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BUN(98/10/23 22:04)
楽しい表紙で印象的な「歴史群像」にT34の記事が出てましたが、 T34ってホントに名戦車なのでしょうか? 傾斜装甲を採用し、ディーゼルエンジンと幅広のキャタピラによる高機動の近代的MBTの元祖、 と評価されることが多いT34ですが、いささか疑問があります。 被弾径始を考えたデザインと言われるあの車体の形は、1920年代後半のロシアの芸術運動あたりにルーツのある ひとつの工業デザインなのではないでしょうか?そうでなけれは折角の傾斜装甲のを台無しにする前面に開いた デッカイ操縦手用のハッチはな何なのでしょう? またあの車体形状が招いた極めて劣悪な居住性は全く呆れるほどで、3号戦車などに較べると軽自動車とタクシーくらいの差があります。 エンジン室との隔壁も十分でなく、騒音に満ちた棺桶(身長160センチ前後でないときつい)、というのがソミュールで実車車内を覗いた感想です。 搭乗員はかなりの苦痛と恐怖を味わったことでしょう。
そこで、思うには、T34とは、ソビエト国境地帯の鉄道の貧弱さによる長距離自走による行軍の必要がディーゼルを要求し、 道路の貧弱さが、幅広キャタピラと、(視界確保の為に)度胸のある大型の操縦手ハッチ(単にデザイン上、運転席がはみ出したのかも)を生み、 そして重戦車と同じ武装を搭載するために、奇矯な車体形状で重量を節約した「駆逐戦車」として誕生したのではないでしょうか? こんなふうに考えてしまいましたが、他の方々は「傑作戦車T34」をどうお考えでしょうか?
でも、初期型のT34はかなり作りが丁寧で、鋳物部品の仕上がりはパットン戦車よりずっと綺麗です。
BUN
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