| ATsu(98/11/30 12:44) 
> ぶっちゃけた話、アメリカが言うように日本でのジェットエンジンの国産化は本当> に無理なんだろうか?
 >
 > さらに複雑で難しい液体燃料ロケットの国産化を、アメリカはずっと無理だできっ
 > こないと言い続けていたし、一部の評論家も無理だ無理だと言っていたが、なんと
 > 日本は自国生産に成功してしまったじゃないですか。確かにコストの問題は残され
 > てはいますが、これは計画の範囲だそうです。
 >
 > 燃料ポンプの出力からパイプの取り回し形状、さらに燃焼室の形状もまったくの独
 > 自開発をしたので、確かにコストは二の次とされはしたが、まず初めにしなければ
 > ならなかったことは技術の確立が第一であったのです。今進められているのは、大
 > 幅にコストダウンであり、これも目処が付いているそうです。
 > アメリカの支援をまったく得られず、図面の参照はおろか現物のコピーさえ出来な
 > ずに手探りで始めてジェットよりも遥かに難しいロケットモーターを持つにいたっ
 > たのだから、予算さえしっかり確保できればジェットの国産化(自国技術の確立)
 > はアメリカの言うように無理ではないと思うのですが……
 > ちなみにロケットモーターの開発能力のある国(組織)は、アメリカ、ソ連、ユー
 > ロスペース社(ユーロ)と日本だけ。しかもNASDAはそれら他国組織の年間予
 > 算よりも遥かに安い予算で開発をおこなっているのです。
 >
 > アメリカが日本の国力を押さえる為に、航空機開発に様々な横車を押してくるの
 > は、あの国にとっとはまっとうな戦略ではありますが、何も日本が馬鹿正直にそれ
 > につきあってやる筋合いはないとも思います。
 > なにも、一から始めてすぐさま一線級のエンジンが完成するとは思ってませんが、
 > 将来を見越した堅実な開発計画を立てることさえこの国には過ぎたことなのでしょ
 > うか?
 > 極端な話、ソ連との共同開発もそんなには悪いオプションとも思えないのです
 > が……。
 > 別に、ナショナリズムを満足させる為に自国開発を提言しているのではありません。ですが、このことは長くなるので別の機会に持ち越したいと思っています。
 >
 > 皆さんの広い意見をお聞かせ願えれば単純に嬉しいです。
 > では。
 >
 >
 > (以下、本音と余談)
 > 確かに日本の防衛産業には多大な悪癖が横行しているのは知っています。特に三
 > 菱!大概にせぇよコラ。それに防衛庁の背広組。手前ら国賊じゃ。国産兵器にまっ
 > とうな価格つけられないのは誰のせいだと思ってんだ。おぅ(金さん風のつも
 > り)。
 
 やっぱしこれは品質、コスト、納期の問題に行き着くんではないでしょうか?
 
 試作品の製造に成功しても、ちゃんとした量産品が作れるかどうかは別の話ですし、
 量産品が作れると仮定しても、エンジンを量産するには納入先と取り引きをしないといけません。
 
 でもって取り引きが成功するにはコストが絡んできます。経験豊富で
 しっかりと軍用機、民生機市場どちらにも根を生やしている米企業と
 コストの面で渡り合うのはどう考えても無理ですよね。
 
 となれば日本製ジェットエンジンを売り込める唯一のマーケットは自衛隊
 だけとなりますが、上記にありますように現在の自衛隊の兵器購入には
 いろいろな問題があり、米企業と渡り合うだけの競争力が自衛隊への
 納入によって付くとは思えません。
 
 結局、開発計画を作っても
 
 エンジンの開発までは可能だが、採算に乗せる事ができず補助金
 によって細々と生産する(当然値段はめちゃくちゃ高い)。でもって
 エンジンそのものも、開発当初はGE,P&Wのエンジンと遜色無いが、5,10年ほど立つと
 新機種開発が進まないために2流品となり、補充品としてのみ生産が続けられる。
 
 政府の方は「開発は成功した」といって計画を終了。補助金も打ち切られ、
 エンジンは生産中止。元の木阿弥となる・・・
 
 という結果に終わるんではないかと・・・
 
 
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