるだけでまた違った味が出てくるのではないでしょうか。
例えば迫撃砲を食べようとした場合、これを主菜としているものはサンケイの赤本くらいなもので、他は副菜として皿の上にちょっとのっていれば良い方です。
このような、今まであまり食卓に並ばなかった食材を主菜として用いていただけると、個人的には嬉しいですね。


5071 [5062] なし
こう云う本が読みたい!
印度総督(01/3/6 21:43)

 第二次大戦が終わってすでに50年以上たつのですから、様々な書籍に掲載された、兵器や作戦の評価をそろそろ国際的に統一して欲しいものです。

 そのためには、過去の書籍および、その内容に関する評価と云うのが必要だと思います。
「何々は正しい」「この考えは当時主流であったが、現在は否定されている」と云うような本があったら一読してみたいです。

 あと、このボードのような「論争史」本があったら是非とも読んでみたいですね。 


5072 [5062] [5073] [5076] [5086]
ここの人達にはいらないだろが――
FIX(01/3/6 21:46)

 光栄の航空機/艦船名鑑みたいなので、もうちっと内容が正確で、もうちっと安くて(できれば2000円以下)、サイズはあまり大きくないの(新書サイズぐらい?)があると、初心者の人には便利だと思う。
 CD-ROM版もあるといいかもしれない。

 方向性が違う?
 私としては、すっごくすっごく重要なことだと思うし、母数を増やす(最低でも減らさない)努力をしないと、暴走る余裕なんて無くなっちゃうと思うんだな。


5073 [5072] なし
Re:ここの人達にはいらないだろが――
明石耕作(01/3/7 11:02)

 同感です。一つ付け加えるなら、最初の頃は細かいデータやスペックよりも「 データ、スペック
の読み方、解釈の仕方」を身につけられる様な本が欲しいです。

 そう言う本が少ないからむやみにでかい数字を並べただけの「超兵器」が仮想戦記で幅を利かせ
るんですよ、きっと(本筋からそれたな・・・・・・)。


5076 [5072] なし
いい意見ですね
胃袋3分の1(01/3/7 14:25)

>  方向性が違う?
>  私としては、すっごくすっごく重要なことだと思うし、母数を増やす(最低でも減らさない)努力をしないと、暴走る余裕なんて無くなっちゃうと思うんだな。
>
若年層を対象にした場合に「この程度でいいだろう」的風潮があるのは否定できません。
ですが、FIXくんの言うとおり、それでいいはずはないのです。
それに、たとえば小学生向きに作られたホントの第二次大戦機本というのは、極めて少ないです。
私は将来的にこういった本を作ってみたいと考えています。
方向性は決して違っていないでしょう。

>  CD-ROM版もあるといいかもしれない。
>
人間は文章よりも絵や写真の方が直接的に理解できます。ですから、これも重要です。こっちについは猫乃手本舗さんなんかとちょっと話したことがあります。こちらもやってみたいです。


5086 [5072] なし
私も欲しいです
印度総督(01/3/8 19:48)

>初心者の人には便利だと思う。

 初心者以外の人も、半分馬鹿にしながら重宝すると思います。
 内容が正確で詳細であれば、値段は多少かかっても良いでしょう。データだけの廉価版と、解説付きの豪華版?の両方あれば、フトコロ具合にあわせれば良いのです。辞書のように、数年に一回、改訂版まで出ればなお良し。

 最低限コレだけ読め、と云うモノが欲しいですね。


5074 [5062] [5080]
People writing song that voices never share.
匿名(01/3/7 13:06)

現在の出版業界の制度疲労を目の当たりにする度、
私は暗澹たる思いに沈みます。

昨年配本された品の返本率は、およそ雑誌30%、書籍40%。
この数字を高いとみるか低いとみるかは難しいところですが、
一つ、明確に分かっていることがあります。
発行部数を絞りに絞り、削ぎに削いで漸く弾き出した数字であると
いうことです。

本を好んで読む人であるほど、
よほどの大型書店でない限り、新刊以外で欲しい本を探すのは困難です。
客注から納本までに要する日数も、昨今は若干改善されたとはいえ、
一般的に1週間前後はかかります。それだけの時間をかけて、返ってくる応えが
「絶版です」
「在庫切れです」
といった笑うに笑えない結果である場合もざらにあります。
そして、取次から書店に送られてくるのは、
新刊の詰まったダンボール箱。開けて見るまでは中身が分からない。
結果、大手出版社の新刊ばかりが平積みにされ、
平積みにされれば売れ、
売れた本ばかりの販売情報がオンラインで取次・版元へと流され、
その数字に基づいて再び売れた本ばかりが自動的に大量配本され、
返本をいう形で本棚から他の在庫を駆逐します。
やがてまた新刊が発行され、同じサイクルが繰り返されるのです。

こうなった原因の本質追求は複雑、困難を極めます。
諸刃の剣である再販制度
読者のニーズよりも版元の意向を優先させる報奨金制度
大型ブックマート出店ラッシュ
編集者に対する、あたかも計画生産の如きノルマ
バーコードによるPOS管理等、書店のオートメーション化
結局のところ、出版という行為が商売最優先であるのはやむを得ないまでも、
営利を唯一無二の価値観としてしまった場合、本棚には同じ書名ばかりが並び、
読書子を辟易とさせることになります。

また、読者の要求も、必ずインフレーションを起こします。

「根本的にもっと違うものを欲する気持ちが強いというのが本音」
これは、いつの時代も常に変らず求められている要求です。
表現者はこれに応えるべく、言葉を綴ります。
そして再び、もっとという要求を受け、
彼等は言葉を一つ発する度に追いつめられて行きます。
多くの表現者が自らを弑するのも、これが本質と考えていいでしょう。
さもなくば、自己模倣に走ることとなります。

読者の要求と、出版界の制度疲労とが両輪となって、
泥沼へ嵌まり込んでいく様には、
気が滅入るというよりも戦慄を覚えます。
一介の読者の意見としては、このジレンマが解消されない限り、
書店・取次・版元の不良在庫というエントロピーは
永遠に増加し、良書を圧迫しつづけると思います。


5080 [5074] なし
Re:People writing song that voices never share.
k-mine(01/3/7 23:21)

 かつて私は新宿南口にある某大型書店で働いていた経験があります。
 ご指摘の通り、大型書店でなければ今や売れ線の新刊本以外はほとんどお目にかかれません。本は以外にスペースを取りますし、めったに売れない本にその貴重なスペースを取られるのも馬鹿馬鹿しいものです。
 しかも新刊本は結構ハイペースで、よほど売れ線の本でなければ、大体半年もすれば店頭から消える運命にあります。
 それでもかの店は結構理解があって、担当者が気に入った本を「こういう本があっても面白い」と言えば、めったに売れない本でも在庫に置いておいても許される社風があります。
 問題は読者の側にも結構あるんですよ。ジャンルを問わず飽きっぽいというか、新物好きというか、商品の寿命が短いのです。ひと月もするともうピークは過ぎてしまうのが多いし。
 同じようなものばっかりと思うことが多いと思いますが、今は不況ですから、出版社も販売店も売れない物を作ったり置いたりしておく余裕がないのです。月に20冊も売れればかなりのヒット商品です。一冊1500円としてもたった3万円ですよ。ましてや、人文書や理工書なんて月に二桁売れればトップです。あんなでかい店で。
 もし再販制度がなくなれば、かえってどこの店も売れ線の本しか置かなくなるような気がします。なにしろ「売れなかったから返本する」訳に行かなくなりますから。


5078 [5062] [5087]
オムニバス形式デジタルBOOK
dg(01/3/7 14:59)

車やバイクの世界にもある程度共通しているのですが、この手の既存出版物の欠点として、
1.一見質が高そうだが、実は著者が酔っている
2.読みやすいのは結構だが、内容に低レベルの誤りが多い
3.スポンサーへのよいしょ多すぎ(軍用機の場合は政府あるいは軍でしょうか)
を感じています.
ましてものが軍用機ですから、命のやりとりもあったわけで、愛憎怨念がからみつき、フラットな解説は非常に困難なのではないか・とも思います.
であるなら、オムニバス形式、つまり、写真(JPEG)動画(MPEG)各種テキスト・つまり設計者の堀越さんの手記から、部下の方の気苦労、坂井さんのインプレッション、米英空軍パイロットの感想、捕獲テストの状況、前線整備員のご苦労、星型エンジンの解説まで、古今東西入手できるテキストをなるべく原型のまま集大成し、評価は読者にまかせる・というようなものですが.


5087 [5078] [5089]
Re:オムニバス形式デジタルBOOK
印度総督(01/3/8 19:54)

> 古今東西入手できるテキストをなるべく原型のまま集大成し、評価は読者にまかせる・というようなものですが.

 無理に一冊にまとめずともシリーズにしても良いと思います。「帝国海軍戦闘機大系全10巻」みたいな型式で…。文学全集のように、基本文献集と解説書に分けてしまってもかまわないと思います。一冊に収めようとするから、結局何冊も同じような本を読んで、かつ不満が残るように感じます。


5089 [5087] [5092] [5097]
これからですよ。
BUN(01/3/8 20:10)

兵器についてのみ述べるならば、現状は「何はどういう形をしているか?」が多少明確になっただけのことで「何故、そういう形となったのか?」については体系的に語られたことが無いのではないでしょうか。
まともな定説すら無い状況で、一体何が基本文献なのか、どれが何故に大切な資料なのか、現状ではとても定められないのが本当の所でしょう。
全てはこれからです。誰の為でもなく、我々はあらまほしき書物を自給自足する段階に来たというだけのことなのです。


5092 [5089] なし
まさにその通りですね
印度総督(01/3/8 21:50)

> 「何故、そういう形となったのか?」については体系的に語られたことが無いのではないでしょうか。

 まさにおっしゃる通りだと思います。と云うか、それこそが一番知りたいところの一つなんです。


5097 [5089] [5098]
そうなんですよ!
tackow(01/3/8 23:50)

 さすが師匠、、たまには良い事おっしゃいます(笑)

 今世紀はしがらみのない我々若者の時代ですから、少々「定説」をナニしようが構わないんですよね。

 まだまだこれから、です。


5098 [5097] [5099] [5101]
僕達若者の時代
BUN(01/3/9 00:36)

そうです。tackowさん、僕等今年二十歳の若者こそが、明日の軍事趣味本を創り上げ、原稿料で朝まで呑むのです。がんばりましょう!


5099 [5098] なし
はいはい
胃袋3分の1(01/3/9 00:55)

本文無し。


5101 [5098] なし
Re:僕も賛成(ぉぃ
SUDO(01/3/9 03:15)

T/O


5088 [5062] なし
資料一覧と解題
印度総督(01/3/8 20:00)

 世間に流通している書籍の一覧と、その解題(評価)が欲しいです。
 流通中の書籍については、色々難しいとは思いますが、恵比寿某所や靖国等に保管されている貴重な資料の目録と、内容の紹介があったら読んでみたいですね。


5100 [5062] [5105]
第一次世界大戦を知りたい。
怪人37型(01/3/9 02:57)

第2次世界大戦と比べると、第1次大戦に関した本が少なすぎます。
第1次大戦、あるいはそれ以前の戦争、のこともよく知れば、第2次大戦に対する理解も深まると思っています。



5105 [5100] [5131]
Re:第一次世界大戦を知りたい。
バウアー中尉(01/3/9 18:31)

> 第2次世界大戦と比べると、第1次大戦に関した本が少なすぎます。
> 第1次大戦、あるいはそれ以前の戦争、のこともよく知れば、第2次大戦に対する理解も深まると思っています。
>
>
>
そのとおり!今某戦艦の調査中!というわけでジュトランド海戦のことで読んだ本が、昭和18年の本と数年前出た英語の本!こんな有名なことぐらいちゃんとそこらの本屋で買える本がないんじゃろうか?


5131 [5105] [5136]
とりあえず、一つ見つけました。
怪人37型(01/3/13 01:06)


> そのとおり!今某戦艦の調査中!というわけでジュトランド海戦のことで読んだ本が、昭和18年の本と数年前出た英語の本!こんな有名なことぐらいちゃんとそこらの本屋で買える本がないんじゃろうか?
>
つい先日「死闘の海 第一次世界大戦海戦史(三野正洋、古清水政夫著 新紀元社刊 定価1600円)」という新刊本を買いました。
『ジュトランド海戦』ですが、ユトランド沖海戦として乗っています。(間違っていなければですが。)


5136 [5131] [5390]
Re:とりあえず、一つ見つけました。
jas1(01/3/13 10:33)

こんなサイト見つけました。
http://ww1.m78.com/
参考文献も載っているようですがほとんど洋書みたいです。
また、個艦のデータより人物の方がメインみたいですが、
少しは参考になりますかね?


5390 [5136] [5396] [5406] [5427]
Re[2]:とりあえず、一つ見つけました。
バウアー中尉(01/3/24 23:49)

>怪人37型 さん、jas1 さん
わざわざありがとう、ございます。
本はもちろん購入しておりなう。またHPもはいけんしました。

しかしながら、私が知りたかったことは、戦艦に弾がどういう風に当たり、貫通するか?爆発の影響は?また何mぐらいが、有効なのか、船はどのように沈むのか?ということですので、HPではWW1の社会背景を、そしてその本では、海軍の活動と損害の総括とい意味においては今の日本では貴重な文献だとおもいます。

しかしながら、軍艦の防御についての田舎の本屋でも気軽にみんなの見れる本など、自分は1976年の「世界の艦船」の4,5月号の特集以外知りませんでした。(これ最近古書で購入しました。)
軍艦に興味があるなら、誰だって興味あるんじゃないですか?
自分にとっては、お腹いっぱいどころか欲求不満だらけです。

それに1943年からの大規模な、独ソ戦のことを巧くまとめた日本語の本なんてありますか?あったら教えてください!
せめてアルフレッド プライスの「THE YEAR OF THE LUFTWAFFE」(邦題 最後のドイツ空軍)
ぐらいの本がいっぱいでてくれると嬉しいです。

まだまだネタなんて私の目から見ればいっぱいあります。

最近出版された本の日本語版だって出版してほしい本はいっぱいあります。何も好き好んで洋書なんて読んでるんじゃありません!
私だって真実が知りたいんです!


5396 [5390] [5398]
Re[3]:とりあえず、一つ見つけました。
SUDO(01/3/25 11:16)

> しかしながら、私が知りたかったことは、戦艦に弾がどういう風に当たり、貫通するか?爆発の影響は?また何mぐらいが、有効なのか、船はどのように沈むのか?ということですので

それって調べるの大変なんですよう(;_;)
っていうか、あるところには有るし>そういった資料や研究データ
そういった物を活用した書籍が殆ど無いところから考えると
一般にはそれが売れるのでしょうか?

え?
私は自分で調べる以上のことが出ているなら購入を考えるかな(ぉぃ


5398 [5396] なし
Re[4]:とりあえず、一つ見つけました。
バウアー中尉(01/3/25 13:37)

>それって調べるの大変なんですよう(;_;)
っていうか、あるところには有るし>そういった資料や研究データ
そういった物を活用した書籍が殆ど無いところから考えると
一般にはそれが売れるのでしょうか?

自分の所有する書籍に関してなので、SUDOさんが満足するような物なのかどうか分かりませんが、
またもう読んだことあるのかも分かりませんが、
「JUTLAND」(AN ANATYSIS OF THE FIGHTING)
著者JOHN CAMBELL にユトランド海戦の被弾結果
と装甲の貫通に関する話が載ってます。
また前記の世界の艦船 1976年4、5月号の特集「軍艦の防御」なんかは保有しています。
他に所有していませんが、ユトランド海戦については、戦前の文献でも、イラスト入りで解説されている文章を海防研の「ダレス国防長官」さんか
スクラップで見せていただいたことがあります。
色々あるようですが、上記洋書は一番簡単に入手できるものと思われます。

本当に「軍艦の防御 設計思想と被害解析」なんてタイトルの本出たら即効で買っちゃうんですけどね。まあ前SUDOさんと話したとき例の「ソビエト戦車」のHPの内容の本でたら買うの私とSUDOさんだけなんてことになるかもしれません。

上記本を読むにあったて注意すべきことは、ドイツ側からの書籍で、有名なものが無いようです。
つまりイギリス側の意見であるということです。(さっきの本にはドイツの戦艦の被害状況もあります。)是非あのダメージについてのドイツ側の意見を聞いてみたいものだと思っています。それが無いと自分にとっては、「例の巨大戦艦」について考えるときに大きな壁になってしまうように考えています。

また遊ぼうねーーーー。



5406 [5390] [5411]
Re[3]:とりあえず、一つ見つけました。
tackow(01/3/26 15:43)

> しかしながら、私が知りたかったことは、戦艦に弾がどういう風に当たり、貫通するか?爆発の影響は?また何mぐらいが、有効なのか、船はどのように沈むのか?

 我が海軍でも、廃艦に対しての実弾射撃は結構やってるんで、タマが標的艦の何処に命中してどの様に破壊されたとかは記録が残されています。
 写しは持ってますが、防研にその一部がありますが、ヒマなときに行ってみて下さい。
 あと、2次大戦中の艦船の損傷、損害の実例は海自の術校で纏めた奴がありますね。これも防研にあるんじゃなかったかなあ(これを使った記事が昔の「丸」に連載されてましたね。こちらの方が見やすく、理解が進みます・・・)。

 とにかく、まめに色々と読んでれば「あれ」と思うところに結構載ってたりするもんです、ええ。そいつを纏めて本にする、ってのはどうでしょう。


5411 [5406] なし
Re[4]:とりあえず、一つ見つけました。
バウアー中尉(01/3/27 19:52)

>> しかしながら、私が知りたかったことは、戦艦に弾がどういう風に当たり、貫通するか?爆発の影響は?また何mぐらいが、有効なのか、船はどのように沈むのか?
>
>  我が海軍でも、廃艦に対しての実弾射撃は結構やってるんで、タマが標的艦の何処に命中してどの様に破壊されたとかは記録が残されています。
>  写しは持ってますが、防研にその一部がありますが、ヒマなときに行ってみて下さい。
>  あと、2次大戦中の艦船の損傷、損害の実例は海自の術校で纏めた奴がありますね。これも防研にあるんじゃなかったかなあ(これを使った記事が昔の「丸」に連載されてましたね。こちらの方が見やすく、理解が進みます・・・)。
>
>  とにかく、まめに色々と読んでれば「あれ」と思うところに結構載ってたりするもんです、ええ。そいつを纏めて本にする、ってのはどうでしょう。
>

tackowさん。いつも情報ありがとうございます。

前世紀の軍艦の防御にポイントを置いた本あったら面白いですね。即効で買っちゃいますよ。





5427 [5390] [5446]
Re[3]:とりあえず、一つ見つけました。
jas1(01/3/30 13:48)

> それに1943年からの大規模な、独ソ戦のことを巧くまとめた日本語の本なんてありますか?あったら教えてください!
> せめてアルフレッド プライスの「THE YEAR OF THE LUFTWAFFE」(邦題 最後のドイツ空軍)
> ぐらいの本がいっぱいでてくれると嬉しいです。

学研M文庫の「バルバロッサ作戦」と続刊の「焦土作戦」なんていかがでしょうか。
「バルバロッサ作戦」はスターリングラード戦まで(1943年以降という条件にはちょっとはまりませんが)
「焦土作戦」はクルクス戦から後を扱っているみたいです。
どちらも上中下巻なのでボリュームはかなりありそうです。


5446 [5427] [5447]
Re[4]:とりあえず、一つ見つけました。
バウアー中尉(01/4/2 19:53)

情報ありがとうございます。
その本は、約20年ほど前に、サンケイ出版から日本語版が出版されていまして、その頃愛読しておりました。



5447 [5446] [5449]
Re[5]:とりあえず、一つ見つけました。
BUN(01/4/3 10:05)

> その本は、約20年ほど前に、サンケイ出版から日本語版が出版されていまして、その頃愛読しておりました。

中尉、サバ読んじゃいけません。30年近く前から出ております。中尉が読んだのもその頃?(笑)


5449 [5447] [5458] [5461]
Re[6]:とりあえず、一つ見つけました。
バウアー中尉(01/4/3 13:08)

>> その本は、約20年ほど前に、サンケイ出版から日本語版が出版されていまして、その頃愛読しておりました。
>
> 中尉、サバ読んじゃいけません。30年近く前から出ております。中尉が読んだのもその頃?(笑)
>

あのですね。その本は、原書がかなり前のものではありますが、日本語版は、1970年代の後半に出版されたと思いました。(記憶モード)
30年前ねーーーーー。小学校5年生だってばーー。
その頃は、サンケイ出版のバランタイン版第二次世界大戦ブックス(例の赤本ですね。)の「空母」とか「ドイツ機甲師団」「ドイツ空軍」なんかよんでいたようにおもいます。
再販版が出版されていて懐かしいです。
当時自分にとっては、ヨーロッパ戦線については、たまにある「丸」のドイツ軍話とサンケイの赤本が、唯一の情報元でした。
なつかしーーーーーーーー。

しかしながら、今でもこのシリーズで、あることの分野によっては概略を、手軽に知りうる唯一の手段なんてのもあるような気がします。
たとえば、洋書読む前準備としてなんかにはいいのかも。まあBUNさんのような方には関係無いですが・・・・・


5458 [5449] [5460]
いいえ
BUN(01/4/4 05:51)

>日本語版は、1970年代の後半に出版されたと思いました。(記憶モード)
> 30年前ねーーーーー。小学校5年生だってばーー。

いいえ、少なくとも万博の二年後には出てますよ。しかしバウアー中尉にパウル・カレルを薦める方も薦める方ですな(笑)。良書だとは思いますが、良くも悪くも古い本です。


5460 [5458] [5466]
Re:いいえ
jas1(01/4/4 11:13)

>しかしバウアー中尉にパウル・カレルを薦める方も薦める方ですな(笑)。

うわっ。メッチャ恥ずかしいっす(^^;
新参者なもんで色々(常連の方の人物像とか過去の書籍とか)知らない事が多すぎて...
過去ログ見て出直して来ます(^^;


5466 [5460] なし
Re[2]:いいえ
バウアー中尉(01/4/4 22:09)

>>しかしバウアー中尉にパウル・カレルを薦める方も薦める方ですな(笑)。
>
> うわっ。メッチャ恥ずかしいっす(^^;
> 新参者なもんで色々(常連の方の人物像とか過去の書籍とか)知らない事が多すぎて...
> 過去ログ見て出直して来ます(^^;
>


いいえ、いいえ。情報感謝します。
読んだとわいえ、今ほどの知識も無く理解も不十分で、また既に手元にない本ですんで、財政が回復したら再購入したいとおもいます。
なんせゲームと洋書とオフ会で財政がズタズタなもので。
こういう状態を「大塚症候群」というのでしょうか?


5461 [5449] [5465]
Re[7]:とりあえず、一つ見つけました。
大塚好古(01/4/4 12:50)

パウル・カレルその他のフジ出版から発行された一連のシリーズは
恐らく30年以上前に出てますね。

 私も小学生の頃に既に友達の家にあったのを覚えてます。


5465 [5461] [5467] [5468]
Re[8]:とりあえず、一つ見つけました。
BUN(01/4/4 16:15)

> 恐らく30年以上前に出てますね。

>  私も小学生の頃に既に友達の家にあったのを覚えてます。

あれ、「30年前」「小学生」ということで、大塚博士の実年齢がはからずもこの場で明らかとなった、ということでしょうか。しかし大っぴらに呑みに行けない身の上だと、ストレスで人にカラむよなぁ・・・。


5467 [5465] なし
Re[9]:とりあえず、一つ見つけました。
バウアー中尉(01/4/4 22:11)

>しかし大っぴらに呑みに行けない身の上
どうしたんですか?体の調子でも悪いのですか?


5468 [5465] なし
Re[9]:とりあえず、一つ見つけました。
大塚好古(01/4/5 17:54)

> あれ、「30年前」「小学生」ということで、大塚博士の実年齢がはからずもこの場で明らかとなった、ということでしょうか。しかし大っぴらに呑みに行けない身の上だと、ストレスで人にカラむよなぁ・・・。
>

 前から現在齢35、今年は年男で36だといってたと思うんだけど^^;。


5377 [5062] [5378] [5380]
Re:これから出すべきものは?
松平(01/3/24 09:25)

> そこで、みなさんにお伺いします。みなさんはどういった内容の書籍が出て欲しいと考えていますか?
> 書籍ではないものでも結構です。他の方はどう考えているのかが知りたいのです。

個人的には、こちらにいらっしゃるような方々ではない一般の方にとっての「第二次世界大戦関連」の本という奴が「超時空戦艦空母大和」に「輪廻転生した織田信長が乗り移った山本五十六」が乗り組んでドイツ艦隊を撃滅したり、「噴進式富岳の大編隊」がデトロイトを木っ端微塵にしたりするような、ご本が多い事のことこそを問題にしたいところです。

書店にあれだけ平積みされているところを見ると売れているのでしょうし、「わかって」読んでいる人はいいんですが、そうでない人にとっては有害ですらあるような本も(技術的にも、思想的にも)あると思うのですが・・・

思考実験やエンターティメントとしてのIF戦記を否定するものではないのですが・・・・どうも・・・
「間口」としての効果、裾野を広げるための必要悪ということはあると思うのですが、「ゆがんだ」入り口になっていないかと。

結論として、わたしが思う「出てほしい」本は、「良質な」IF戦記(エンターティメントとしても、歴史的、技術的な考証の正しさという意味でも、また歴史観においても)です。

#無いわけじゃないと思うので、どっちかといえば「悪書」がなくなってくれたらそれでいいんですが・・・


5378 [5377] [5379] [5389]
これは難しいですね
胃袋3分の1(01/3/24 13:28)

おっしゃってることは私もある程度同感なんですが、「需要があるから供給がある」という重大な事実があるのは否定できません。
たとえば、芸能レポーターはとかく批判されますが、居なくならないってことは、そういうゴシップ記事を望んでいる人が、批判する人よりはるかに多いからだと思います。
ということで、そういう本を読みたいたいという人の気持ちは止められませんし、また、止める必要もないと思ってますので、私はどちらかというと、「あれは空想科学小説(SF小説)なんだよ」ということを広く認知させることをやるべきだと思っています。


5379 [5378] [5383]
Re:これは難しいですね
松平(01/3/24 15:31)

> おっしゃってることは私もある程度同感なんですが、「需要があるから供給がある」という重大な事実があるのは否定できません。

お説ごもっともです

>うと、「あれは空想科学小説(SF小説)なんだよ」ということを広く認知させることをやるべきだと思っています。

たとえば、出てくる架空兵器の実際性なんかを検証するのもおもしろいかもしれませんね。どっちかといえば雑誌記事向けかも・・・ 毎月、これという奴を槍玉に挙げて・・・(わたしとしては「噴進震電」を第一回にあげてコキおろしてほしいところです(笑))
#もっとも、検証にたるものがどれだけあるか・・・



5383 [5379] [5392] [5394]
Re[2]:これは難しいですね
明石耕作(01/3/24 19:50)


> たとえば、出てくる架空兵器の実際性なんかを検証するのもおもしろいかもしれませんね。どっ
>ちかといえば雑誌記事向けかも・・・

この手の本は実は存在します。ただし、ざっと目を通しただけでも「分かり切ったことを並べ立て
て酷評したあげく、自分で出した超兵器も同様に駄目である」「資料調査が不足しており、しかも
その事を本文中で臆面もなく書いている」といったもので、はっきり言っておすすめしません。さ
らにいうと、人の本をネタにして本を出しただけのくせに元ネタを馬鹿にして自分の(貧相な)知
識をひけらかすだけの姿勢に猛反発です。いっそのこと、買った上で「こんな本出すな」と書いた
手紙と一緒に送り返してやろうかな・・・・・・


5392 [5383] なし
Re[3]:これは難しいですね
松平(01/3/25 08:04)

> この手の本は実は存在します。ただし、ざっと目を通しただけでも「分かり切ったことを並べ立て
> て酷評したあげく、自分で出した超兵器も同様に駄目である」「資料調査が不足しており、しかも
> その事を本文中で臆面もなく書いている」といったもので、はっきり言っておすすめしません。

結局、題材がどうのというよりは、執筆する人の胆力こそが問題になるってことでしょうね。
IF戦記だって読ませる奴もあるでしょうし・・・
ドキュメントだってカスなのありますしね


5394 [5383] [5399]
他人の作品をネタに物を書くということ
FIX(01/3/25 10:55)

>人の本をネタにして本を出しただけのくせに元ネタを馬鹿にして自分の(貧相な)知識をひけらかすだけの姿勢に猛反発です。

 同感です。
 私はこの手の、他人のふんどしで「商売」する連中が大嫌いです。
 他人の受け売りでしか商売できない二流、三流の作家やら元アニメ屋やらが集まって想像力(っつーか妄想力)あふれる物書きをこき下ろす世にも下劣な某学会とか。
 彼等に感じた醜悪さを倍増したような印象がしました。バーチャル艦隊の軍事力。
 虚構戦記研究読本の方は、内容は読むに値するものの、何がしたいのかいささか判らない本ですし。
 架空戦記の兵器の評価。やるとしたらどっかの誰かが採算とか度外視して有明でやるしかないでしょうね。

 言っちゃえば、元々、架空戦記自体が、他人のふんどしなんですが。
 なんですか。寄生虫商売とオマージュは違うって思えるようなものもあるんですよ。
「うちのはオマージュやっ。作品に対する愛が――(略)――」 by猪名川由宇(こみっくパーティー)
 ってわけです。
 架空戦記ってのは、歴史に対する「二次創作」で、その根底にあるものはエヴァやToHeartの同人と何ら変わらないものなんでしょう。
 あんまりリアルを追い求めるもどうですかね。同人的なジャンルの利点っつーか、そういうものを殺しちゃうように思えるのです。

 そうそう、架空戦記が同人だとすれば、日本軍イケイケ火葬戦記は、売り上げ目当てのヤるだけのエロ同人ってとこでしょうか。エロ/火葬かどうかではなくて、そこにハートやソウルがあるかが問題ってのは一緒ですね。エロ/火葬な作品でも、読み物として成立してるものはありますし。
 設定云々の問題じゃないんですよ。


5399 [5394] [5400]
Re:他人の作品をネタに物を書くということ
k-mine(01/3/25 14:04)

>>人の本をネタにして本を出しただけのくせに元ネタを馬鹿にして自分の(貧相な)知識をひけらかすだけの姿勢に猛反発です。
>
>  同感です。
>  私はこの手の、他人のふんどしで「商売」する連中が大嫌いです。
>  他人の受け売りでしか商売できない二流、三流の作家やら元アニメ屋やらが集まって想像力(っつーか妄想力)あふれる物書きをこき下ろす世にも下劣な某学会とか。
>  彼等に感じた醜悪さを倍増したような印象がしました。バーチャル艦隊の軍事力。
>  虚構戦記研究読本の方は、内容は読むに値するものの、何がしたいのかいささか判らない本ですし。
>  架空戦記の兵器の評価。やるとしたらどっかの誰かが採算とか度外視して有明でやるしかないでしょうね。
>
 仮想戦記ものの最大の問題は「若い人が内容を鵜呑みにしてしまう」点にあると思います。
 現に私も中学生か高校生の時けっこう夢中になって読みましたし(今に比べれば数は少なかったですが)。「日本が重戦車を作れば戦争に勝てたのに」って思っている中学生や高校生に「当時日本は重戦車を作れるような工業力はなかったんだよ」と教えてあげる意義はあると思います。
 私達日本人は軍隊経験のある人が非常に少ないのでトンデモ本でも変な説得力を持ちやすいのですよね。だから、そういう「批判本」は必要だと思います。
 それが「こき下ろし」なのか「正当な批判」なのかは多分に感情的な部分も関わってくるのですが、「学問は批判する事からまず始まる」と言いますし、軍事学というものが我が国で広まっていくためには必要なものだと思います。
 あと私はけっこう「あの学会」は好きですね。ああいう皮肉のきいたエスプリを嫌う人も多いですけど、基本的にユーモアの範囲内でやってると思います。


5400 [5399] なし
Re[2]:他人の作品をネタに物を書くということ
BUN(01/3/25 16:50)

>  仮想戦記ものの最大の問題は「若い人が内容を鵜呑みにしてしまう」点にあると思います。

私は「若い人が内容を鵜呑みにしてしまう」「初心者に有害」との論理には疑問があります。まず一番に、自分にとってその出版物はどうなのか?有用なのか無用なのかが大切な事です。そして本当に「若い人」達はそれらを取捨選択できないのでしょうか?
私はイカモノ食いは「好きで喰ってる」と思っておりますので、そういう人間は若かろうが子供だろうが、何を読んでも我々と歩み寄る事は無いことでしょう。

そして兵器趣味と軍事学は全く別の物です。私は軍事学が日本に広がれば良いとはあまり思いません。できればもっと汎用性のある学問の分野が隆盛を極めて欲しい物なのですが・・・・。


5389 [5378] [5393]
Re:これは難しいですね
どんべ(01/3/24 23:23)

 「SF」という言葉が出てきたので、ちょっと書かせて頂きます。
漫画家の星野之宣は著書「ブルー ホール」のあとがきにこう書いています。

「そして古今東西、恐竜との再開を夢見る元恐竜少年たちが紡ぎだした作品は枚挙のいとまがありません。秘境ものからタイムマシンもの、果てはDNA抽出による恐竜再生計画まで、さまざまに知恵を絞って見果てぬ夢を追い求めているようです。
 僕の場合、ブルー ホールという、オキテ破りの飛び道具を使って、強引に白亜紀世界に行くことになりました。恐竜に会いたい一心です。
<略>
 ええもう、彼らに再開するためなら、核戦争を起こそうが、ドラえもんに泣きつこうが、手段は選びませんので、そのつもりで!」

 どうです?恐竜漫画を描くためなら、ウソ800並べ立ててやる、と断言していますね。
素晴らしい。

 ここで、「恐竜」を「日本が勝った」に置き換えると、
「アメリカに勝利した日本を描くためなら、ウソ800並べ立ててやる」となります。
とても夢があっていいではないですか。
 「フィクション」とは「ウソ話」のことなのですから、「日本が勝った」という
フィクション作品がいくつもあっても構わないと私は思うのです。

 むしろ問題なのは、作者自身が自覚しないでウソを書いているような作品です。
IF戦記の中には、「こうすれば日本は(現実に)勝てた」と言い切っているような作品も
多いと聞いています。パラレル・ワールドのドキュメント作品というか、
なんとも奇妙なシロモノです。

 IF戦記は間違いなくSF(この場合「スペキュレイティヴ・フィクション」と呼んだ方が適切)
のカテゴリーに含まれるものだと思いますが、
作者が夢と現実の区別がつかないような作家の書いたものは、
SF作品と区別して、「電波小説」とでも呼びたい気がします。
もちろん、「電波小説」を書くのも読むのも自由です。


5393 [5389] [5404]
Re[2]:これは難しいですね
松平(01/3/25 08:06)

>  「フィクション」とは「ウソ話」のことなのですから、「日本が勝った」という
> フィクション作品がいくつもあっても構わないと私は思うのです。

御意です

> SF作品と区別して、「電波小説」とでも呼びたい気がします。
> もちろん、「電波小説」を書くのも読むのも自由です。

そうなんですが、毒電波に汚染された人が「こっち側」にあんまりたくさんやってきたらイヤーンだとは思います
電波系な人たちだけで閉じてやってくれてる分にはまったく私には関係ないんですが・・・


5404 [5393] なし
そういうことだと思います
どんべ(01/3/26 12:44)

> 電波系な人たちだけで閉じてやってくれてる分にはまったく私には関係ないんですが・・・

少々話がズレますが、この考えは重要だと思います。
ミリタリーマニアだろうがアニオタだろうが、過激思想家だろうが、「閉じて」いるならば他人にどうこう言われることはないと思うんですよ。
 逆に、このサイトで、「ミリタリー以外」の「趣味性の強い話題」を「他人に押しつける」ような語り口は
慎まなければいけないなぁ、と思ったりもします。


5380 [5377] [5381] [5405]
Re[2]:これから出すべきものは?
FIX(01/3/24 17:11)

 確実なことはね。
 一人でやってるかぎり絶対に無理ですよ、無理。
 歴史なんて、要素があまりにも多すぎるから。
 世の中のどこに、「作家としてやっていける文章能力」と、「エンターテイメントの適性」と、「十分な歴史の知識」と、「十分な科学の知識」と、「比較的正当と思える歴史観」を併せ持った「〆切を守れる」人間がいますか?
 ここにあげたものを5つ以上守れてる作家なんていませんよ、現行の架空戦記業界っつーか、世の中全体。
 全部守ったとして、それで採算が取れるってものでもありませんしね。



5381 [5380] なし
Re[3]:これから出すべきものは?
松平(01/3/24 17:55)

そうですねー

>「作家としてやっていける文章能力」
>「エンターテイメントの適性」と、

があれば、軍事以外のテーマを選びそうなもんですし

>「十分な歴史の知識」
>「十分な科学の知識」
>「比較的正当と思える歴史観」

がありゃドキュメンタリーでも書くでしょうし・・

>「〆切を守れる」人間がいますか?

こーいうのもふくめて商売っけと才能がある人物は「戦記小説」というジャンル以外を選択するのかも。

>ここにあげたものを5つ以上守れてる作家なんていませんよ、現行の架空戦記業界っつーか、世の中全体。

「世の中」にはいないってこともないと思いますよ。そりゃ地球に1人くらいいますよ(笑)
いても、(架空)戦記なんて書かないということではないでしょうか?
たぶん、もっともうかる事(ないし有益なこと)にその才能をつかっていると思います

>  全部守ったとして、それで採算が取れるってものでもありませんしね。

けっきょくこのへんかも・・・



5405 [5380] [5407]
Re[3]:これから出すべきものは?
PT(01/3/26 12:44)

>  世の中のどこに、「作家としてやっていける文章能力」と、「エンターテイメントの適性」と、「十分な歴史の知識」と、「十分な科学の知識」と、「比較的正当と思える歴史観」を併せ持った「〆切を守れる」人間がいますか?
>  ここにあげたものを5つ以上守れてる作家なんていませんよ、現行の架空戦記業界っつーか、世の中全体。

アイザック・アシモフは上記の条件をかなり満たしていたんじゃないかと思う。


5407 [5405] なし
Re[4]:これから出すべきものは?
松平(01/3/26 17:50)


> アイザック・アシモフは上記の条件をかなり満たしていたんじゃないかと思う。

小松左京さん(昔の)はいかがでしょう?
「血には平和を」などIF戦記の範疇にはいる?かもしれません。


FlasH BBS Pro v1.41 [Shigeto Nakazawa]