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ろく(00/10/24 23:23)
>陸軍系の石川島芝浦タービンがTR140で仕様を中島日立と同様に改めてネ130、 ・ ・ ・ > 私もネー201、ターボプロップエンジンの詳細が知りたい
林貞助氏(ネ0〜ネ4の設計者及びネ101・ネ201の設計支援者)の記録によれば,陸軍のネ201はターボプロップで,同時期に海軍が同形式で3000馬力のGTPRを開発していたとあります。
しかし、種子島時休氏が戦後、スミソニアン博物館に提出した英文報告書によれば、海軍のGTPRは数種類あるのですが、いずれもターボコンパウンドエンジンです。報告書にはGTPRの断面図も掲載されています。
====================== ちょっと話がそれますが、解説しておきます。 ターボコンパウンドとは、タービンの軸出力を減速機を介して、レシプロエンジンの軸に結合し、その軸でプロペラを回す形態のエンジンです。 タービンには、ターボチャージャ・フリーピストンガスタービン・ターボジェット3種類を使うタイプがあります。海軍空技廠ではターボチャージャタイプのターボコンパウンドを戦前から昭和17年にかけて開発し、昭和17年後半から、ターボジェットタイプのターボコンパウンド(GTPR)を開発しています。フリーピストンガスタービンタイプのターボコンパウンドはフィジビリティスタディだけで終ったようです。
海軍のターボジェットタイプのGTPRはいずれもコンプレッサもタービンも軸流式を採用しています。 ====================== 話を戻します。 ネ140は海軍空技廠が石川島芝浦タービンに対し、5000馬力のGTPRを改造してターボジェットにせよと発注しております。(海軍空技廠の人々が書いた各種の文献にそうかかれていますし、民間人でジェットエンジン開発にかかわっていた、沼知氏も同意の報告書を残しています。)
−−−−−−−−−−− 林貞助氏の報告書と種子島時休氏の報告書でターボプロップ−ターボコンパウンド、3000馬力−5000馬力と矛盾があり、前から悩んでおりました。 でも種子島氏の方は、断面図を報告書で正式に公開しているので、林氏の記憶違いかなと思っておりました。
私の知っている範囲でネ201を解説すると 設計者:十森大尉 設計支援者:林貞助・永田大典(共に川崎航空機) 性能:高度7000m、機速900km/h以上のとき、軸馬力3000馬力以上でジェット推力馬力2000馬力以上(=等価総合軸馬力5000馬力以上) 開発経緯:昭和18
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