| 奇跡の発動機?誉(00/9/5 03:04) 
実は私の学生時代の2人の恩師より(1人は中島飛行機の発動機設計部門、もう1人は東大航研機の開発部門に居られた。)、 その当時の日本の航空技術力(主にエンジン)の話は聞いておりました。要約すると下記の通りだったと思います。*撃墜したB29のエンジン(R3350ですね)を分解調査してみると、「あっ!!」と驚くような設計はされていなかった。要求仕様に基ずく技術家の発想は日、米それほと゛差異は無いが、設計図面(机上の理論)を現実化出来る、工業力の大差であった。
 1.ターボの本体ハウジングの加工精度。(不必要な部位は鋳肌面のまま、必要な部位はミクロン単位で加工仕上げされている合理性。) 他、ターボ羽根車やシリンダーのアルミ製冷却フィン等精密鋳造技術。 耐熱材の使用。
 2.クランク軸の強度、それを受けるベアリングの耐久性。(国産は2000馬力を超えるともたない、どちらかが破損する。との事) 対策として材料選定SCMクロムニッケル鋼、SNCM鋼、熱処理、磨耗部位へのクロームめっき。       −−−−−等 見事に現実化(製品化)出来ている。
 
 に対し 日本は試作数個を真似るのがやっと。
 材料、熱処理、鋳造、めっき等−−>(総称して冶金技術というらしい)の工業技術の基礎、
 町工場まで含めた底辺の技術力、生産力、すべてに大人と子供の差が有った。 との事です。
 
 まったくの偶然ですが 同様の記事が 下記の書籍に掲載されておりました。
 学習研究社   歴史群像NO.20  1995年8月号  特集 本土空襲とB−29
 52頁より  撃墜B−29のエンジン及び与圧装置に関しての当時の調査秘話です。
 
 以上 乱筆、乱文 御了承願います。
 
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