日本空軍は存在し得たか? : BUN(00/9/28 19:46)
Re:日本空軍は存在し得たか? : satoski(00/9/29 00:39)
陸攻と空軍の相性の悪さ : BUN(00/9/29 06:43)
防空軍はいかがでしょう? : カンタニャック(00/9/29 16:33)
防空軍は現実的ですね : BUN(00/9/29 18:04)
軍という組織を動かす人間関係を考えると : dg(00/10/4 17:17)
その通りだと思います : カンタニャック(00/10/5 02:25)
何とかなるんじゃないかな。 : BUN(00/10/6 23:06)
富岳があれば独立したかも : マキャベリ(00/9/29 17:11)
まったく正論。 : BUN(00/9/29 18:15)
陸軍が直協機を手放した理由 : taka(00/9/29 23:58)
直協機とは偵察観測機、軍偵は長距離偵察機のこと。 : BUN(00/9/30 00:31)
なぜ米陸軍は戦後、近接支援機まで手放した? : taka(00/9/30 00:41)
Re:なぜ米陸軍は戦後、近接支援機まで手放した? : カンタニャック(00/9/30 14:53)
Re[2]:なぜ米陸軍は戦後、近接支援機まで手放した? : R(00/9/30 16:24)
Re[2]:なぜ米陸軍は戦後、近接支援機まで手放した? : tackow(00/10/2 13:16)
海軍指揮下の空軍構想 : BUN(00/10/2 17:48)
Re:海軍指揮下の空軍構想 : tackow(00/10/3 08:28)
反対していた人 : 無限(00/10/4 09:06)
考えられる可能性として : アリエフ(00/10/1 21:33)
その予算は? : ひで(00/9/30 00:25)


4086 Root [4087] [4091] [4092] [4095] [4096]
日本空軍は存在し得たか?
BUN(00/9/28 19:46)

 勝井山のAns.Qの回答にインスパイアされたので、日本の独立空軍の成立の可能性について考えてみたいと思います。
 戦前の日本において、独立空軍は存在しえたのでしょうか。私の考えとしては、海軍に陸上攻撃機さえ存在しなければ、十分に可能であったとの説を唱えたく思います。他に決定的な障害は無かったのではないか・・・と。


4087 [4086] [4088]
Re:日本空軍は存在し得たか?
satoski(00/9/29 00:39)

>  勝井山のAns.Qの回答にインスパイアされたので、日本の独立空軍の成立の可能性について考えてみたいと思います。
>  戦前の日本において、独立空軍は存在しえたのでしょうか。私の考えとしては、海軍に陸上攻撃機さえ存在しなければ、十分に可能であったとの説を唱えたく思います。他に決定的な障害は無かったのではないか・・・と。

私ごときがえらそうに発言するのもどうかと躊躇したの
ですが、ここは議論ボードでもあることだし、と勇を鼓
して書き込んでみます。

BUNさんのおっしゃることに賛成です。
しかし、逆にこういう妄想って可能性はないでしょうか。

主要任務として、「陸軍部隊への直協の実施」とそして
「陸攻による艦船攻撃」を掲げてさえいれば、独立空軍
の誕生は結構ありえたのではないか。

海兵隊が自前の航空部隊を持つように、またドイツ海軍
をはじめ、陸上基地から作戦する対艦航空部隊を持つ国
が多いように、この妄想は特に、縦割りまっしぐらな日
本ではありえなさそうですが、可能性として議論してみ
るのも面白くないかな、なんて思うのですが。
(海兵隊もドイツ海軍も、どちらも「現在の」です)


4088 [4087] なし
陸攻と空軍の相性の悪さ
BUN(00/9/29 06:43)

 捜索、砲兵観測任務の機体、即ち直協機は空軍所属でなくとも良い訳で、地上部隊に所属する航空機があっても問題は無かったでしょうが、自分で言っておきながら、「陸攻が無かったら」というのはかなり乱暴な仮定のような気もします。ただ、私は兵頭二十八氏の著書のように陸攻こそが有効な対抗不能の兵器とは思っていませんので、「無くてもいい」と思っている訳です。しかし、空軍の成立の可能性だけを考えた場合、佐藤大輔の小説のような経緯と形態での空軍は生まれるはずが無いのと同じく、陸上攻撃機が軍縮条約と表裏一体となった重要兵器であることから、我ながら難しい仮定であると思います。


4091 [4086] [4093] [4124]
防空軍はいかがでしょう?
カンタニャック(00/9/29 16:33)

シロートですが、思いついたことを一点。BUNさんお手柔らかに。

独立空軍の主要任務というとまず戦略爆撃が思い浮かびますが、もう一つ全般的な制空権維持も重要です。

我が国の場合、戦略爆撃空軍を考えると、どうしてもBUNさんがおっしゃる陸攻問題に突き当たります。

それならいっそ、陸攻はそのままにしておいて、ソ連式に防空軍(あるいはもっと攻撃的に「制空軍」でも可)を創って、艦上戦闘機を除く陸海軍の全戦闘機(水上戦闘機も含む)を防空軍に移管するというのはどうでしょう。
爆撃機の護衛戦闘機は防空軍から出せばいいでしょう。連絡ミスなど出そうですが、陸軍爆撃機を元の海軍戦闘機が護衛したり、あるいはその逆とか、運用上のメリットも多い筈です。
すくなくとも第二次大戦末期には、防空軍はかなり有効だったでしょう。




4093 [4091] なし
防空軍は現実的ですね
BUN(00/9/29 18:04)

 昭和18年以降の日本の防空体制は陸海軍の統一指揮を掲げていましたから、防空軍の発想まであと一歩だった気もします。現実には一番近い線だと私も思います。
 そして、この防空軍構想に「if」を期待するとすれば、数度にわたる防空戦隊の前線抽出を抑止できた可能性が浮かびます。何しろ、主だった戦隊は大半が抽出されてしまった経緯がありますし、いたずらに練習航空隊の教官用に回された海軍局地戦闘機も有効に活用できたのではないかとも考えられます。本土防空戦を見て一番に感じる機数の絶対的不足が、独立組織によって多少なりとも改善可能だったかもしれない仮定だと思います。この場合の防空軍は空軍は空軍でも恐らく陸海軍と並ぶ組織としてではなく陸海協同の大規模航空軍として成立した可能性もありますから、なおさら現実に近い発想でしょう。


4124 [4091] [4125]
軍という組織を動かす人間関係を考えると
dg(00/10/4 17:17)

> それならいっそ、陸攻はそのままにしておいて、ソ連式に防空軍(あるいはもっと攻撃的に「制空軍」でも可)を創って、艦上戦闘機を除く陸海軍の全戦闘機(水上戦闘機も含む)を防空軍に移管するというのはどうでしょう。
> 爆撃機の護衛戦闘機は防空軍から出せばいいでしょう。連絡ミスなど出そうですが、陸軍爆撃機を元の海軍戦闘機が護衛したり、あるいはその逆とか、運用上のメリットも多い筈です。
> すくなくとも第二次大戦末期には、防空軍はかなり有効だったでしょう。
>
dg.ごめんください.
この案では、防空軍は陸軍飛行隊の系統の人物が
指揮をとる格好になりそうですね.
となると、海軍基地上空を警戒する役割も防空軍の仕事になるわけですが、
海軍基地と陸軍駐屯地が接近している場所が敵の
爆撃を受けて、しかも充分な撃退ができず、
海軍側の被害が大きかった際に、派閥がらみの
トラブルがねちねちと起きるように思います.
それは、現米陸軍が、空軍に対してもっている
デリケートな妬み、あるいは海軍や海兵隊に対する
コンプレックスなどからそこはかとなく
感じるのですが.
>
>


4125 [4124] [4132]
その通りだと思います
カンタニャック(00/10/5 02:25)

そういう問題は当然発生すると思います。
防空軍の設立による、合理的な戦力配置と統一的な戦闘指揮のメリットをより、組織・人間関係にともなう足のひっぱいあいとサボタージュのデメリットが大きければ、防空軍は失敗です。

個人的には、独立防空軍が設立されてしまえば、メンバーは短期間で自分は「陸軍」や「海軍」からの出向者ではなく「防空軍」の一員だという意識を持てるのではと期待しているのですが、敬称の付け方からスロットルの押し方(引き方)に至る、陸海軍の「カルチャー」の違いを乗り越えるのは、相当に大変かも知れません。


4132 [4125] なし
何とかなるんじゃないかな。
BUN(00/10/6 23:06)

スロットルの方向は同じ陸軍機でも異なります。
陸軍と海軍の統一は最後まで試みが続けられているのですが、機体の開発などは比較的円滑に両軍の統一が進んでいた分野のひとつです。また、教育その他についても陸軍と海軍の融和の例は飛龍の雷撃型を装備した陸軍の飛行戦隊が全く海軍式の教育を受けつつ訓練を進めた例がありますのでひとつのモデルパターンの構築は現実に存在していた、と考えて良いと思います


4092 [4086] [4094]
富岳があれば独立したかも
マキャベリ(00/9/29 17:11)

空軍が独立した理由は、ド−ウエの戦略空軍思想を実践するためであると理解しています。
戦略空軍は敵の産業、社会システムへの攻撃により、抗戦意志を直接粉砕すること目的とします。(結果的にはあまり有効でなかったようですが)
はたして日本周辺で実践可能でしょうか。中国を主敵とするならばともかく、米ソを主敵とする限り、日本の航空戦力は戦術空軍とならざるを得ず、独立空軍の存在理由は少ないと考えます。


4094 [4092] なし
まったく正論。
BUN(00/9/29 18:15)

 まさにその通り。
 戦争後期に航続距離13000海里の爆撃機を海軍が研究した事実もあり、敵国中枢を直接攻撃することは恐らく富嶽であっても困難なことであったと思います。
 ただ、ドーウェの理論の日本での解釈はあまりにも日本的といいますか、かなり枝葉を切り、幹をも切った縮小型の解釈をしていますので、ひょっとすると、かえって現実的な形、すなわち航空優勢の確保を第一目的とした有効な戦術空軍が誕生した可能性も夢に見ることができるかもしれませんね。


4095 [4086] [4097]
陸軍が直協機を手放した理由
taka(00/9/29 23:58)

ちょっと話はずれてしまいますが、僕は陸軍が航空戦力を
手放した理由がわかりません。海軍は母艦航空機を手放さ
なかったし、米海兵隊は独自の航空戦力を持ってます。
陸軍も防空戦闘や戦略爆撃はしかたないとしても近接支援
機は持っていたほうが航空支援に便利だったのではと思う
んです。
質問みたいですがみなさんはどう思われますか?


4097 [4095] [4098]
直協機とは偵察観測機、軍偵は長距離偵察機のこと。
BUN(00/9/30 00:31)

 陸軍の直協機は爆撃機じゃないんです。観測偵察機なんですよ。軍偵察機もその名の如く軍の遠距離戦略偵察機です。軽爆も重爆も敵飛行場制圧目的の爆撃機ですし、もともと陸軍には地上部隊を直接支援する航空兵力が無く、かなり後になって襲撃機から地上攻撃機の構想に至るようになります。
 逆に戦略爆撃機は爆弾等裁量3トンに及ぶ超重爆が「重要施設の破壊と震撼的威力を発揮する爆撃」の為に計画されていたのです。こんな構成の航空部隊を昭和11年頃の独立空軍論争華やかなりし頃に陸軍は構想していたのです。


4098 [4097] [4099] [4105]
なぜ米陸軍は戦後、近接支援機まで手放した?
taka(00/9/30 00:41)

あ、すいません。かなり間違ってました。
改めてですが、米陸軍(限定させてもらいます)はなぜ近接支援
機まで空軍に移管したのでしょうか?A-10とかAC-130なんかは、
攻撃ヘリの延長線上と思います。


4099 [4098] [4100] [4106]
Re:なぜ米陸軍は戦後、近接支援機まで手放した?
カンタニャック(00/9/30 14:53)

記憶&推測モードで申し訳ないんですが。

分離独立時のアメリカ空軍は実質的には陸軍航空隊で、海軍機の移管はほとんどなかった筈です。

このような空軍独立は、米陸軍から見れば「業務拡大による自社の航空セクションの分社化」に過ぎず、分離の時点では空軍に縄張りを奪われることを心配していなかったと思います。

やや余談になりますが、空軍の独立によって、国防省や統合参謀本部等で、陸軍=空軍連合と2対1の劣勢になることをおそれた海軍が空軍独立の条件として海兵隊の分離独立を要求し、世界的にも珍しい独立海兵隊が成立した筈です。


4100 [4099] なし
Re[2]:なぜ米陸軍は戦後、近接支援機まで手放した?
(00/9/30 16:24)

ただ、後々になって陸軍が固定翼機を持つことを認めないことがかなりもめごとになっていたように記憶しています。
G91を陸軍が採用の予定もないのにテストして、空軍に当てつけたとか。


4106 [4099] [4108]
Re[2]:なぜ米陸軍は戦後、近接支援機まで手放した?
tackow(00/10/2 13:16)

私も空軍独立を阻んだ要因としては、陸軍の分社化への危惧。が大きかったと思います。

結局、空軍が設立されても、陸攻は海軍の所属となっていたのではないでしょうか?その機体自体はどんなモノかは何とも言えませんけれども。


4108 [4106] [4111]
海軍指揮下の空軍構想
BUN(00/10/2 17:48)

> 私も空軍独立を阻んだ要因としては、陸軍の分社化への危惧。が大きかったと思います。

 陸攻とくれば日本空軍の話ですよね。
 陸攻が海軍に残るのではなく、海軍は西太平洋の制海権を獲得する立場から「陸海軍航空兵力を統合するなら、攻撃用航空兵力の一切を海軍所属のものとするべきである」という見解を明言しています。ほんのさっき、この文書を読んだのですが、私も当初、ここまでキッパリとした態度で積極的に反対しているとは思いませんでした。まあ、これじゃ空軍はできんわな・・・。


4111 [4108] [4123]
Re:海軍指揮下の空軍構想
tackow(00/10/3 08:28)

>「陸海軍航空兵力を統合するなら、攻撃用航空兵力の一切を海軍所属のものとするべきである」という見解を明言しています。

確かに、そんな不遜な考えでは空軍は出来ませんね〜(笑)
 陸攻は大陸で「戦略爆撃」任務にも就いてますからねえ・・・この辺の既得権も問
題だったのでしょうか。
 しかし、独立「空軍」は楽しい空想ですが。実際には空軍があっても無くとも大き
な違いは無さそうなのが辛いところですね。

 しかし、反対派の筆頭は誰だったのでしょうか?小沢さん?


4123 [4111] なし
反対していた人
無限(00/10/4 09:06)

>  しかし、反対派の筆頭は誰だったのでしょうか?小沢さん?

意外ですが、山本五十六は反対していたそうですね。


4105 [4098] なし
考えられる可能性として
アリエフ(00/10/1 21:33)

観測機に至るまで固定翼機を空軍に移管した理由として、空軍のデータリンク、管制システムにより密接にリンクさせ、運用上の標準化を図る効果を狙ったような可能性は考えられないでしょうか?。
ところで、旧ソ連空軍はMi24のような対戦車ヘリを含むヘリコプター部隊まで持っており、陸軍には航空機が無いという方式であり、海軍航空部隊も空軍からの出向者というような状況だったそうです。この方式は、地上部隊等との連携に十分配慮すれば、航空機を地上管制により統一的に運用できる、装備及び訓練を集約化、標準化できるという長所があると思います。パイロットにあまり裁量権を与えず、中央集権的な運用・管制方式を取っていたことも大きな要因だろうけど。


4096 [4086] なし
その予算は?
ひで(00/9/30 00:25)

予算はどうやって捻出しますか?
陸海軍の予算を削ったりしたら
きっと怒るぞぉ〜!


FlasH BBS Pro v1.41 [Shigeto Nakazawa]