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ボーイング PT-13 カデット(Kaydet) 複葉練習機

 ボーイング PT-13/17/18/27「カデット」は通称「ステアマン」として知られています。この通称はもともと本機が「ステアマン航空機」で開発されたあとボーイングに合併された経緯からきたもので、ステアマンとは旧ステアマン社の社長ロイド・C・ステアマン(Lloyd Carleton Stearman)の名前にちなんでいます。
 本機の原形は 1931 年に米陸軍航空隊の練習機競作に応募した YPT-9、社内呼称タイプ 6A「クラウドボーイ(Cloudboy)」です。クラウドボーイのライト J-6 エンジン(165hp)をライカミング R-680 215hp に発展させたものが社内呼称「タイプ 70」(1933)で、これを更に発展させ(と言っても大差ないが)コンチネンタル R-670 210hp を搭載した「タイプ 75」が 1934 年に海軍向け初等練習機 NS-1 として採用され、のち 1936 年に陸軍向け PT-13 として採用されました。
 ステアマンは頑丈で操縦しやすく癖のない機体として知られ、大戦中は陸海軍の主力初等練習機として数多くのパイロットを育てたほか、戦後に放出された機体は民間の飛行学校の教習機や農業機、趣味の軽飛行機として今日まで幅広い愛用者を持っています。

(文・ささき)


緒元(PT-13)
製作1936年
生産数10346機(全タイプ合計)
乗員2
全幅32ft 2in(9.80m)
全長24ft 10in(7.57m)
全高9ft 2in(2.79m)
主翼面積--
乾燥重量--
全備重量2717LBs(1232.4Kg)
武装なし
発動機ライカミング R-680 空冷7気筒 210hp
最高速度125mph(201Km/h)
実用上昇限度14000ft(4267m)
航続距離450ml(724Km)

ステアマン サブタイプ一覧
サブタイプ生産数特徴
PT-1326ライカミング R-680
PT-13A/B268ライカミング R-680
何が違うのかよくわからん
PT-13D1786ライカミング R-680
何が違うのか全然わからん
PT-17/A3769コンチネンタル R-670
PT-18150ヤコブス R-755
PT-27300カナダ空軍向け
コンチネンタル R-670
N2S-1〜54047海軍向け仕様
(エンジンなどサブタイプ5種に分かれる)

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