ミッドウエイの教訓 : BUN(98/11/2 23:41)
re:ミッドウエイの教訓 : Hiro(98/11/12 12:12)
確かに。しかし。 : wanpu(98/11/16 16:14)
そうなんだけど・・・。しかし。 : BUN(98/11/18 01:19)
では戦場を変えましょう : wanpu(98/11/18 14:37)
re:では戦場を変えましょう : 川浪 葉介(98/11/21 02:09)
re:ミッドウエイの教訓と当時の日本軍首脳部の体質 : M犬(98/11/16 09:05)
re:ミッドウエイの教訓 : MAG犬(98/11/4 13:09)
re:ミッドウエイの教訓 : SADA(98/11/3 15:07)
re:ミッドウエイの教訓 : BUN(98/11/3 18:27)
re:ミッドウエイの教訓 : SUDO(98/11/6 00:37)
re:ミッドウエイの教訓 : ささき(98/11/5 00:57)
re:ミッドウエイの教訓 : SADA(98/11/4 22:23)
re:ミッドウエイの教訓 : BUN(98/11/6 06:16)
クラウゼヴィッツ : revi(98/11/6 01:12)


683 Root [715] [689] [684]
ミッドウエイの教訓
BUN(98/11/2 23:41)

 質問のコーナーでミッドウエーに触れていましたんで、日頃の疑問をちょっと。
一般的に、ミッドウエーについては、「帝国海軍の驕り」とか「情報の軽視」とか
いろいろとつきものの評価がありますが、果たして、どんなものでしょう。
 情報を先につかんでいた筈の米海軍は、何かそれによって索を打てたのでしょうか?
QCの初歩、5W1Hで考えてみましょう。

何時、開戦以来半年を経過したあの時点。
誰が、山本五十六が。
何処で、中部太平洋上で。
何故、開戦以来の機動部隊搭乗員の三分の一を消耗した為、広くは国力の限界点。(ちょっと私見)
何を、やれる内に艦隊決戦を。
どのように、敵機動部隊主力に決戦を強要することで。

 こうした理由で決戦を敵に強要し、しかも敵が受けて立ってくれたのだから、
ミッドウエーは「成功」だったのです。負けちゃいましたけど。

 それに対して、米海軍は、如何に情報を得ていたとはいえ、最小四隻、最大八隻の
空母を動員できる連合艦隊に、たった三隻の空母で勇敢に立ち向かったのです。
ですから、ミッドウエーで我々が学ぶ教訓とは、「情報」でも「索敵」でもなく、

「たとえ劣勢でも、天佑神助を確信して断固として突撃すれば必ずや勝機は開ける!」

というものではないかと。
 毎度の事ながら極端な話ですが、皆様如何でしょうか?



BUN


715 [683] [727] [725]
re:ミッドウエイの教訓
Hiro(98/11/12 12:12)

確かにミッドウェー戦は米機動部隊を誘きよせて殲滅するための作戦でした。しか
し遠方から来させる予定の敵が待ち伏せして奇襲してきたのですから事情は違いま
す。当時、日本軍は米軍の暗号が解読できずに米機動部隊の動向がよくわからずミ
ッドウェー攻撃で誘いだそうとしました。米機動部隊が近辺に存在した場合の危険
性を問う意見もありましたが連戦連勝優勢な戦力でどうにかなるという気運が圧倒
的で山本長官の主導もあり作戦は実行されました。一方、米軍は日本の暗号は解読
しており日本軍のミッドウェー戦での動向は掌握していました。途中潜水艦でも追
跡しています。大まかな位置はわかっているので索敵も容易であったと思われます
。米軍は戦力的には劣勢でも攻撃目標を空母に絞り先制奇襲に成功したのです。こ
れは単なる偶然ではなく、日本軍にミッドウェーを攻撃させて逆に奇襲する米軍の
作戦通りになっただけなのです。日本軍がミッドウェー島を攻撃した時は航空機を
上空に非難させ被害を最小にして日本軍の第二次攻撃を誘いました。最初の索敵で
日本空母が2隻しか発見できなかった時も事前の空母は4隻の情報により攻撃隊を
半分温存して飛龍攻撃に成功しました。つまり米軍は絶対的自信とまではいかなく
ともかなりの勝算のもとに作戦を遂行したといえると思います。その大元が情報戦
での大差からくるものと考えます。日本軍が米軍の暗号を解読していれば無理にミ
ッドウェーでなくとも優位な場所で決戦できたでしょう。少なくとも日本軍に米軍
並のレーダーがあればミッドウェー戦で一方的敗北はしなかったでしょう。どちら
も日本軍が消極的手段として軽視する傾向のあったものです。


727 [715] [729]
確かに。しかし。
wanpu(98/11/16 16:14)

> 少なくとも日本軍に米軍
> 並のレーダーがあればミッドウェー戦で一方的敗北はしなかったでしょう。どちら
> も日本軍が消極的手段として軽視する傾向のあったものです。

wanpuといいます。新参者ですが失礼します。

まさしく正論と思います。
日本はレーダーや後方支援を軽視しすぎた。確かにそうでしょう。

しかし、日本が努力次第で高性能レーダーを造れる電気工業力が
あるなら、戦前、日本製の工業製品はヨーロッパ等でもどんどん売れる
高性能なものだったはずです。
それならば、経済的に泥沼に陥ることもなく、中国へ進出することもなく
国連を脱退することも無かったのではないでしょうか?

こういう工業力が無かったからこそ戦争という道を歩んだのですから
「工業力があればもっと健闘できた」という考えはいかがなものでしょうか・・・。

でも、戦争のことを考えれば考えるほど「あと少し工業力があればなー」
という気持ちにいつもなるのですけどね。


729 [727] [730]
そうなんだけど・・・。しかし。
BUN(98/11/18 01:19)

 戦争、てのは、ある意味で半ばオープンハンド戦わなければならない局面もあるわけで、
何というのかな、レーダーだの索敵だの暗号だの(十分理解していますが)との次元を超えてミッドウエーを
語っても良いんじゃないの、と思うわけです。
 手がバレバレでも上がれた局面が他にあったのか、とか、ですね。
そういう見直しが欲しいな、と思ったのですが。

BUN


730 [729] [754]
では戦場を変えましょう
wanpu(98/11/18 14:37)

>  戦争、てのは、ある意味で半ばオープンハンド戦わなければならない局面もあるわけで、
> 何というのかな、レーダーだの索敵だの暗号だの(十分理解していますが)との次元を超えてミッドウエーを
> 語っても良いんじゃないの、と思うわけです。
>  手がバレバレでも上がれた局面が他にあったのか、とか、ですね。
> そういう見直しが欲しいな、と思ったのですが。


なるほど。
例えば、戦場にフィジー・サモアあたりを選んでいれば
どうなってたか? なんてのは興味ありますね。

ミッドウェーに比べてハワイからの距離が遠いこの地域なら
米軍の士気の低下、思わぬ機器の故障 なんてことも起こり得たかもしれませんね。

なんせ、手がばれてるのだから、米軍に「思わぬミス」を強いることが重要かと。


または、この時期に装甲空母が秘密裏に稼働していたら なんて空想するのも
おもしろいかも。
500kg急降下爆弾くらいじゃ、そう簡単には沈まないでしょ。
で直掩機は雷撃だけに備えると。


754 [730] なし
re:では戦場を変えましょう
川浪 葉介(98/11/21 02:09)

戦の場所を変えるというのも一つの妙手でしょう。
フィジーやサモアであれば、中攻による雷撃隊により、漸減作戦
が可能になるでしょう。これは本来連合艦隊が描いた大戦略ですね。もっとも相手は戦艦ではなく強力な空母機動部隊でしょうが。
もっともS.17といえばまだ陸攻隊も精強で戦意も高かったから、南雲部隊が到着するまえに、3空母撃沈なんてことが可能かも
しれませんね。
ただ当時M1作戦はドゥーリトル空襲対策の面もあったから、、、
やはりその場しのぎの作戦だったのかな。兵力の集中は兵法の
基本ですしね。


725 [715] なし
re:ミッドウエイの教訓と当時の日本軍首脳部の体質
M犬(98/11/16 09:05)

> 確かにミッドウェー戦は米機動部隊を誘きよせて殲滅するための作戦でした。しか
> し遠方から来させる予定の敵が待ち伏せして奇襲してきたのですから事情は違いま
> す。当時、日本軍は米軍の暗号が解読できずに米機動部隊の動向がよくわからずミ
> ッドウェー攻撃で誘いだそうとしました。米機動部隊が近辺に存在した場合の危険
> 性を問う意見もありましたが連戦連勝優勢な戦力でどうにかなるという気運が圧倒
> 的で山本長官の主導もあり作戦は実行されました。一方、米軍は日本の暗号は解読
> しており日本軍のミッドウェー戦での動向は掌握していました。途中潜水艦でも追
> 跡しています。大まかな位置はわかっているので索敵も容易であったと思われます
> 。米軍は戦力的には劣勢でも攻撃目標を空母に絞り先制奇襲に成功したのです。こ
> れは単なる偶然ではなく、日本軍にミッドウェーを攻撃させて逆に奇襲する米軍の
> 作戦通りになっただけなのです。日本軍がミッドウェー島を攻撃した時は航空機を
> 上空に非難させ被害を最小にして日本軍の第二次攻撃を誘いました。最初の索敵で
> 日本空母が2隻しか発見できなかった時も事前の空母は4隻の情報により攻撃隊を
> 半分温存して飛龍攻撃に成功しました。つまり米軍は絶対的自信とまではいかなく
> ともかなりの勝算のもとに作戦を遂行したといえると思います。その大元が情報戦
> での大差からくるものと考えます。日本軍が米軍の暗号を解読していれば無理にミ
> ッドウェーでなくとも優位な場所で決戦できたでしょう。少なくとも日本軍に米軍
> 並のレーダーがあればミッドウェー戦で一方的敗北はしなかったでしょう。どちら
> も日本軍が消極的手段として軽視する傾向のあったものです。

とにかく、しょうもないというか残念というか.
日本軍では、陸軍も海軍も、情報関係と軍楽隊は出世がおそいんですよね.情報活動の重要性を説く人はすかなからずいたのですが、なにぶん評価が低い.大和の主砲の研究には莫大なかくし予算が投じられても、八木式アンテナにはそれなり位とか...評価が低い、予算が少ない、どうにもならない.


689 [683] なし
re:ミッドウエイの教訓
MAG犬(98/11/4 13:09)

ミッドウエーは、情報管理の不備などがあったにしても、8割かた日本が勝つ展開でした.負けたのは、幼稚園でならう躾を、
南雲司令部が怠ったからです.

1.だされた食事は食べる.やたら残さないこと.
つまり、敵艦隊撃滅が主目的だったのですから、陸用爆弾
搭載状態でも出撃すべきだったのです.戦艦には効果が薄くても、空母の飛行甲板には充分打撃をあたえられたのです.

2.おもちゃは散らかさない、かたずける.
陸用爆弾をそのへんにゴロゴロ散らかしたところへ空襲を受けたら、そりゃ、目もあてられませんわ.


684 [683] [685]
re:ミッドウエイの教訓
SADA(98/11/3 15:07)

>  こうした理由で決戦を敵に強要し、しかも敵が受けて立ってくれたのだから、
> ミッドウエーは「成功」だったのです。負けちゃいましたけど。
たしかに,敵を誘い出して戦う事には「成功」しましたね。(^^;;;;

>  それに対して、米海軍は、如何に情報を得ていたとはいえ、最小四隻、最大八隻の
> 空母を動員できる連合艦隊に、たった三隻の空母で勇敢に立ち向かったのです。
> ですから、ミッドウエーで我々が学ぶ教訓とは、「情報」でも「索敵」でもなく、
 んー,ですけど,ミッドウェー島という,不沈空母の存在は空母4隻に匹敵する
でしょう。(いや,あくまで俺のフィーリングですが。)
 さらにいえば,情報戦によってアッツ・キスカの陽動に空母を差し向けた事を
知ってますから「3隻しか動かせないが,ミッドウェー島の戦力も加算すればそ
れで十分」と踏んだのでしょう。
 つまり,この時点で,日本海軍のミッドウェー攻略部隊と米海軍の防衛隊の戦力
は数の上では逆転していたのです。次に,いくら敵に優る戦力をもっていても,敵
の所在がわからなければその戦力を投入できません。敵の位置を知ることで,絶大
な攻撃力(艦攻,艦爆)の投入ができます。それを一足先になしとげられた為に
日本機動部隊は壊滅しています。
 敵の情報を分析すればこそ,アッツ・キスカをみすてて全空母戦力をミッドウェーに
投入できたわけですから,情報が大事という教訓が得られますよね。
 敵の所在を確認してこそ攻撃力を投入できるわけですから,索敵も大事ですよね。
> 「たとえ劣勢でも、天佑神助を確信して断固として突撃すれば必ずや勝機は開ける!」
> というものではないかと。
 「孫子」でもお読み下さい。2次大戦や,現代戦に興味があっていろんな本に
目を通してますが,いまだかって「孫子」が通用しない戦争を知りません。
 戦争を語る上でのバイブルですから,ぜひとも手に入れられん事を。
 (俺・・・学校の図書館で読んだきり………。4割忘れてるぞ。俺も買わないと。)


685 [684] [695] [691] [690]
re:ミッドウエイの教訓
BUN(98/11/3 18:27)

> たしかに,敵を誘い出して戦う事には「成功」しましたね。(^^;;;;
 今回言いたかったのは、まさにこれなんです。
ミッドウエーは作戦面では「大成功」だったことを言いたかったのです。
こちらの策定した戦場で、望む敵と決戦することが成功したのはこの海戦だけですから。
 当時の記録を読めば読むほど歯がゆい思いに駆られはしますが、「情報戦」とか、「索敵」とかは
戦術面の問題(それはそれで致命的ですね。)ですから、少し区別して考えるべき事ではないでしょうか?
 
 ミッドウエー伝説には「熟練搭乗員を多数失い・・・」というのもあるのですが、
本当は戦死者はごく少数ですよね。このように余りに情けなく負けてしまったせいで、
その戦いの本質から離れて感情的に批判され、伝説が付加され、冷静な分析をされていないように思えます。
 もうひとつの重要な海戦「マリアナ沖」とともに、評価しなおすべき海戦ではないでしょうか。

 それに対して、米軍の組織そのものが持つ「勇猛さ」にはあまり目が向けられていないように思えます。
「数を頼んだ敵の大軍」とのイメージは抜きがたいものがありますからね。

>  「孫子」でもお読み下さい。2次大戦や,現代戦に興味があっていろんな本に
> 目を通してますが,いまだかって「孫子」が通用しない戦争を知りません。
>  戦争を語る上でのバイブルですから,ぜひとも手に入れられん事を。
 はい、孫子は愛読しておりますが、そこまで万能でしょうか。
 古代とか、海洋とかでの戦争には割とフィットするんですが、
クラウゼビッツが想定した様な戦場では有効ですか?
でもこれは別の話。
 「孫子」は誰にでも安価に手にはいるので、僕等のような趣味の人間だけでなく
もっと広く読まれていいと思います。御説の通りです。

BUN


695 [685] なし
re:ミッドウエイの教訓
SUDO(98/11/6 00:37)

> 「情報戦」とか、「索敵」とかは
> 戦術面の問題(それはそれで致命的ですね。)ですから
> 少し区別して考えるべき事ではないでしょうか?

情報戦は「戦略的」問題だと認識しています
ミッドウェィは「戦略」レベルで完敗し
「戦術」でも完敗した戦いだったと思います
戦術的勝利では戦略的な敗北を払拭することが難しい以上
海戦と言う局地的勝利は可能で有ったとしても
その際に発生する消耗は、日本軍の戦力をすり減らし
最終的な敗北へと導く・・・

米軍としては、ある程度の被害を与えれば「勝ち」なんですから
積極果敢に攻撃して日本軍の消耗を誘うだけで良く
「勇敢なれ」の一言で戦略レベルまでクリア出来ちゃう
難しく考えるな、敵に向かって撃てば良い、なんて簡単な戦争なんでしょ

常に己の消耗を考えながら、いつか必ず生起する筈の「決戦」で
「勇敢」に「死ぬ」事を夢見てる日本軍とは
考え方からして異なってくるのでは無いでしょうか?

日本軍からして見れば、大抵の闘いで散るのは「犬死」ですから
臆病にもなるし、消極的な戦闘になりやすいのは当然でしょう


691 [685] なし
re:ミッドウエイの教訓
ささき(98/11/5 00:57)

>  それに対して、米軍の組織そのものが持つ「勇猛さ」にはあまり目が向けられていないように思えます。
> 「数を頼んだ敵の大軍」とのイメージは抜きがたいものがありますからね。
ミッドウェイの米軍には「ここを抜かれたら後がない」という危機感が
上層部から一兵卒に至るまで浸透していたように思います。

特にTBDデバステーター雷撃隊の勇敢さには鬼気迫るものがあったそうです。
落されても落されてもひるまず雷撃コースを直進してきたとか。
結局デバステーター隊は全滅してしまうのですが、この猛攻に恐れをなした
日本軍が雷撃を警戒するあまり直上を油断したところをSBDに襲われ
空母四隻一挙損失につながったのはよく知られている通りです。


690 [685] [697] [696]
re:ミッドウエイの教訓
SADA(98/11/4 22:23)

> ミッドウエーは作戦面では「大成功」だったことを言いたかったのです。
> こちらの策定した戦場で、望む敵と決戦することが成功したのはこの海戦だけですから。
>  当時の記録を読めば読むほど歯がゆい思いに駆られはしますが、「情報戦」とか、「索敵」とかは
> 戦術面の問題(それはそれで致命的ですね。)ですから、少し区別して考えるべき事ではないでしょうか?
うーん・・・。誘い込みですか・・・。これもあくまで作戦の突入に
おける「戦術」ではないかと。区別して考えちゃいかんだろう・・・。
さらに「誘い込まれた」のは日本海軍ではないかとも考えられま
すよね。(「ミッドウェーでは水が不足している」の虚報とか。)

> 本当は戦死者はごく少数ですよね。このように余りに情けなく負けてしまったせいで、
溺死・・・。ですよね。結局船を沈められたのが原因ですから、
戦死ですよ。

>  それに対して、米軍の組織そのものが持つ「勇猛さ」にはあまり目が向けられていないように思えます。
> 「数を頼んだ敵の大軍」とのイメージは抜きがたいものがありますからね。
勇猛な上に情報部がよく働き、さらにはミッドウェーでは数に勝
るのですから、アッツ・キスカ陽動なんてやってる場合じゃない
ですよね(^^;;;;

> クラウゼビッツが想定した様な戦場では有効ですか?
すいません。彼の名前ぐらいは知っていますが、彼の著書が
手に入らないのです。せめて「これは必読」ぐらいの本を教えて
下さい。タイトルさえわかれば近所の図書館でリクエストして読
めますので。(^^;;;


697 [690] なし
re:ミッドウエイの教訓
BUN(98/11/6 06:16)


> うーん・・・。誘い込みですか・・・。これもあくまで作戦の突入に
> おける「戦術」ではないかと。区別して考えちゃいかんだろう・・・。
> さらに「誘い込まれた」のは日本海軍ではないかとも考えられま
> すよね。(「ミッドウェーでは水が不足している」の虚報とか。)

情報戦には確かな「戦略的思考」が必要ですが、虚報を使ったり、暗号解読を実施するのは、「諜報」であって
あくまで、戦略を実現するための、手段手法のひとつと考えて、「区別して見て欲しい。」と書いたのですが。
適切でなかったかもしれませんね。

>> 本当は戦死者はごく少数ですよね。このように余りに情けなく負けてしまったせいで、
> 溺死・・・。ですよね。結局船を沈められたのが原因ですから、
> 戦死ですよ。
 いや、ホントに死んでないですよ。真珠湾以来の搭乗員約600名は、勝ち続けたはずの今までの戦いで
約3分の1が戦死、事故死してしまっていましたが、ミッドウエーでは先に述べた通り、徹底抗戦した飛竜をのぞき、
戦死者はごく少数です。例えば赤城では4名のみでした。大敗北だったにもかかわらず、生き残った大半の搭乗員は
そのまま翔鶴、瑞鶴に転勤し、新第一航空戦隊を構成しています。
 付け加えれば、南太平洋海戦で彼ら600名中の戦死者が半数に達した後、18年中の戦死者は
「い号作戦」「ろ号作戦」があったのに非常に少なく、後方に下げられていたことがうかがえます。
彼ら真珠湾の荒鷲達が母艦上に再び姿を見せるのは、あの「マリアナ沖」なのです。

 クラウゼビッツは他の方が指摘しているように、岩波版は「読みにくい」です。
 でも、そのものが読みにくいんですよ。文章も古典ということを割り引いてもくどいし、
だから俗流解説本が多く出ていますが、吟味が必要です。

 話は飛びまくりますが、超古典の割には読みやすい「孫子」もつくづく読まれてない本だと思います。
歴史上国家間の戦争であれを「読んで」戦われた戦争がいくつあるのでしょうか?
日本の戦国時代は「孫子」はその本文が読まれることは無かったはずですし、(「お経」みたいに扱われた)
「孫子」を西欧に紹介した代表的人物であるところのリデルハートが読んだのは
日本陸軍参謀本部が日本語訳したかなり恣意的な内容の「意訳、抄訳」の英訳版のはず。
それに「感心」する方も大したものですが、いい加減な翻訳をしてしまう日本陸軍の「孫子」に対する
興味の無さも印象的です。「脱亜論」ですかねえ。

BUN


696 [690] なし
クラウゼヴィッツ
revi(98/11/6 01:12)

> すいません。彼の名前ぐらいは知っていますが、彼の著書が
> 手に入らないのです。せめて「これは必読」ぐらいの本を教えて
> 下さい。タイトルさえわかれば近所の図書館でリクエストして読
> めますので。(^^;;;

クラウゼヴィッツの代表作(というか、これしか書いてないし、しかも未完だが)は「戦争論」です。
邦語訳は岩波文庫の白ラベルで、全3巻です。
ただ、すんげぇ読みづらいです・・。書いてある内容もさることながら、訳があまり上手くないと思われます。
古来より注釈本が多く出されているので、そちらの方をあたってみては?



FlasH BBS Pro v1.41 [Shigeto Nakazawa]