藤本版大和 : ZEEK(99/12/21 19:40)
Re:藤本版大和 : 無限(99/12/21 19:56)
歳末は大和に限る、のか? : BUN(99/12/21 22:13)
Re:藤本版大和 : SUDO(99/12/21 20:44)
藤本氏は戦艦向きではないのでは? : FIX(99/12/21 22:57)


2586 Root [2587] [2589] [2594]
藤本版大和
ZEEK(99/12/21 19:40)

藤本氏が存命で、平賀氏の艦政本部返り咲き(というよりクーデター?)
が無かったとすると、大和級はどんな戦艦になっていたでしょうか?

個人的には、
・主砲前部甲板集中(主砲換装も視野に入れて)
・間接防御重視(排水量,資材の節約)
・タービン/ディーゼル混載(目標20万馬力)
の高速戦艦になったのではないかと思うのですが。

新参者ですが、皆様のご意見をお待ちしています。


2587 [2586] [2593]
Re:藤本版大和
無限(99/12/21 19:56)


> ・主砲前部甲板集中(主砲換装も視野に入れて)
利根の例は有りますが、果たして大和の場合は利根の様な美しい艦になったかは疑問が残ります。
> ・間接防御重視(排水量,資材の節約)
> ・タービン/ディーゼル混載(目標20万馬力)
> の高速戦艦になったのではないかと思うのですが。
この点については賛成!ですが、大和が27ノットしか出ない故さも使えない艦のレッテルを貼られているのは惜しい!
それと高速戦艦の場合、どうしても全長が長くなるのではないでしょうか?恐らく艦政本部もその辺を検討したでしょうが…。


2593 [2587] なし
歳末は大和に限る、のか?
BUN(99/12/21 22:13)

やはり、昨年に続き、歳末は大和ネタがよろしいようで。結構なお題と存じます。

> 利根の例は有りますが、果たして大和の場合は利根の様な美しい艦になったかは疑問が残ります。

同感です。しかし、大和のシルエットに藤本デザインの影響は100%無いとは言い切れないような気がします。

>> ・間接防御重視(排水量,資材の節約)
>> ・タービン/ディーゼル混載(目標20万馬力)
>> の高速戦艦になったのではないかと思うのですが。
> この点については賛成!ですが、大和が27ノットしか出ない故さも使えない艦のレッテルを貼られているのは惜しい!

そりゃ、惜しいさ!俺も惜しい!
けれども、大和ファンのトラウマとも言うべき30ノットコンプレックスですが、同時代の他国の戦艦は27.5ノットを記録した大和に比べてKGX級にせよ、ノースカロライナ級にせよ実測値は全く同等といってもいいほどです。

また、30ノット出れば空母に随伴できて活躍の場も、との説もありますが、ノースカロライナもサウスダコタも機動部隊と行動を共にしていますし、実際には問題は生じなかったと思われます。
更に、よく言われるように米海軍は新戦艦を空母の護る為の高射砲陣地代わりに輪形陣に組み込んで使用することは実際にはほとんどありませんでした。
機動部隊の決戦に片が付く付かないに関わらず、敵艦隊は勇敢にも我が主力と水上砲戦を、常に意図していたことは戦史からも明らかです。
大和級に出番が無かったのは帝国海軍があまりにも潔く水上砲戦を諦めて戦艦を消極的に運用したことに尽きるのではないでしょうか。

また、仮に20万馬力、30ノット版の大和級が完成したとして、この戦隊、燃費が悪すぎませんか?これでは出撃の機会がかえって少なくなるのは明白ではありませんか。

敵新型戦艦との水上砲戦において必勝を期した艦を使いこなせなかったのは、ひとえに用兵側の責任でしょう。


2589 [2586] なし
Re:藤本版大和
SUDO(99/12/21 20:44)

大和級の基本コンセプトが
「18インチ砲の火力&それに耐える防御力で
 射程距離&安全距離でアウトレンジすること」で有る以上

優先順位は
1.火力
2.防御力
3.速度
です

火力は公算射方をする以上10門前後が欲しい
防御力は自己の火力に2−3万で耐えること
速度は、アウトレンジを可能とする程度には欲しい

以上をクリアするのに
主砲前部集中配置は必要ですか?
この配置方法はバイタルパートの短縮に向いてますが
戦術的自由度が制約されます
極論するなら、敵艦隊の前方でダンスしたい日本海軍としては
後方射界が皆無ってのは受け入れられないのではないか?

また、間接防御を重視して利点はありますか?
戦艦に取って必要なのは
第一が直接防御で第二が間接防御なのです
大和級の間接防御(撃たれ強さ)は必要充分だったでしょう
アレ以上を望むのは難しいのではないかと思います
それこそ不必要な排水量の増大を招きます

また機関も難しいですね
戦艦の機関は装甲の下に有るので交換は大変です
大和が、当時としても最新では無い
初春型駆逐艦の主機をデチューンして入れたように
信頼性が極めて重要な要求性能になります
航空母艦飛鷹が主機故障で第二次ソロモン海戦に参加できなかったり
独艦艇が頻発する故障で活動能力に支障があったことを考えると
信頼性の確立されているとは言えない主機を
積極的に主力艦に採用するコトは考えられないです
実際に、ディーゼル主機を他艦でテスト採用して
結果として「不合格」となったのです
それを採用するなんて、まず絶対に無理です

よって、藤本氏が設計したとしても
連装前後2つずつか史実と同じ配置で
ほぼ同程度の機関で、同程度のサイズの戦艦になったでしょう


2594 [2586] なし
藤本氏は戦艦向きではないのでは?
FIX(99/12/21 22:57)

 あえて言いましょう。史実より弱い艦になるかもしれません。

 まず間違いなく行われる副砲の撤廃は、何の問題もない望ましい変更です。

 しかし、高速性能重視が問題です。速力を出すためには全長、とりわけ艦首部分の延長を行うはずです。そしてその艦首は史実同様の非装甲区画です。
 結果、魚雷に対する防御力は――間接防御をいくら頑張っても平賀案より下がります。さらに長い艦体は操舵性も下げてしまいます。
 結局、史実ほどの強靭な耐久性を示すこともなく、レイテ沖に2隻揃って沈むことにもなりかねません。

 別に私は平賀教徒ではありませんが、藤本氏の設計思想は戦艦向きではないような気がするのです。
 藤本氏が向いているのは、間接防御が重要になる空母や巡洋艦だと思います。


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