もし、広島・小倉への原爆投下を事前に察知していたら・・・ : すーだら無責任男(99/5/12 09:02)
なんかでよんだ? : 大戦略 太郎(99/6/1 13:52)
re:もし、察知していたら・・・ : dg(99/5/12 10:55)
撃墜できたエノラ・ゲイ : yari(99/5/12 22:34)
re:撃墜できたエノラ・ゲイ : dg(99/5/13 12:34)
条件はかなり有利だった : yari(99/5/13 17:07)
re:条件はかなり有利だった : マイヤー(99/5/31 16:05)
re:条件はかなり有利だった : wild dallas(99/5/31 17:46)
re:条件はかなり有利だった : wild dallas(99/5/31 17:57)
やはり無理だったのですか・・・ : yari(99/6/2 18:57)
re:撃墜できたエノラ・ゲイ : 佐藤利行(99/5/13 13:48)
re:撃墜できたエノラ・ゲイ : SUDO(99/5/14 03:06)
re:撃墜できたエノラ・ゲイ : Navy(99/5/14 03:53)
re:撃墜できたエノラ・ゲイ : 佐藤利行(99/5/14 19:13)
re:撃墜できたエノラ・ゲイ(訂正) : 佐藤利行(99/5/14 19:16)
ホントに惜しかったのは長崎 : BUN(99/5/14 21:44)
re:ホントに惜しかったのは長崎 : 佐藤利行(99/5/14 22:20)


1012 Root [1043] [1013]
もし、広島・小倉への原爆投下を事前に察知していたら・・・
すーだら無責任男(99/5/12 09:02)

敵の暗号解読に成功し、広島・小倉への原爆投下計画を事前にしることができました。さて、あなたならどうしますか?

●一般の都市爆撃よりも高々度を飛ぶエノラ・ゲイを撃墜できるか?
●テニアン基地を飛び立ったばかりのB29を攻撃する手段はあるか?
●小倉上空で待ち伏せしていても、B29は目標を変更して長崎へ行ってしまうが、どうする?
●原爆投下を阻止できない(または、あえて阻止しない)としたらどうやって被害をくいとめるか?

などなど、いろんな観点から考えてみてください。


1043 [1012] なし
なんかでよんだ?
大戦略 太郎(99/6/1 13:52)

>大編隊で原爆落しにこないから1機または少数のB−29を攻撃するしかないんとおもいます。
>あとなんかの本でで一式陸攻にのりテニアンに強行着陸して破壊工作するという計画がありましたが、わたしだったら伊−400級3隻の晴嵐9機でテニアンの原爆の保管しているところを攻撃、でもどこに原爆保管しているかわからないし賭けに近いけど・・・・・

意見まっています。


1013 [1012] [1015]
re:もし、察知していたら・・・
dg(99/5/12 10:55)


●一般の都市爆撃よりも高々度を飛ぶエノラ・ゲイを撃墜できるか?
−−−−限りなく困難.
●テニアン基地を飛び立ったばかりのB29を攻撃する手段はあるか?
−−−−絶望的にない
●小倉上空で待ち伏せしていても、B29は目標を変更して長崎へ行ってしまうが、どうする?
●原爆投下を阻止できない(または、あえて阻止しない)としたらどうやって被害をくいとめるか?

−−−−回答
1.当時の知識で、核兵器の威力・と恐ろしさをどれだけ
理解できるか疑わしい.
2.狂っている軍閥集団が戦争をやめる可能性は低い.
3.へたに騒げば、特別高等警察に逮捕される.
というわけで、
私のとるであろう行動は、広島・長崎・小倉に住む
親族・友人に、できるだけ速く、遠くへ避難せよと
伝えるのが精一杯であると思います.


1015 [1013] [1017]
撃墜できたエノラ・ゲイ
yari(99/5/12 22:34)

はじめて書き込みさせていただきます。
以前「B-29射程内ニ在リ」(だったかな?NHKのTVドキュメントを出版化したもの)と言う題名の本を読んだのですが、その本によるとエノラ・ゲイは広島市内に進入する前に呉軍港の高角砲陣地上空を高度8000mで通過したそうです。当時呉軍港には120mm、127mm、試作されていた155mmやその他艦船から取り外した高角砲が多数配置されていたそうで、エノラ・ゲイを確実に捕捉していたのですが、少数機だったので偵察と思い応戦しなかったそうです。当時の高角砲部隊の隊員の方の「撃っていたらたぶん撃墜できた。悔しいので思い出したくない」との言葉が印象的でした。


1017 [1015] [1019] [1018]
re:撃墜できたエノラ・ゲイ
dg(99/5/13 12:34)

お説ではありますが、高度8000米のB29迎撃が
確実とは思えません.高射砲は、「命中することも
あるかもしれない」兵器だと思います.
レーダー照準やら電波信管などがなければ、
なおさらです.当事者の気持ちと、番組構成企画
の努力は伝わりますが、
非常に困難だと思います.


1019 [1017] [1034]
条件はかなり有利だった
yari(99/5/13 17:07)

高射砲でB-29を撃墜するのが難しいのは分かるのですが、あの場合、日本軍にとって条件がかなり有利だったようです。
1. 昼間で視界が良く、機影をはっきり目視できていた。(レーダー照準の必要性がない)
2. 配置されていた高角砲の性能が比較的良かった。(120mm、127mm高角砲は陸軍3式12cm高射砲に匹敵し、試作されていた155mm砲は5式15cm高射砲に匹敵する性能だったそうです。88式7cm高射砲と違い、高度が8000m台ならば充分有効射高内なのだそうです。)
3. 多数(数十門)配置されており、弾も充分にあり、操作する隊員の練度が高かった。

とのことで、たとえ近接信管がなくても、エノラ・ゲイの針路上に弾幕を張れば、撃墜できたか、撃墜できなくても充分針路を変えさせることができたと元隊員の方は回想されていました。
「B-29射程内ニ在リ」は一般向けに書かれた本ですが、その他にも陸軍特殊情報部がB-29とサイパンの基地との間に交わされる交信を傍受する事によって(暗号の解読はできなかったが、コールサインを分析)、不審な挙動を示す「特殊任務部隊」(原爆投下部隊だった)の存在を察知し、追跡、監視を続けていたエピソードなど、興味深い話がたくさんある本でした。


1034 [1019] [1035]
re:条件はかなり有利だった
マイヤー(99/5/31 16:05)

> 高射砲でB-29を撃墜するのが難しいのは分かるのですが、あの場合、日本軍にとって条件がかなり有利だったようです。
> 1. 昼間で視界が良く、機影をはっきり目視できていた。(レーダー照準の必要性がない)
> 2. 配置されていた高角砲の性能が比較的良かった。(120mm、127mm高角砲は陸軍3式12cm高射砲に匹敵し、試作されていた155mm砲は5式15cm高射砲に匹敵する性能だったそうです。88式7cm高射砲と違い、高度が8000m台ならば充分有効射高内なのだそうです。)
> 3. 多数(数十門)配置されており、弾も充分にあり、操作する隊員の練度が高かった。

> とのことで、たとえ近接信管がなくても、エノラ・ゲイの針路上に弾幕を張れば、撃墜できたか、撃墜できなくても充分針路を変えさせることができたと元隊員の方は回想されていました。
> 「B-29射程内ニ在リ」は一般向けに書かれた本ですが、その他にも陸軍特殊情報部がB-29とサイパンの基地との間に交わされる交信を傍受する事によって(暗号の解読はできなかったが、コールサインを分析)、不審な挙動を示す「特殊任務部隊」(原爆投下部隊だった)の存在を察知し、追跡、監視を続けていたエピソードなど、興味深い話がたくさんある本でした。


確かに、対空陣地は充実していたかもしれないですが、まず対空陣地の真上を飛来したかどうかわかりません。
さらに、150mmは、久我山の2門以外存在しなかったはず。
120mm級では、高度12000mまでしか届かず、真上を飛んできたとしても、一撃のみしか入れられないはず。
また、エノラゲイのほかに、複数のB−29が距離を置いて飛来したので、下からではどれがエノラゲイか
分からなかったはずです。


1035 [1034] [1036]
re:条件はかなり有利だった
wild dallas(99/5/31 17:46)

少し日がたってしまいましたが『エノラゲイは撃墜できたか』という命題には大変個人的に興味が在り、参加させていただくことにしました。
 『原爆機反転す』の著者で元呉鎮守府砲熕実験部弾薬課理化学班班長の若木重敏氏は、自著の中で『原爆搭載機 射程内ニ在リ』について以下のように反論しています。

>1.昼間で視界が良く.....
-高度8000mの航空機に対して45度の角度で砲弾を発射すれば、その到達距離は約11,200mになる。単純に考えても時速540kmで飛ぶB-29を、11kmも離れた位置から目視で直撃弾を当てることは不可能である。弾幕については、近接信管ではなく時限信管により高度10,000m近くのB-29の進路上に弾幕を張るには、温度や気圧の変化に影響を受けない高精度の時限信管が必要だが、当時そんな技術はなかった。これは著者がその研究者であったからと断言しています。-

>2.配置されていた高角砲の性能が...
-既存の高角砲では歯がたたないとB-29用として開発された五式十二・七センチ砲は、試作完了が1945年春になり、量産に間に合わず当時,対B-29用高角砲は海軍になかった。最大射高10000mを超える九八式十センチ砲をもってしても、弾塊が当たったとして,B-29にはゴミが当たったようなものである。最新鋭の対B-29用十五・五センチ砲は海軍のものではなく陸軍のものであり、終戦間際に久我山に二門装備されただけである。海軍の十五・五センチ砲は戦艦大和に積まれたものと同型で、対空射撃は可能だが高角砲としての性能は問題外。-

>3.多数(数十門)配置...
 -光学的測定器による距離測定の誤差(6000mの距離測定で約40mの誤差、実際にはそれ以上だった)、精度の低い時限信管、強力な防弾装備に対して微力な高射弾等の理由により、いくら多数の砲があっても当たらないばかりか、近くで炸裂するのも難しい。-

 私も気持ちとしては、おとしたいと思いますが、現実的には無理だったようです。当時の高射砲専門家の間では、高度10,000m近くのB-29に対しては射撃できる状態ではない、というのが常識だったようです。ですから指揮官も射撃命令を出さなかったのでしょう。

wild dallas


1036 [1035] [1067]
re:条件はかなり有利だった
wild dallas(99/5/31 17:57)

追加です
 この際、高射砲は諦めて、例えば秋水が完成していたらどうでしょうか?
かなり無理な話ですが、中国大陸にいた陸軍の情報機関では原爆投下の予定日、場所に関する
情報を得ていたとする話も在りますので。
 それでも、無理かなぁ

wild dallas


1067 [1036] なし
やはり無理だったのですか・・・
yari(99/6/2 18:57)

「原爆搭載機 射程内ニ在リ」を読んだときは何とも無念な思いに駆られたのですが、うーんやはり当時の海軍の高角砲では高高度を飛行しているB-29の撃墜は無理だったのですか。
 しかし、エノラ・ゲイだけはどうしても墜として欲しかったですね・・・


1018 [1017] [1020]
re:撃墜できたエノラ・ゲイ
佐藤利行(99/5/13 13:48)

原爆機の投下高度は広島も長崎も高度31,600フィート(約9,600m)だ
そうで、巡航高度は+1000フィート高いだけで、迎撃不可能と言われた
F-13より低く、早期に発見出来れば(電探か監視艇に期待)日本機でも
会敵出来無くは無いし、墜とせないまでも複数機で一撃をかけて投弾
中止の状況に出来る可能性はあったと思います。
(でも撃墜じゃないと結局どっかには落としたかな・・)
まあ、それでもdgさんの言う「限りなく困難」に異論は無いですね。
(「不可能」ではなかった・・って意味です、上は)

ただ悔しいのは、この「不可能じゃなかった・・・」の一点に尽きるんです
けど・・・
日本が事前に「米軍が新型爆弾を使うらしい・・・」との情報を察知しても
投弾予想都市の疎開や避難の処置は取らなかったでしょうし、実際、
出来ないでしょう。他に、何かの対処をしたとも思えないし。
(防空部隊に警戒命令ぐらいは出すかなあ?、広島は無理でも広島
 投弾後の長崎なら可能性はあるか?)

まあ事前予測はともかく、本土決戦/戦力温存で日本側が積極迎撃を
控えた事が長崎/広島を救う唯一の可能性を自らが放棄しましたね。
個人的にはあのB-29のどちらか一方でも墜とす事が、本土防空部隊が
国民の期待に応える最後の、そして最大の機会だったん筈なんですけど
悔しいです。


1020 [1018] [1021]
re:撃墜できたエノラ・ゲイ
SUDO(99/5/14 03:06)

F-13を零戦で落とした例もありますよね
単機なら防御砲火も弱いし、補足さえ出来れば可能性は低くなかったでしょう

それより疑問なのは「偵察機だと思ったから撃たなかった」って件で
偵察機こそ最優先で落とすべき目標だと思うのですが・・・
と云うか、敵機が射程圏内の彷徨いてるのに射撃しないってのがイミフメイです
既に戦闘突入しており、戦術的見地から射撃しなかったてなら判るのですが

その防空砲台は、実際には戦闘可能な状態になかったのでは?


1021 [1020] [1025]
re:撃墜できたエノラ・ゲイ
Navy(99/5/14 03:53)


> それより疑問なのは「偵察機だと思ったから撃たなかった」って件で
> 偵察機こそ最優先で落とすべき目標だと思うのですが・・・
> と云うか、敵機が射程圏内の彷徨いてるのに射撃しないってのがイミフメイです
> 既に戦闘突入しており、戦術的見地から射撃しなかったてなら判るのですが

防空砲の所在を確かめて、攻撃部隊の侵入経路をより安全にするのが偵察任務なので、配置の秘匿のため発砲しなかったのでは?

1234


1025 [1021] [1026]
re:撃墜できたエノラ・ゲイ
佐藤利行(99/5/14 19:13)


> 防空砲の所在を確かめて、攻撃部隊の侵入経路をより安全にするのが偵察任務なので、配置の秘匿のため発砲しなかったのでは?


これ以外の理由だと弾薬でしょうか?
(単機侵入のB-29相手にバカスカ撃つ弾薬がもう無かったとか?)
ただここで疑問、上のyariさんの
#2. 配置されていた高角砲の性能が比較的良かった。
#(120mm、127mm高角砲は陸軍3式12cm高射砲に匹敵し、
#試作されていた155mm砲は5式15cm高射砲に匹敵する
#性能だったそうです。(改行位置変更)

この試作155m砲って何でしょう?
ひょっとして例の大和/武蔵から陸揚げした155mm3連装副砲
を仰角を上げて高角砲に改修した奴の事でしょうか?
(確かにあれは“射高だけなら”15cm高射砲に匹敵しますね)
あいつは設置したけど射撃のチャンスがなかったと聞いていま
すが弾薬のストックの方は・・・三式弾だとそんなにバカスカ
撃てる量は無かったかなあ?(155mm用の三式弾なんて
そんなに数作らないでしょう?)
残りの砲は海防艦なんかに使われた120mm高角砲や呉の残存
艦艇から撤去して陸揚げした89式127mm高角砲でしょうから、
ちと9000m以上の高度を飛ぶB-29の撃墜は無理かと・・・

>(SUDOさん)
>F-13を零戦で落とした例もありますよね
 えっ、墜としたの、アレを?(しかも零戦で!)
 すごい、素直に感心する私^^;


1026 [1025] [1027]
re:撃墜できたエノラ・ゲイ(訂正)
佐藤利行(99/5/14 19:16)

上の私の書き込みは早とちり^^;
> これ以外の理由だと弾薬でしょうか?
yariさんの書込みを読むと「弾薬は十分」って書いてありますね。
やっぱ単機だと陣地秘匿の為に撃ち惜しみ?したんだろうか。


1027 [1026] [1028]
ホントに惜しかったのは長崎
BUN(99/5/14 21:44)

 八月九日、〇七四八国東半島から北九州地区へ向かうB29二機が発見され、
広島の被爆状況から原爆機と判断した第十六方面軍はその侵入方向から
目標を長崎と判断し、一〇五三、ラジオその他全通信機関を通じて、
「全員退避せよ!」と繰り返し緊急放送。
投下十分前のことでした。
 これが惜しまずにいられようか。


1028 [1027] なし
re:ホントに惜しかったのは長崎
佐藤利行(99/5/14 22:20)

>  八月九日、〇七四八国東半島から北九州地区へ向かうB29二機が発見され、
原爆投下が「午前11時2分」ですから、約3時間半前ですか?
なんで迎撃しないかなあ〜!

> 広島の被爆状況から原爆機と判断した第十六方面軍はその侵入方向から
 <中略>
> 投下十分前のことでした。
3時間半前に探知して、退避命令が10分前って事は・・・かなり直前に
なっての判断ですね。
その間、ずっと電探や監視哨からの報告で追跡していたのでしょうか?
う〜ん、第十六方面軍も「広島の被爆状況から原爆機」なんて判断が
出来たのなら、なおさら早期に在地戦闘機全機に発進命令でも出して
欲しいもんでしたが。

>  これが惜しまずにいられようか。
全くです。


FlasH BBS Pro v1.41 [Shigeto Nakazawa]