空母戦の索敵について : scarpia(99/6/10 10:01)
クドく回答してみると、 : BUN(99/6/10 23:43)
re:空母戦の索敵について : きィ(99/6/10 13:53)


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空母戦の索敵について
scarpia(99/6/10 10:01)

 空母戦ゲームの資料を探しているうちにこちらを発見しました。
 空母戦の索敵に関してお詳しい方はいらっしゃいませんでしょうか。
 太平洋において長距離索敵が行えた艦上機/水上機は、こちらで確認で
きたものは九七式艦攻/二式艦偵/天山/彩雲/九四式水偵/九五式水偵
/零式水偵ぐらいです。
 米軍の場合、SBD(偵察飛行隊所属の)/TBF(推定)/SB2C
(推定)でしょうか。
 水偵はともかく、帝国海軍の三座艦攻の場合、すべての機材および搭乗
員の索敵/電信能力が長距離索敵(対潜哨戒等ではなく)に使用できるレ
ベルであったとは思えない、というのが持論です。
 また、彗星に関しては「レイテ沖海戦」(光人社NF)において、小沢
部隊の索敵に出撃するという記述があるのですが、偵察型の彗星があった
のか、慣例的に二式艦偵を彗星と呼ぶケースがあったのかはっきりしませ
ん。
 さらに、帝国海軍の二座水偵/艦爆/観測機、米軍のTBD/観測機等
の索敵/航法/通信能力は、空母戦の索敵(200マイル以上単独進出しても
航法を誤らない)に使用できるレベルであったのでしょうか。
 これらの事について御存知の方がいらっしゃいましたら、アドバイスを
賜りたく思います。よろしくお願いいたします。


1138 [1132] なし
クドく回答してみると、
BUN(99/6/10 23:43)

空母の索敵についてはミッドウエーはあまりに有名なので、
大規模で、つい最近自分用に調べたマリアナの状況でよければ
御報告いたします。

 空母の索敵線は任意に設定した一番線から、右、左交互に二番、三番と
番号を振り間隔は10度に定められていました。数は十五策程度が普通です。
 進出距離は水偵で300浬、艦偵で400浬でした。
 これを通常三段(各線三重に発進させる)行います。

 機種については、各段の索敵情報が距離、時間の関係が揃うよう、なるべく
統一して発進させています。たとえば六月十八日の第一段索敵は瑞鳳、千歳、千代田の
九七艦攻が主体で十七番線まで発進し、第二段では大鳳、翔鶴、瑞鶴の彗星が主体でした。
(彗星は二式艦偵ではなかった可能性大。写真装備のある無しの差なので必要が無かった?)
 各段の機数の不足分は五戦隊の水偵が2,3機ずつ補っています。
 
 翌日の索敵は第一段が第二艦隊の水偵14機を集めて発進、第二段は昨日の三航戦九七艦攻が
筑摩の水偵察1機と共に発進、第三段は一航戦の彗星10機と天山2機、最上水偵2機でした。

 ここで大海空戦が発生し、御存知の結果に終わるのですが、三日目、六月二〇日にも、
〇四三〇より、第一段に第二艦隊の水偵9機が発進、第二段に全艦無事な三航戦から
九七(大活躍ですな)が6機発進しています。
 更に避退に移っった午後にも三航戦から天山2機(ここで初めて登場)九七が1機
発進し、第二段に瑞鶴から天山2機が出ています。

 こうして見ると、索敵活動は一般に思われているよりはかなり熱心に実施されていることが
わかります。また、その構成については、

1.練度の高い偵察員を乗せた九七が専門に活躍している(帰還率比較的良い)
2.水偵も集団運用されている。(空母の状況に左右されない分よく働いた。)
3.彗星は攻撃隊と兼務の機体が多かったと考えられる。(攻撃隊の機数から判断)
4.天山は機数不足の際には偵察任務についた。(機材としては問題なし)


 熟練偵察員を選んで運用してはいるものの、いざとなると全員駆り出されるのが
機動部隊の偵察機運用でした。

 と、いったところでしょうか。


1133 [1132] なし
re:空母戦の索敵について
きィ(99/6/10 13:53)

>進行方向の海域9時から3時くらいの180°を、それをいくつか>の海域分けて
>、一機で10°くらいの海域を索敵したりするんじゃなったっけ?

映画で見た


FlasH BBS Pro v1.41 [Shigeto Nakazawa]