カンタニャック(00/8/24 13:41)
なるほど、興味深い御指摘です。 後の返事を読むとマジレスするのも野暮なのかなとも思いましたが、大変重要な論点だと思いますので、(少なくとも終わり近くまでは)返事を書かせていただきます。
この問題、「無条件降伏」の言葉のイメージに問題がありそうです。 そもそも軍隊が降伏規約あるいは開城規約を結ばずに降伏することが無条件降伏です(ただし、無条件降伏したものには何の権利もないわけではなく、無条件降伏した捕虜を虐待・殺害すれば、当然戦時国際法違反となります)。 そして「降伏」する主体は軍隊(=軍人、戦闘員)です。非戦闘員である民間人は、敵国軍に保護を求ることはできても、正規の義勇軍でも編成しない限り「降伏」することはできません。 それでは、ある国家が降伏するとはどういうことかというと、その国の全軍が降伏する(=その国が自国の全軍に降伏を命じる)ことです。その際、全軍に無条件降伏を命じれば国家が国家が無条件降伏したことになります。
そういう意味で、日本の無条件降伏という表現は国際法的には間違いではないと思うのですが、実際には「無条件降伏」という言葉は、捕虜に何をしてもいいとか、負けた国に何をしてもいい(日本の占領はポツダム宣言受諾の効果で、無条件降伏の効果ではない)というようなニュアンスで使用され、またそのニュアンスを利用しようとする政治家なども出てくるのは大きな問題だと思います。
「日本はポツダム宣言を受諾し、それに従い全日本軍は無条件降伏した」といった表現の方が誤解を招かず正確だと思いますが、マジックだと修正がめんどうそうですね。
それから、我が肉弾攻撃部隊と、(何機あったかは知りませんが)烈風部隊ですが、日本軍の一部である限り、これは無条件降伏していまね。
|