1932年に出された新型艦上急降下爆撃機の要求仕様に従って開発された機体である。
アメリカ海軍は敵空母との対決を予期して、胴体下に1000lb(454kg)爆弾を懸吊して急降下爆撃が可能な複座機を求めていた。
各社の設計案のうち、海軍はグレートレークスとコンソリデーテッドの2社を選び、競争試作のかたちで原型機の試作契約を交わした。
グレートレークスの試作機にはXBG-1の型式符号が与えられた。テーパー付の一葉半複葉で、鋼管骨組に軽金属と合板張りの胴体、羽布張りの翼に固定脚というオーソドックスなつくりである。タンデム複座は開放式、エンジンはP&W R-1535-64(750馬力)を装着していた。
試作機は1933年夏に完成し、コンソリデーテッドXB2Y-1との比較試験の結果、XBG-1が勝者となった。
1933年11月にBG-1として60機の発注を受けたが、生産型の座席にはキャノピーが追加され、発動機はR-1535-82(750馬力)に変更された。1934年いっぱいをかけて全機が製作された。
1934年秋から部隊配備となり、SB2Uに更新される1938年まで一線機として就役し、その後1941〜42年頃まで雑用機として使用された。
生産機の約半数は海兵隊に回され、そこでは1940年まで作戦用機としていた部隊もあった。
全幅 | 10.97m |
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全長 | 8.76m |
全高 | 3.35m |
翼面積 | 35.67m2 |
自重 | 1,770kg |
全備重量 | 2,900kg |
武装 | 7.62mmコルト・ブローニングM2機銃*2(前方固定*1 後席旋回*1) 1000lb爆弾もしくは500lb爆弾*1 |
発動機 | P&W R-1535-82 ツインワスプ・ジュニア 空冷星型14気筒 750馬力 |
最高速度 | 303km/h(2,720m) |
実用上昇限度 | 6,100m |
航続距離 | 870km(1000lb爆装) |
乗員 | 2名 |