英本土の部隊がボーフォートに機種変更された頃でも、海外駐留のコースタルコマンドの雷撃機はまだまだこのビルドビーストを装備していた。
1941年に日本が参戦した当時、極東に展開していたRAF、及びニュージーランド空軍の雷撃部隊はほとんど全てがビルドビーストで占められており、快進撃を続ける日本軍に対して実り薄い戦いを強いられた。
RAFでは前線での使用はシンガポール陥落を最後に、1942年半ば頃から急速にボーフォートへの更新が進んだが、オーストラリアやニュージーランドでは二線級兵力としてではあるが、なおも1943年いっぱいほどは任務に残っていた。
ニュージーランド空軍はMk.III、Mk.IVを合わせて39機を装備。
また、スペインは内乱が始まる前までにイスパノスイザ12Wcrs液冷V型12気筒エンジンを装備したタイプ245を26機ライセンス生産した。
この型はエンジンを換装してあるだけなのだが、何だか妙に垢抜けたカンジのカッコいい飛行機である。王国海軍航空隊から共和国海軍航空隊へと横滑りし、内乱時にはほとんどが共和国側に立って戦った。
全幅 | 14.94m |
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全長 | 11.48m |
全高 | 4.47m |
翼面積 | 67.63m2 |
自重 | 2,143kg |
離陸最大重量 | 3,856kg |
武装 | 7.7mm機銃*2(前方固定ヴィッカーズ機銃*1 後席旋回ルイス機銃*1) 18インチ魚雷*1または454kg爆弾*1 |
発動機 | ブリストル・パーシュースVIII 空冷星型9気筒 825馬力 |
最高速度 | 251km/h(1,525m) |
実用上昇限度 | 5,790m |
航続距離 | 2,615km |
乗員 | 2 |