寒いのか熱いのか 長距離侵攻戦なのか防空戦なのか 戦闘機同士なのか、爆撃機迎撃なのか はたまた対地攻撃なのか 想定される戦闘高度はどの位か…などなど 使う条件によっても変わってくると思いますけどね。
武装 速度 航続距離 I16 7.7×4 440 800 D21 7.7×4 460 950 96戦 7.7×2 425 1200 97戦 7.7×2 470 1700
カタログスペックだけで兵器を論ずるのは論理の落とし穴に 陥りやすいのですが、参考程度にはなるでしょう。
I16は翼面荷重が高く突っ込みが効き、低空でズーム&ダイブ するの適した機材です(ノモンハンでは97戦に旋回戦を挑んで かなりやられたようですが)。いちはやく装甲板を導入し、後期型 では 20mm 機銃やロケット弾搭載能力を持つなど重武装・重防御の 戦闘機です。史実でそうだったように、低空での対地攻撃に適した 機材ではないかと思います。
D21は97戦と性格的にも諸元データも似た機材ですが、 主翼にも機銃を備え火力は二倍、その代わり航続距離が半分強と なっています。試験的に翼下ゴンドラに 23mm 機銃を抱いた ものもあったようで、迎撃機的性格の機体ではないかと思います。
96戦はこの四者のなかでもっとも低速です。陸軍と模擬空戦した パイロットの回想でも「全ての性能で97戦が優った」と言われて います。 しかし母艦運用できるという他に代え難い特徴があります。そして 同時代の艦上戦闘機はほとんど旧態然たる複葉機であり、96戦は 当時世界最強を名乗れる艦戦だったことを考慮に入れなければなら ないでしょう。
速度と航続距離に優れた97戦のカタログ値は四者のなかでトップです。 信頼性、整備性、運動性の高さも伝説的に語り継がれており、特に条件を 絞らないならこの機体がオールラウンドに使えると思います。 ただし武装が弱い、防御が皆無、縦方面の運動性に劣るなどデメリットも 皆無ではありません。特に対地攻撃や重爆迎撃にはあまり向かない機材 だと思います。
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