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特殊な形式のエンジンを搭載するつもりが普通のエンジンなってしまい、特殊な形態も 災いして失敗してしまった機体。 XP−54、XP−56と同じ仕様に基づいて試作されたうちのカーチス版が本機で、 基本形態にエンテ(先尾翼/前翼)形式を採用する凝った設計で、空力特性調査のため 軽量の実物大実験機CW−24Bも作られました。 エンジンには当初、液冷X型のP&WX−1800(2200馬力)を予定していま したが、このエンジンがなかなか完成しなかったため、アリソンV−1710−95 を搭載して初飛行しました。しかし、当初の予定よりはるかに低出力のエンジンでは 高性能は望むべくもなく、また、機体自体も操縦不安定さが解消できず、2号機、3号機に それぞれ大きな改修を施したものの、根本的に解決することはできず、ついには試作のみで 中止となってしまいました。 この機体、せっかくの形態の割りには「震電」に比べて、見た目がすでに高性能な感じ がしないのは気のせいではないような気がします。 |
| 諸元 | |
| 全幅(m) | 12.36 |
| 全長(m) | 9.01 |
| 全高(m) | 3.53 |
| 翼面積(u) | 21.83 |
| 自重(s) | 2,882 |
| 全備重量(s) | 3,597 |
| エンジン |
アリソンV−1710−95 液冷V型12気筒 1275馬力 |
| 燃料 | 795リットル |
| 最大速度 | 628q/h(5,900m) |
| 巡航速度 | 476q/h |
| 上昇率 | 716m/分 |
| 実用上昇限度 | 10,912m |
| 航続距離 | 1,022q | 武装 | M2 12.7o×4 |