"しんでん"って… : maNoke(00/7/13 17:03) Re: : taka(00/7/14 12:11) ありがとう : maNoke(00/7/14 12:31) 牽引式と推進式 : ささき(00/7/15 20:19)
お初です。にわかに日本軍の兵器に魅せられてプラモなんか作っているんですが,中でも九州飛行機の震電には感心しました。一目でそれとわかる美しさと合理性を兼ねたデザインがステキ。で,ちょっと疑問に思ったのがあの「プッシャーマン式」ってプラモの説明書に書いてあるくらい高性能だったのか,と。説明書によると高速,重武装,ジェット化も容易,などなど。友達に言わせても「アレが量産されていれば日本も違ったろう」なんて言い出すし。でも,そこまで有用性が高くて何故実用・量産された機体が無いんでしょう。プロペラの新型機自体が不必要になってしまったからなのか,それとも表に言われない不都合な点があるとか,何か知識がありませんか?
こういう質問はAns.Qにしましょう。性能については、過去のAns.Qにあると思いますが・・。探してください。で量産されなかった理由は一言で言うと「時間がなかった。」です。初飛行が終戦間際ですからね(^^;)で、戦後,エンテ式が流行らなかったのは、すでにジェット(Ta183系)全盛期になったこと、アメリカではエンテ式の飛行機の開発に失敗しており、レシプロ機で敢えてリスクのある形式を採る必要性が無くなったからでしょう。
イマイチ使い方がわかってなかったです,すみません。書く場所は次から注意します。ご意見ありがとうございました。
> 一目でそれとわかる美しさと合理性を兼ねたデザインがステキ。震電は美しくて精悍な機体です。ファンも多いですし、あんまりチヤホヤされるもんでひねくれてアンチ震電というマニアもいるくらいです(実は私もアンチ派^^;)> で,ちょっと疑問に思ったのがあの「プッシャーマン式」って> プラモの説明書に書いてあるくらい高性能だったのか,と。「プッシャー式」ですよね。つまり推進式。これに対して機体前方にプロペラがあり、引っ張る方式を牽引式(トラクター式)と呼んだりします。プッシャー式はプロペラ後方に障害物が無いので効率がいいことは直感的におわかり頂けると思いますが、牽引式とくらべてどの位良いのか?と言われると「エンジン馬力が同じなら心持ち有利」という位の差にしかなりません。アメリカでは年に一度「リノ・エアレース」という飛行機レースが行われ、このレースにはエンジンを規定して機体だけのデザインで勝負する「フォーミュラー・ワン」というクラスがあります。フォーミュラーワン出場機のほとんどは自作機で、多くは牽引式ですが「Miller」と呼ばれる推進式の機体も出ています。Miller は確かに速く二位、三位を占めることが多いのですが、一位は「ネメシス DR-90」という牽引式の機体が持ってゆくことが多いです。この事実からみて、エンジン馬力が同じなら推進式は有利であるものの、圧倒的な差とは言い難いと思います。>友達に言わせても「アレが量産されていれば日本も違ったろう」なんて言い出すし。残念ながら、震電のエンジンハ-43 はカタログ上 2030 馬力。実際にはもっと低い値でしか安定稼動させることはできなかっただろう、というのが大方の予測です。一方、この頃の米英軍は 2500 馬力以上+二段スーパーチャージャー付きエンジン搭載で 700Km/h〜800Km/h を叩き出すのバケモノのようなプロペラ戦闘機を大量生産する直前でした。エンジン馬力がここまで違うと、もはや機体の洗練でギャップを補えるレベルを超えていると思います。震電は日本機の中では突出した性能(予定)を持ち、特異なデザインながら美しく、30mm x 4 というドイツのジェット戦闘機なみの重武装を持っていました。その事は充分評価に足りるのですが、買い被りすぎは良くないと思います。